合格までの勉強方法「AWS Developer Associate」(認定デベロッパー アソシエイト)資格 【2024年秋版】
AWS Developer Associate(認定デベロッパー-アソシエイト)の学習方法(2024年秋版)を記事にまとめました。Developer Associateは勉強方法の記事が少ないため、本記事がお役に立てば幸いです
本記事では、AWSやクラウドに”強強な方”が素早く簡単に試験勉強だけをして短期間で合格する方法ではなく、「まだまだAWSやクラウドに不慣れな部分も多い方が、しっかりと知識やスキルを身につけて、資格の取得にも繋げる学習方法」(の一例)を紹介いたします
また今回は、模擬試験問題と書籍をどのように活用すると効果的か、その活用方法についても解説します
なお本記事では、AWSの「クラウドプラクティショナー」、「ソリューションアーキテクト -アソシエイト」の資格を既に取得していることを前提とします
また日本語で試験を受験することを前提に記載いたします
執筆:小川 雄太郎
記事の構成、ならびに学習方法の流れですが、3 stepに分かれています
・Step 1. インプット型の学習で知識を学ぶ(Udemy講座、書籍)
・Step 2. 実際にAWSコンソールで演習に挑戦してスキルを学ぶ(AWS Cloud Quest)
・Step 3. 試験準備として模擬試験で試験問題に慣れる(Udemy、公式模擬試験など)
はじめに本資格概要を簡単に確認しておきます
「AWS Certified Developer - Associate(認定デベロッパー -アソシエイト)」はAWSの中級資格です。以下に記載する内容・知識・スキルが求められます
AWS 認定デベロッパー - アソシエイトは、アプリケーションの開発、最適化、パッケージ化、デプロイに加えて、CI/CD ワークフローの使用、およびアプリケーション問題の特定と解決におけるスキルと知識を実証します
そして、以下の公式試験ガイド [link] に記載の通り、「開発に重要な4つの能力」が検証されます
また、次のタスクについての受験者の能力も検証します
- AWS でのアプリケーションの開発および最適化
- 継続的インテグレーションと継続的デリバリー (CI/CD) ワークフローを使用したパッケージ化およびデプロイ
- アプリケーションコードとデータの保護
- アプリケーションの問題の特定と解決
「アソシエイト」と中級レベルの資格に位置付けられていますが、きちんと勉強する必要があると感じています
試験対策だけで合格も可能かもしれませんが、「しっかりとAWS & クラウドでの開発者としてのスキル・知識・能力が備わっていないと合格は難しい」 と私は感じています
とはいえ昨今、顧客や社会のDXを謳う企業や個人であれば、本資格レベルは顧客のためにも、開発者が持つべき最低限のスキルレベルである(と私は感じております)
そして本資格の取得を目指して勉強する過程で得られる知識・スキルは、今後の「IT・デジタル・DX関連の開発業務」で非常に役立つでしょう
資格取得の順番ですが、「AWS Developer Associate資格」と、「AWSソリューションアーキテクト -アソシエイト資格(AWS Certified Solutions Architect – Associate)」の取得順は、「ソリューションアーキテクト -アソシエイト」を優先するべきです
どちらが難しいかは個々人に依りますが、「ソリューションアーキテクト -アソシエイト」の方が、試験内容の範囲が広くて浅い、「Developer Associate」は狭くて深い、という感覚を私は感じています
「ソリューションアーキテクト -アソシエイト」の資格取得の過程で一通り触れたAWSサービスや知見を、「Developer Associate」に向けた勉強で深めていくのが良いでしょう
またインターネット上の情報や書籍も「ソリューションアーキテクト -アソシエイト」の方が多いです
なお、「AWSソリューションアーキテクト -アソシエイト」資格(以下、AWS SAAと記載します)に向けて私が執筆した勉強方法の記事は以下となります
合格までの勉強方法:AWSソリューションアーキテクト(アソシエイト)資格【2024年最新版】
ここから、私自身も試して検証した、「新卒の方、学生インターンの方など、経験の浅い若手の方でも取り組みやすい」、AWS Developer Associate合格までの勉強方法を紹介いたします
本記事の目次です
・質問:AWS Developer Associate資格はどのあたりが難しいのですか?
