blender 30分で作れるiMac モデリング
今回はiMacの公式ホームページにのっている
アニメーション動画を作るためにiMacのモデリングをしていきます。
Appleの商品紹介のアニメーションには基本的なモデリング操作とキーフレーム設定が詰まっています。このアニメーションの完コピができれば、無機質なモデリングからアニメーション作成の基本が身に付きます。画像や動画で分かりやすくまとめましたので、ぜひご覧になっていただければと思います。
✅今回の内容
- モニター作成
- アーム・土台部分作成
- カメラ作成
- 穴作成
- ロゴ追加
- マテリアル設定
- ディスプレイ画面設定
✅メイン内容
🛠 モニター作成
1. 事前準備
まずは、下絵などの事前準備ができたら
3Dビューポート上に平面を1つ用意して横から見た下絵のモニターの横幅に大きさを合わせます。
このときモニターの幅は液晶部分に合わせて
若干小さめにしておきます。
後ほど、外枠部分に合わせるようにします。
下絵の挿入方法については、こちらの記事で解説しております。
2. モニター正面作成
次に外枠を含めたディスプレイ全体を
作っていきます。
設置した平面にミラーを適用して下絵に沿って
S
の拡縮、G
の移動を使って外形通りに作成していきます。
外形部分が完成したら、正面を面選択してI
の面差し込みで外枠を作ります。
上下の高さも調整しておきましょう。
液晶以外の部分を面選択してE
で
面を少しだけ手前に押し出して
立体感を出します。
🛠 アーム・土台部分作成
1. つなぎ目・土台部分
モニターの背面を面選択してI
の面取りでアーム部分とのつなぎ目となる面を作成してE
で押し出します。
ここで円柱のメッシュを追加して
大きさと位置を調整したら
I
で内側の銀色の部分を作ります。
忘れないうちに
ペアレント化or統合しておきましょう。
再度接合部をE
で押し出しをして
モニターと同様に足元まで作っていきます。
これで、大まかなiMacの形は完成です。
モニターの4隅と土台部分にctrl+B
でベベルをかけ、最後に『ミラー』モディファイアを適用させておきましょう。
🛠 カメラ作成
正面のカメラを作っていきます。
円柱を追加し、円の部分をI
で面差し込みをして
G
で奥に押し出します。
UV球を追加して、s
→Y
で変形させてから
円柱の凹ませた部分に挿入します。
追加した円柱とUV球にはスムーズシェードをかけて位置や大きさを微調整しましょう。
最後に凹ませた部分をF
の面作成で
ふたをしておきます。
🛠 穴作成
側面のオーディオ出力用の穴と背面の電源用の穴、Thunderboltポートの穴を作成します。
1. オーディオ出力用の穴
円柱を用意して側面の穴に合わせて
『ブーリアン』または『Bool Tool』にて
穴を開けます。
『ブーリアン』または『Bool Tool』の使い方については、こちらの記事で紹介しております。
**2. 電源用の穴
背面のケーブル用の穴を開けていきます。
再度、円柱を用意していただき穴の大きさに合わせます。
円の中に金属部分と空洞部分を作るため
円柱をshift+D
で複製して
外側の金属の大きさに合わせて穴を開けます。
内側にも同じような金属部分がありますので
円柱をshift+D
で複製して大きさを調整します。
3. Thunderboltポート
最後に背面に4つあるThunderboltポートの穴を開けていきます。
こちらも、側面の穴と同じ要領で円柱を追加して変形させます。
1つ円柱の形状ができたら、モディファイアーの『配列』を使って
等間隔に円柱を配置していきます。
配置できましたら、『ブーリアン』または『Bool Tool』にて穴を開けます。
🛠 ロゴ追加
1. 背面中央
背面のAppleのロゴを作っていきます。
平面を準備して大きさを
ロゴが入るくらいにします。
平面に新しいマテリアルを追加して
『ベースカラー』横の黄色い丸を選択。
『画像テクスチャ』を選択して
Appleのロゴマークの画像を開きます。
画像が展開できたら上部タブの『Shading』内の
『カラー⇔ベースカラー』となっているものを『カラー⇔アルファ』に変更。
『Layout』に戻り、マテリアルプロパティ内の『ブレンドモード』を
『不透明』から『アルファブレンド』に変更。
これによりロゴの背景が透過します。
平面の位置をモニターの背面に調整して
ペアレント化します。
2. 電源ボタン
背面右下の電源ボタンを作っていきます。
よく見ると少しくぼんでいるのでUV球を追加して
『ブーリアン』または『Bool Tool』にて穴を開けます。
くぼみの真ん中付近の頂点を選択してF
で面を貼り拡大します。
Appleのロゴの時と同じ手順で平面に
電源ロゴを展開し
平面を穴の中の平面部分に挿入して、ペアレント化しておきましょう。
以上で、ロゴは完成です。
🛠 マテリアル設定
全体に色を付けていきます。
色を付けたい部分を面選択して
マテリアルを新規で追加し
ベースカラーを選択します。
色が決まったら『割り当て』で適用させていきます。
穴の中に関しては、全て黒にしました。
カメラの表面のカバーは白色に『伝搬』を1にして、アルファを『アルファブレンド』、『背面を表示』で背景を透過をさせます
カメラは中のレンズを黒にして、メタリックを上げました。
金属部分は、白色にメタリックの数値を上げて金属感を出していきます。
🛠 ディスプレイ画面設定
ディスプレイにホーム画面を映します。
ディスプレイを面選択して『新規マテリアルを作成→画像テクスチャ』から
ホーム画面の画像を選択。
『UV Editing』で画面の範囲を調整します。
以上で、全ての工程が完了です。
✅まとめ
いかがでしたでしょうか?
単純そうに見えるiMacでもモデリングの
基礎的な技術がたくさん詰め込まれていますね。
モデリングをするなら『画像テクスチャ』や『Shading』は
これからも使用する機会が多いです。
30分ほどで作れますので
気楽にiMacのモデリングを練習してみてください。
「もっと簡単に作れる部分ある」といった意見ありましたらぜひコメントで教えてください。
今回はここまで
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