Tableauでパフォーマンス上使ってはいけない2つの機能
今回は、Tableauのパフォーマンスを考える上で使ってはいけない2つの機能を紹介したいと思います。
「ブレンド」機能
Tableauのパフォーマンスを考える上で使ってはいけない機能の1つめは、データソースを結合させる「ブレンド」の機能です。
こちらを使ってTableauServerで表示させているダッシュボードがある場合はすぐに見直すべきです。
自分でデータを可視化するために試行錯誤する段階で「ブレンド」機能を利用することはありですが、多くの人が見るようなダッシュボードとして公開する場合は、前処理で事前にデータソースを結合して1つのデータソースとしてまとめておくべきです。
クイックフィルターの「関連値」
Tableauの「ブレンド」機能は有名なのでご存知の方は多いと思いますが、クイックフィルターの「関連値」の件は知らない方が多いと思います。
これは、使ってはいけないというより他にもっといい方法があるので、そちらの利用をまずは検討すべきというものです。
クイックフィルターの「関連値」は
他のフィルターが考慮され、それらのフィルターを通過した値のみが表示されます。
という非常に便利な機能で、使う機会も多いと思います。
クイックフィルターの設定は、関連値以外にもいろいろなものがあります。
たいていの場合はフィールドにきちんとした「階層」を設定して、フィルターの「階層内のすべての値」を選択すればうまくいきます。
これにより、フィルターを切り替える際にTableauが余分なクエリの発行を抑えることができ、パフォーマンスが向上します。
Tableauの階層機能は知っていても、この使い方を知っている方は少ないです。パフォーマンスの相談やTableauのレビューを行わせていただく際にも、よく指摘させていただいているポイントです。
階層の利用以外にもコンテキストフィルターを利用することもできることもあるので、こちらも別の記事でまとめたいと思います。
今回のまとめ
- 「ブレンド」の利用を避けて事前にデータソースを結合して1つのデータソースにする
- 「関連値」の利用を避けて「階層」機能を活用する
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