・Step 1-1. インプット型学習(Udemy講座)
・Step 1-2. インプット型学習(書籍)
・Step 2. 演習の実施(AWS Cloud Quest)
・Step 3. 試験準備(模擬試験)
・試験準備のコツ:模擬試験と書籍の活用方法。他
・さいごに
質問:AWS Developer Associate資格はどのあたりが難しいのですか?
(1) 演習として実施できる公式コンテンツ(例:AWS Cloud Questなど)に、日本語版が用意されていません(プラクティショナー、SAAといったメジャーどころまでしかまだないです)
そのため、英語で演習に取り組む必要があります。本記事では、AWS Cloud Questについては英語表記の内容を私が日本語に翻訳し両方を記載しています
(2) 書籍やUdemy講座、模擬演習も日本語コンテンツが少ないです。選択肢が少ないので、どの本にはどんな特徴があるのかなど、私が実際に読んでみた雑感を本記事では紹介します
以上、プラクティショナー や AWS SAA のようなメジャーな資格に比べると日本語情報が少ない、という点が、勉強を進めるうえで難しい部分かと感じます
Step 1-1. インプット型学習(Udemy講座)
AWS SAA資格に向けては、「【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座」[link] をおすすめしました
今回のDeveloper Associate資格に向けては以下のUdemy講座を使用し、知識のインプット型学習を実施します(講師は異なる方です)
「AWS認定Developer Associate(DVA-C02)試験 対策トレーニング」
【おすすめ理由】
-
数少ない、Developer Associate向けの日本語コンテンツです
-
AWS SAAで扱ったサービスのうち、Developer Associateで必要なサービスをより深く解説してくれています
-
50問の演習問題も1つ用意されており、試験対策や試験形式での勉強もできます
-
スライドがとても綺麗で見やすいです
無料部分を視聴してみて、自身に合いそうか確かめるのが良いかと思います
なお全部で13セクション、総動画時間は13時間です(私は1.75 or 2倍速で、毎日少しずつ視ました)
上記講座のセクションを表にまとめました。これらの内容をひとつずつ学びます
No. | セクション名 |
---|---|
01 | 紹介 |
02 | AWS認定試験と準備 |
03 | Management & Governance |
04 | ecurity, Identity & Compliance |
05 | Strage |
06 | Compute |
07 | Networking & Content Delivery |
08 | Database |
09 | Application Integration |
10 | Analytics |
11 | Developer Tools |
12 | 問題演習 |
13 | サマリ |
Step 1-2. インプット型学習(書籍)
「Developer Associate」に向けた日本語書籍では、以下の2冊が有名です
(1)徹底攻略AWS認定デベロッパー - アソシエイト教科書&問題集 第2版 [DVA-C02]対応
[amazon link]
(2)ポケットスタディ AWS認定デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応]
[amazon link]
以下に、(私が感じた)この2冊の特徴と活用方法を解説します
(1)徹底攻略AWS認定デベロッパー
「特徴」
1. 網羅的・解説が非常に細かい
2. 端的な文章が多い
3. 章末に各章の解説したAWSサービスに関する模擬問題が用意されている
「おすすめの読み方」
1.まずはさらと読む
2. 章末の模擬問題に挑戦し、まったく歯が立たないことを実感する
3. 再度、今度はさきほどの模擬問題を意識しながら、丁寧に読み直す
※ただし章末の問題は本番試験よりも難易度が高い設定になっています
(2)ポケットスタディ AWS認定デベロッパーアソシエイト [DVA-C02対応]
「特徴」
1. 解説の文章に少しストーリー性がある
2. とはいえ軽い内容ではなく、しっかりと解説されている
3. 章末に各章の解説したAWSサービスに関する模擬問題が用意されている
4. ただし章末問題は非常に簡単で、確認クイズというレベルである
5. 全体的に(1)書籍よりも簡易な内容であり、本番試験レベルと比較しても少し簡単(かもしれない)
2冊の対比
1.どちらの書籍も薄い書籍ではなく、重厚です
2.とはいえどちらかといえば、(2) ポケットスタディの方が文章が読みやすいです
3.(1) 徹底攻略は、本当に徹底的です。試験対策本というよりも、公式ドキュメント的な雰囲気であり、今後の開発時用にも何度も読み直したい感じです
