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モチベーションの原因を「論理と感情」「外発的と内発的」の組み合わせで理解する

2023/07/02に公開

モチベーションの管理って難しいですよね。
やる気があったのに、いつの間になくなってしまっていたり。やる気がなくなってしまった原因がわからなくなったり。

よく言われることですが、モチベーションは「動機づけ」です。
「動機」とは何かを決めたり行動を起こす時の「原因」なので、上下するのではなく「あるか、ないか」です。
「モチベーションが下がった」と感じるのは結果であって、そう感じる原因を見つめ直すことが大切だと思っています。

最近、次の記事を読みまして、動機づけを「外発的」と「内発的」だけでなく、「論理」と「感情」で分類すると客観的に問いかけやすくなりそうと感じたので、整理してみました。

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動機づけの4つの分類

それぞれに次のような特徴があると考えています。

  • 外発的:自分以外の外部から起こる出来事をきっかけに動機づけが起こること
  • 内発的:自分の中にあるもの、湧き起こることをきっかけに動機づけが起こること
  • 論理:事実や理由を整理しながら、客観的で一貫性のある結論を導き出すこと
  • 感情:認知パターンや経験をもとに瞬間的に発動して、主観的で説明が難しい判断をすること

これらを組み合わせて4つの領域を作り、それぞれの判断軸を考えてみました。

外発的論理

  • 状況:期待値が明確で、与えられた目標を達成できている
  • 結果:他者からの評価や報酬を十分に得られている、リスクを適切に回避したり最小限に抑えられている

外発的感情

  • 状況: 他者からの認知や肯定的なフィードバックを受け取っている
  • 結果:社会的な繋がりや所属感を十分に得られている、社会的な地位や名誉を損なっていない

内発的論理

  • 状態:自分の価値観や信念に従って行動できている
  • 認知:自分ならなんとかなりそうだと感じられる、社会的な規範や期待と一致している

内発的感情

  • 状態:好奇心や情熱が内面から自然に湧き起こっている
  • 認知:満足感や幸福感を感じている、新たなスキルを習得し、自己成長を実感できている

自分に問いかける時の観点

成果を実感できる行動をとる

動かせないような大きな岩を一生懸命に押しても、動かないし、頑張っただけの成果も付いてきません。

タスクの粒度は、そういった閾値を意識しながら、「できた」「使える」「反応できる」ものにしておくと、前に進んでいる感覚を得ながら継続できると思います。

序盤は「少しずつでも継続できている」ことを目安にするのもアリです。というか、継続できないことのほうが多いと思うので、それだけでエライです。

捉え方には偏りがあるという前提で考える

状況把握や情報収集がうまくできたとしても、解釈次第でネガティブな方向に行ってしまいます。
ちょっとして言動にも「認知の偏り」があると仮定して、「本当にそうなのか?」「自分がそう思っているだけかもしれない」と自分自身に問いかけてみてください。

ChatGPTに考えてもらったり、事実と解釈を分けて考えるのも有効です。

https://zenn.dev/manabuyasuda/articles/d49e157bdafd06

https://zenn.dev/manabuyasuda/articles/3950c61bea392f

外発的から内発的へ

経験が浅く、すぐに成功体験が得られない可能性が高ければ、外発的動機づけを意識するといいと思います。

外発的動機づけは、慣れてしまったり持続しにくい特徴がありますが、実際に起こる出来事なので、比較的コントロールしやすいと思います。

注意点としては、内発的動機づけから始まったことに対して、外発的動機づけの影響が大きくなると、逆にモチベーションが下がってしまうことです(「アンダーマイニング効果」といいます)。
簡単に言うと、「自分がやりたい」からやっていたのに、「やらされている」「評価されている」と感じることで、本来持っていた「やりたい」気持ちが低下してしまうということですね。

ネガティブとポジティブ

人はポジティブなことよりもネガティブなことのほうが3倍強く感じるといいます。
モチベーションにおいても、「何かを達成したい」よりも「何かを避けたい」と感じる気持ちのほうが強いかもしれません。

「嫌なこと」「避けたいこと」を解消して「安心感」を得ることから始めるのは有用かもしれません。積極的な動機づけは、その後から考えても遅くないと思います。

他者へ呼びかける時の観点

基本的には外発的な動機づけしか支援できない

内発的動機づけは、その人の中にあって、他人からは見えないものです。丁寧に支援をすることで可視化できるかもしれませんが、難易度は高いと思います。
相手に対してできることは、外発的動機づけを適切に受け取れる状況を作ることかもしれません。

フィードバックやアドバイスでやる気を削がない

やったことに対して批判することは簡単です。「後出しジャンケン」のようなものだからです。
良かれと思ってしたアドバイスも、相手のやる気を削いでしまう可能性があります。

指摘(ネガティブ)のほうが3倍強く感じることを前提にするなら、話した内容の2割くらいに収めておく必要があると思います。

https://twitter.com/oz_shiron/status/1649454853192835079?s=20

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