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一人目QA、半年間何してたんだ?

2023/09/20に公開

Magic Moment(MM)で自称 QAE (Quality & Agility Engineering) をやっている yano です。

本記事では MM に一人目 QAE として入社した半年間のふりかえりを兼ねて、Magic Moment Playbook (MMP) の開発の雰囲気と一人目 QAE が半年間何をしていたのかという事例をご紹介をできればと思います。

どうして入社したんだ?

そもそも何故 MM に一人目 QAE としての入社を決めたのかというところですが理由は非常にシンプルで、面談を通して話をしたエンジニアの方々が全員プロダクト開発に真摯に向き合っており、サービスを通してユーザに価値を届けたいという熱意がとても伝わってきた点です。

自分の入社エントリ記事
にも記載しているように、実際の業務フローでプロダクトを利用する dogfooding の習慣や Demo Day といった文化があり、リアルなユーザが社内に大勢いて直接フィードバックを沢山いただけるところや、フルサイクルエンジニアリングをしているのでユーザへ価値を届ける意識が高い組織になっているところが魅力だと考えています。

このような環境であれば一人目だとしても QAE として新しい挑戦ができるのではないか?と考え、入社を決めました。

入社してどうだったんだ?

入社して直後はオンボーディングを兼ねて既存のスクラムチームに入り、現場で実施されている QA (Quality Assurance) 活動を通して Sales Tech やプロダクト特有の知識を学びつつ、現状の QA 活動における内容や課題感をチームメンバにヒアリングして Holistic Testing の考え方をベースに整理し、ドキュメントにまとめました。

整理することで、現状の QA 活動における強みと弱みをフルサイクル開発における各フェーズで把握でき、 QAE として優先度高く推進していくべき活動の解像度が上がり、 テスト設計やケース作成をしやすくなるように Notion 上に QA 活動専用のデータベースを作成しました。

幸いなことに QAE はテストを代わりにやってくれる人というイメージがチームメンバになかった為とても動きやすかったですが、一方で QAE ってどんなことする人なの?という声もレトロスペクティブで挙がっていました。

そこで品質の考え方や QAE がどんなことをするのかを解説するために、品質や QA 活動、 QAE に関してまとめたドキュメントを作成し、社内のLT会でお話させていただきました。

また実際に入社して気づいたこととして、エンジニアの方だけでなく社員全員が、プロダクトやサービスの品質への意識が非常に高いことが Demo Day を通してとてもよく伝わってきた点は、良い意味で入社前と入社後のイメージが変わったところです。

半年間何してたんだ?

入社して1ヶ月後には MMP において重要な機能のリアーキテクト PJ にアサインされ、2ヶ月が過ぎたところでは新設のチームにも参画することになりました。

テスト設計やレビュー、テスト実施はもちろんのこと、 ET (探索的テスト)用のテンプレートの作成と導入、リリース前のバグバッシュフェーズやissue list 作成とそのトリアージ運用など、そのシチュエーションにおいて必要と思われる活動を提案し、実際にプロセスに組み込んでいただきながら推進をしてきました。

チームとして品質向上の成功体験を積むことで QA 活動に興味を持っていただくことも増えて、チームメンバで品質について向き合う姿勢や活動が一層増えたことは大変ありがたい出来事でした。

新設チームでの事例もある程度溜まったところで、事例紹介も合わせて品質とテストの関係性や、テスト活動が何を目的として行われているのかをドキュメントにまとめ、再び社内の LT 会でお話させていただきました。

実際に LT では「自分のテストに対する理解がすごい浅いところにあるのが既知になった」といったようなフィードバックを沢山いただき、テスト活動の奥深さや面白さを伝えることができてお話しをして良かったと感じました。

またアサインされた活動以外ではフロントエンドアーキテクチャ会で E2E テスト自動化の推進を行ない、輪読会では Magi Tech Fund で購入した書籍で参加者同士が単体テストについて知見を深め、実際に既存のテストコードをリファクタしガイドラインの策定をするなど、様々なチーム横断的な活動にも顔を出して QA 活動の促進をアシストしています。

これから何をするんだ?

この9月に MMP のサービス信頼性を向上させていくために SRE チームが発足され、各スクラムチームをアシストやサポートするクロスファンクショナルな Enabling チームのメンバの一人として自分は現在配属されています。

直近ですと性能負荷試験のアシストを行なったり、システムのモニタリングを推進したり、開発健全性のメトリクス設計を進めるなど様々なメンバとの活動が増えているところです。

サイロ化に抗うためにもロールを問わずにスキトラ、ナレトラを行ない QA 活動のファンを増やすことを意識して仕事をしています。

そして、このように QA 活動の種類や量が増えている段階なので、活動の領域や推進力を強化するため QAE の採用にも関わっています。

また Generative AI の発展により AI4QA の技術も激的に進んでいくと考えており、 MM のエンジニアは Github Copilot が使用できますし、 Postbot のような AI アシスタントも続々増えているので少し時間に余裕があるときには、AI を用いたより効果的な QA 活動がどのように実現できるかを調査しています。

一人目 QAE はどうなんだ?

この記事の作成タイミングではまだ MM には一人しかいない QAE ですが、品質をカイゼンするための QA 活動を戦略と戦術を考えながら仕組み化を推進し、チームのプロセスに取り入れていただくことは、これまでなかなかできなかった経験でとても面白いと感じます。

一方で、既存の QA 活動の習慣を変えることは一筋縄ではいかないことも多いですし、横串的に様々なことに挑戦させていただいていますが、権利には相応の責任が当然伴うのでプレッシャーを感じる部分もあります。

品質の世界は広大でやりたいことが沢山ありますが、自分一人だとカバーできる範囲や推進力が足りないと力不足を痛感することも多いです。

しかし、現状のプロダクトやチームのフェーズに必要な品質と QA 活動とは何なのか?、 Quality と Agility をいかにエンジニアリングしていくのか?、 QAE のあるべき振る舞いや姿とは何なのか?を考えながら試行錯誤できることにはやりがいを感じる方が多いのではないかと思います。

形無しではなく型破りなフルサイクル QA 活動をチャレンジしてみたい方にとっては、一人目は勿論のこと少人数の QAE のメンバになることがとてもフィットするのではないでしょうか。

最後に

弊社 Magic Moment では、 QAE はもちろんのこと 、フロントエンド・バックエンドにかかわらず全方位的にエンジニアを募集中です! Magic Moment に少しでも興味を持っていただけたら是非エントリーください!

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