4.質問. どちらか1冊しか買えないとしたら? 私の個人的な意見ですが、(1)徹底攻略が良いでしょう。理由は(2)書籍はAWS SAAをしっかりと学習した方が読むには、章末問題も含めて、少し簡単過ぎるからです(執筆者の一個人の意見です。本屋さんでせひ両方をご覧いただき、ご自身に適した書籍を選んでください)
よってこの2冊を読む順番は、(2)ポケットスタディを最初に読んで、その後、(1)徹底攻略がおすすめです
Step 2. 演習の実施(AWS Cloud Quest)
”強強な方”であれば、上記のUdemy講義の動画を見て、書籍を読むだけでも良いかもしれません
ですが私としては、実際に自分で手を動かして慣れながら学ぶことを非常に重視 & おすすめしています
そこで学習のStep 2として、「演習型でのスキル獲得」を目的に、「AWS Cloud Quest」のServerless Developer編 に挑戦します
以下図の下の方に記載されているような「課題タイトル」が20個ほど用意されています
(※ブラウザの翻訳機能で日本語表示しています)
より詳細に解説します
「AWS Cloud Quest」とは、街の住人たちの困りごと(仮想事例)をAWSのサービスを利用して解決するハンズオン形式のトレーニングです
サンドボックス環境にてAWSコンソールが用意されるため、自身のアカウントで0からすべてを構築する必要はありません。サンドボックス環境内で、トレーニングの重要な部分のみを自身で実装しながらスキルを身に着けることができます(下画像は画面の様子です)
課題の流れ(概要)
-
住人との会話、ヒアリングフェーズが始まります
-
「1. 学習」が始まります。ここでは「解決策の概要」を確認します
-
「2. 計画」へ進みます。画面左側に表示されている、「実践ラボの目標」、そして「DIY」の内容を確認します。これらがこれからこの課題で取り組む内容です
-
「3. 実践」へ進みます。画面左下側には、実践内容がstep by stepに表示されます。
このアナウンスに従って実際にまずはお手本の通りに実践してみます。
実装・実行には自分のAWS環境を使用するのではなく、ハンズオン用のサンドボックス環境を使用します。 -
「3. 実践」が一通り完了したら、次は、「4. DIY」に進みます。DIYでは実践で行ったことの一部を変更するように指示が出されます。自分でそれを解くことで、活用方法の理解が深まります
「AWS Cloud Quest」では、 Serverless Developer編 の日本語版はまだリリースされていません…
とはいえAWS Cloud Questのクラウドプラクティショナー(無料)やソリューションアーキテクトを実施してきた方であれば、解説が英語でもだいたい分かるかと思います
なお、「AWS Cloud Quest: Serverless Developer編」 は、クラウドプラクティショナーとは異なり、ASS同様に無料ではありません。サブスク登録が必要となります
正確には「AWS Skill Builder」へのサブスクリプションを登録することになります(29ドル/月)
登録すると、Cloud Questだけでなく、
- AWS Builder Labs
- AWS 認定公式模擬試験
なども利用可能になります
サブスクリプションへの登録方法の詳細については、以下記事の第2章をご覧くださいませ
「AWS Cloud Quest 生成AI 日本語版」の概要と感想(第2章にサブスクリプション登録方法)
本記事ではこれから、「AWS Cloud Quest: Serverless Developer編」 の全課題のうち、クラウドプラクティショナーおよびソリューションアーキテクトと被っている9課題を除いた、残りの11個の課題について、どのような内容に挑戦するのか概要を紹介します
以下のハンズオン課題の概要を読んでみて、勉強になりそうだなと感じましたら、是非とも挑戦してみてください
【注】クラウドプラクティショナーなどと共通する9個の課題の個別詳細は以下をご覧ください
勉強方法:AWS Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー)【2024年最新版】
合格までの勉強方法:AWSソリューションアーキテクト(アソシエイト)資格【2024年最新版】
2.0 全課題の概要
最初に11課題のタイトルとその概要を紹介します
続いて、各課題の詳細を概説します
【AWS Cloud Quest: Serverless Developer編の全課題概要】(※執筆者による整理)
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1. Set Up a Cloud Development Environment
(クラウド開発環境の構築)
- Cloud9上でPythonファイルのGit操作、実行を行う
2. Build Apps Faster with Amazon CodeWhisperer
