Tableauのコンテキストフィルターの3パターンの活用法
今日はTableauのパフォーマンス改善の観点ではなく、コンテキストフィルターの機能にフォーカスして主な活用シーン3つをまとめます。
コンテキストフィルターとは
コンテキストフィルターはダッシュボードやシートで一番最初に実行されるフィルターです。
通常のフィルターはディメンジョンフィルターやメジャーフィルタ―と呼ばれるもので、それよりも前に実行される特殊なフィルターとなっています。
コンテキストフィルターの主な使い方
パフォーマンス改善
こちらはTableauのヘルプに記載されているとおり、パフォーマンス改善を狙って「コンテキストフィルター」を設定するケースです。
個人的には、パフォーマンス改善のために設定するよりも、データソースを一番最初に絞り込む主となるフィルターということを明示するために設定する場合が多いです。
コンテキストフィルターの有無によってパフォーマンスが変わらないこともあります。なので、パフォーマンス改善のためにむやみにコンテキストフィルターにする必要はないかと思います。
設定するとしても上記のヘルプに記載がある通り1つのフィルターのみ設定するのがいいかと思います。
LOD表現のFIXED式にフィルターをかけるため
通常、LOD表現のFIXED式にはフィルターが適用されませんが、フィルターをコンテキストフィルターに変更するとFIXED式にも適用させることができます。
この用途で使用されることも多いと思います。この用途を理解しているということは中級者と言えるかと思います。
クイックフィルターの表示項目の絞込み
クイックフィルター(画面に表示されているフィルター)の項目を他のフィルター条件によって絞り込む場合には、「関連値」という機能が使われています。
「関連値」は、どのフィルターを動かしても表示項目の絞込みを行うために処理が走るので、関係ないフィルターを動かしても画面が固まったりするので、私は「関連値」機能の使用を極力避けています。
その代わりとして、コンテキストフィルターを設定することでクリックフィルターの表示項目を絞り込むことが可能です。
関連値の代わりとして階層機能を使う記事はこちら
Tableauでパフォーマンス上使ってはいけない2つの機能
さいごに
今回はTableauのコンテキストフィルターに焦点をあてて活用方法をまとめてみました。
Tableauは多数の機能があり、1つの機能でもいろいろな活用方法があります。今回みたいに機能に焦点を当てて活用方法を整理しておいたり、ある機能を作成しようとした際に作成方法のパターンを整理しておくことで、設計をスムーズに行うことができます。
パフォーマンス改善を中心に記事をアップしていますが、機能やシーンに絞って私が整理しているものも今後アップしていきたいと思います。
Discussion