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Tableauの関連値の代わりになるコンテキストフィルター

2022/04/17に公開

Tableauでパフォーマンス上使ってはいけない2つの機能で「クイックフィルターの関連値」の話をしました。

その際には「階層」機能を利用する話をしましたが、今回は「コンテキストフィルター」を利用するケースを2つ紹介します。

階層データを時系列でフィルターしたい

例えば、商品の売上データをカテゴリー別に表示する際に、時系列のフィルターに併せてカテゴリーを絞込みたい といった場合があると思います。

関連値を利用すれば実現できるのですが、関連値を利用しなくても「階層」機能と「コンテキストフィルター」を利用すれば実現できます。

以下の図は、Tableauのスーパーストアのデータで階層設定されている製品のカテゴリーとサブカテゴリーに加えて、時系列の出荷日をコンテキストフィルターとして設定した場合に、「階層とコンテキスト内のすべての値」が設定できます。

こちらの設定をすると、出荷日のフィルターを変更した際にカテゴリーの表示内容を変えることができます。

ちなみに、「階層内のすべての値」のままだとすべてのカテゴリーが表示されてしまいます。

「階層とコンテキスト内のすべての値」を利用することにより、「関連値」と同等の機能を実現することができます。

アクションフィルターで絞り込まれたデータの関連する値のみフィルターとして表示したい

アクションフィルターで絞り込みされた状態のデータをさらにフィルターしたい場合があります。
フィルターが多い場合のダッシュボードの改善でクイックフィルターが多い場合にアクションフィルターを活用するアイデアを記載しておりますが、この場合でさらにフィルターで絞り込みをしたい場合などが該当します。

「アクションフィルター」の項目を含めた形での階層の作成はできないので、この場合も「アクションフィルター」を「コンテキストフィルター」に設定してあげることで、「関連値」と同等の機能を実現することができます。

今回のポイント

今回のポイントは、「関連値」の代わりと前に紹介した「階層」機能とは別に「コンテキストフィルター」を活用するということです。

「関連値」の場合は、どれかのフィルターを変更するたびにフィルター項目の計算しなおすため表示が重くなりがちですが、「コンテキストフィルター」を利用すると指定したフィルターが変更された場合にのみフィルター項目の計算しなおすためのパフォーマンスの改善を図れます。

「コンテキストフィルター」の意外な使い方として、「関連値」の代わりとして利用できることを知ってもらえればと思います。
ただし、この用途で「コンテキストフィルター」を複数設定する場合は、LOD表現など他の影響もあるので「関連値」を利用した方がシンプルですので、注意してください。

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