(CodeWhispererを使用してアプリケーションを素早く構築)
- Cloud9上でCodeWhispererによるAIコーディング支援を利用して、Lambda関数を実装する
3. Templating a Serverless Application
(サーバーレスアプリケーションのテンプレート化)
- AWS SAMテンプレートでAWS Lambda関数をデプロイする
4. Design a NoSQL Database
(NoSQLデータベースの構築)
- DynamoDBでグローバルセカンダリインデックスを作成する
5. Integrating Serverless Applications
(サーバーレスアプリケーションの統合)
- Amazon SQS を使用してキューとデッドレターキューを作成する
6. Deploying APIs Gradually
(APIの段階的なデプロイ)
- API GatewayとLambda関数を統合し、カナリアリリースを実施する
7. Triggers - Aggregating Data
(トリガー駆動型データ集計の実装)
- DynamoDBにテーブルを作成し、DynamoDB Streamsを有効化してLambda関数を連動させる
8. Parallel Data Processing
(並列データ処理)
- Amazon SNS からトピックをパブリッシュし、Lambda関数でサブスクライブするように構築する
9. Use Gen AI to Build an Image Recognition System
(画像認識システムを「生成AI」を活用して作成する)
- CodeWhisperer(コードウィスパラー)を使用して、Lambda関数をコーディングする
10. Orchestrate Serverless Workflows
(サーバレスサービスのワークフロー統合)
- Step Functionsを用いて各種サーバレスサービスの統合ワークフローを構築する
11. Continuous Delivery Pipeline
(継続的デリバリーのパイプライン構築)
- AWS Codepipelineを用いたCDパイプラインを構築する
それでは、個々課題の概要を紹介します
また、DIYでつまづきやすいポイントなども同時に解説します
2.1 クラウド開発環境の構築(Set Up a Cloud Development Environment)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Cloud9上でPythonファイルのGit操作、実行を行う |
使用サービス | AWS CodeCommit、AWS Cloud9 |
学習目標 | ・AWS Cloud9 IDEをデプロイする ・upload_fileの関数を修正し、CodeCommitにプッシュする |
※ 課題名と学習目標は執筆者が日本語に翻訳しています
AWS Cloud Questのクラウドプラクティショナー日本語版コース(無料)およびSAAコースを終えている方は、こちらの課題からになります
課題の1つ目からいきなりなのですが…
「CodeCommit」、「Cloud9」は新規利用の終了アナウンスが2024年8月に発表されました [link]
個人的には
・今後、上記の課題は別のサービスを利用して行われるかと思います
・Cloud QuestなどのAWSとしての教育コンテンツにおいてCloud9は非常に便利であり(他のオンラインIDEサービスも存在しますが)、なんらか残る気がします
2.2 CodeWhispererを使用してアプリケーションを素早く構築(Build Apps Faster with Amazon CodeWhisperer)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Cloud9上でCodeWhispererによるAIコーディング支援を利用して、Lambda関数を実装する |
使用サービス | Amazon CodeWhisperer、AWS Lambda、Amazon S3 |
学習目標 | ・Cloud9、Lambda、VS CodeなどにCodeWhispererを統合する ・CodeWhispererをIDEで有効化する ・コメント文を記入し、CodeWhispererでコードを生成させる ・CodeWhispererに実装したコードの分析とコメントを生成させる |
Amazon CodeWhisperer(ウィスパラーと呼びます)は、GitHub CopilotなどのようなAIを利用したコーディング支援ツールです
関数のコメント文からコードを生成したり、コードの続きをサジェストしてくれます
2.3 サーバーレスアプリケーションのテンプレート化(Templating a Serverless Application)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | AWS SAMテンプレートでAWS Lambda関数をデプロイする |
使用サービス | AWS Serverless Application Model(SAM)、AWS CloudFormation、AWS Cloud9 |
学習目標 | ・AWS SAMテンプレートをCloud9上で実装する ・サーバーレスのAWSリソースをSAMテンプレートから構築する |
2.4 NoSQLデータベースの構築(Design a NoSQL Database)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | DynamoDBでグローバルセカンダリインデックスを作成する |
使用サービス | Amazon DynamoDB、AWS Cloud9 |
学習目標 | ・DynamoDBでグローバルセカンダリインデックスを作成する ・”プレイヤースコア”をソートキーに設定する |
2.5 サーバーレスアプリケーションの統合(Integrating Serverless Applications)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Amazon SQS を使用してキューとデッドレターキューを作成する |
使用サービス | AWS Lambda、Amazon SQS |
学習目標 | ・Amazon SQSでキューを構築する ・SQSのデッドレターキューを作成する |
2.6 APIの段階的なデプロイ(Deploying APIs Gradually)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | API GatewayとLambda関数を統合し、カナリアリリースを実施する |
使用サービス | Amazon API Gateway、AWS CodeDeoploy、SAM、AWS Lambda、AWS Cloud9 |
学習目標 | ・API GatewayとLambda関数を統合する ・CodeDeployを使用してカナリアリリースを実施する |
2.7 トリガー駆動型データ集計の実装(Triggers - Aggregating Data)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | DynamoDBにテーブルを作成し、DynamoDB Streamsを有効化してLambda関数を連動させる |
使用サービス | Amazon DynamoDB、AWS Lambda |
学習目標 | ・DynamoDBにvotesという名前のテーブルを作成する ・DynamoDB Streamsを設定する ・Streamsと連動してLambda関数で処理を実施させる |
2.8 並列データ処理(Parallel Data Processing)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Amazon SNS からトピックをパブリッシュし、Lambda関数でサブスクライブするように構築する |
使用サービス | Amazon SNS、AWS Lambda、Amazon CloudWatch |
学習目標 | ・Amazon SNS でトピックを作成する ・トピックをLambda関数でサブスクライブするように設定する |
2.9 画像認識システムを「生成AI」を活用して作成する(Use Gen AI to Build an Image Recognition System)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | CodeWhisperer(コードウィスパラー)を使用してLambda関数をコーディングする |
使用サービス | Amazon CodeWhisperer、AWS Lambda、AWS Cloud9 |
学習目標 | ・CodeWhisperer(コードウィスパラー)を使用してLambda関数を実装する ・Cloud9 上で CodeWhispererを使用可能にする ・コードに記載したコメントに基づいて、コード内容の提案を出力する |
2.10 サーバレスサービスのワークフロー統合(Orchestrate Serverless Workflows)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | Step Functionsを用いて各種サーバレスサービスの統合ワークフローを構築する |
使用サービス | AWS Step Functions、AWS Lambda、Amazon DynamoDB、Amazon Rekognition、Amazon Comprehend |
学習目標 | ・S3からLambda関数をトリガーする ・Step Functionsで各タスク(state machined)を統制・実行する ・state machineでAmazon SQSにメッセージ送信を設定する |
2.11 継続的デリバリーのパイプライン構築(Continuous Delivery Pipeline)
項目 | 内容 |
---|---|
概要 | AWS Codepipelineを用いたCDパイプラインを構築する |
使用サービス | AWS CodePipeline、AWS CodeCommit、AWS CodeBuild、AWS CloudFormation |
学習目標 | ・AWS CodePipelineでpipelineを構築する ・CodeCommitのリポジトリを作成する ・CodeBuildのconfigurationファイルを作成する ・CloudFormationをデプロイ時に使用する |
以上で全課題(11個)が完了です。全課題をクリアすると、以下のようにバッジ(Credlyで管理)が貰えました
Step 3. 試験準備(模擬試験)
これから、各種模擬試験を紹介します
3.0 試験準備のコツ:模擬試験と書籍の活用方法
試験準備のコツ?ですが、これから紹介する各種模擬問題に関して、各問題を間違えるたびに、Step 1-2. で紹介した書籍、「徹底攻略AWS認定デベロッパー -アソシエイト教科書&問題集」の、関連AWSサービスの節を精読し直す(文章を頭の中で読み上げる) という進め方をおすすめします
上記の書籍はさらっと読むと頭に入りにくいのですが、「間違えた問題に関してきちんと学ぼう!」という姿勢で読むと、非常に良く頭に入ります
単に試験問題の正解・不正解を学ぶのではなく、自分の知見の足りないサービスやクラウド知識を、都度きちんと復習するのが良いでしょう
以下、私が使用した模擬試験・問題集を紹介します
3.1 AWS公式の無料版と完全版模擬試験
以下のリンクに AWS が作成した無料の模擬問題(20問)と公式の完全版模擬試験が用意されています(日本語版です)
私の場合最初にこれらから取り組みました
「AWS Certified Developer - Associate Official Practice Question Set (DVA-C02 - Japanese)」【※無料。20問の公式問題】[link]
「AWS Certified Developer - Associate Official Practice Exam (DVA-C02 - Japanese)」【※要サブスクリプション。65問の公式模擬試験】[link]
1つ目の20問のコンテンツは無料ですし、2つ目の模擬試験もCloud Questを実施するためにサブスクリプション登録していれば無料です
まずはレベル感を確認すべく、公式の模擬試験に挑戦してみてください
3.2 書籍「ポケットスタディ AWS認定デベロッパーアソシエイト」巻末の本試験想定問題集
書籍巻末に、本番試験を想定した「53問の問題集」が用意されています
上記3.0 で解説したように、間違えた問題については、書籍「徹底攻略」の該当サービスの解説を読み直します
3.3 書籍「徹底攻略AWS認定デベロッパー - アソシエイト教科書&問題集」巻末の本試験想定問題集
こちらの書籍も巻末に、本番試験を想定した「65問の問題集」が用意されています
こちらの問題集の難しさは、各章の章末問題とは異なり、本番試験と同様程度になっている(ように感じます)
(再掲)徹底攻略AWS認定デベロッパー - アソシエイト教科書&問題集 第2版 [DVA-C02]対応
[amazon link]
3.4 Udemyの模擬試験(4回分)
Step 1-1. で使用したUdemy講義と同じ講師の方の模擬問題集講座です
【DVA-C02対応】AWS認定 デベロッパー アソシエイト 模擬問題集+詳解 【2024年版最新】
3.5 実際に試験を受験した感想
2024年9月11日に受験しました。感想としては、「模擬試験で勉強した内容の派生形が主たる試験内容になっているように感じ、取り組みやすい」と感じました
1000点満点中720点以上が合格で、今回は842点での合格でした
さいごに
以上、AWS Developer Associate(認定デベロッパー -アソシエイト)合格までの勉強方法【2024年秋版】でした
なお2024年7月に、最近話題の生成AIに関して、AWSの生成系サービスのハンズオン がまとまった、「AWS Cloud Quest:生成AI 日本語版」」コースがリリースされました
以下の記事にて、概要や取り組んでみた感想を以下で解説しています。生成AIの実際のハンズオンがこれだけきちんとまとまっているコンテンツは他に見たことがなく、おすすめです
「AWS Cloud Quest 生成AI 日本語版」の概要と感想:AWSの生成AI/LLM関連サービスをまとめてハンズオン [link]
長文を一読いただき、誠にありがとうございました
小川 雄太郎
株式会社松尾研究所 シニア・リサーチャー。「知能を創る」PJTに従事
Discussion