blender 30分で作れるiMac モデリング

2023/06/29に公開

今回はiMacの公式ホームページにのっている
アニメーション動画を作るためにiMacのモデリングをしていきます。

iMac公式ホームページ

Appleの商品紹介のアニメーションには基本的なモデリング操作とキーフレーム設定が詰まっています。このアニメーションの完コピができれば、無機質なモデリングからアニメーション作成の基本が身に付きます。画像や動画で分かりやすくまとめましたので、ぜひご覧になっていただければと思います。

✅今回の内容

  1. モニター作成
  2. アーム・土台部分作成
  3. カメラ作成
  4. 穴作成
  5. ロゴ追加
  6. マテリアル設定
  7. ディスプレイ画面設定

✅メイン内容

🛠 モニター作成

1. 事前準備
まずは、下絵などの事前準備ができたら
3Dビューポート上に平面を1つ用意して横から見た下絵のモニターの横幅に大きさを合わせます。

このときモニターの幅は液晶部分に合わせて
若干小さめにしておきます。
後ほど、外枠部分に合わせるようにします。

下絵の挿入方法については、こちらの記事で解説しております。
https://zenn.dev/lisras/articles/391385d4bf4fc8


2. モニター正面作成
次に外枠を含めたディスプレイ全体を
作っていきます。

設置した平面にミラーを適用して下絵に沿って
Sの拡縮、Gの移動を使って外形通りに作成していきます。

外形部分が完成したら、正面を面選択してIの面差し込みで外枠を作ります。
上下の高さも調整しておきましょう。

液晶以外の部分を面選択してE
面を少しだけ手前に押し出して
立体感を出します。


🛠 アーム・土台部分作成

1. つなぎ目・土台部分
モニターの背面を面選択してIの面取りでアーム部分とのつなぎ目となる面を作成してEで押し出します。

ここで円柱のメッシュを追加して
大きさと位置を調整したら
Iで内側の銀色の部分を作ります。

忘れないうちに
ペアレント化or統合しておきましょう。

再度接合部をEで押し出しをして
モニターと同様に足元まで作っていきます。

これで、大まかなiMacの形は完成です。

モニターの4隅と土台部分にctrl+Bでベベルをかけ、最後に『ミラー』モディファイアを適用させておきましょう。


🛠 カメラ作成

正面のカメラを作っていきます。

円柱を追加し、円の部分をIで面差し込みをして
Gで奥に押し出します。

UV球を追加して、sYで変形させてから
円柱の凹ませた部分に挿入します。

追加した円柱とUV球にはスムーズシェードをかけて位置や大きさを微調整しましょう。

最後に凹ませた部分をFの面作成で
ふたをしておきます。


🛠 穴作成

側面のオーディオ出力用の穴と背面の電源用の穴、Thunderboltポートの穴を作成します。

1. オーディオ出力用の穴
円柱を用意して側面の穴に合わせて
『ブーリアン』または『Bool Tool』にて
穴を開けます。

『ブーリアン』または『Bool Tool』の使い方については、こちらの記事で紹介しております。
https://zenn.dev/lisras/articles/0c7c5ff56d7a99


**2. 電源用の穴

背面のケーブル用の穴を開けていきます。
再度、円柱を用意していただき穴の大きさに合わせます。

円の中に金属部分と空洞部分を作るため
円柱をshift+Dで複製して
外側の金属の大きさに合わせて穴を開けます。

内側にも同じような金属部分がありますので
円柱をshift+Dで複製して大きさを調整します。


3. Thunderboltポート
最後に背面に4つあるThunderboltポートの穴を開けていきます。

こちらも、側面の穴と同じ要領で円柱を追加して変形させます。

1つ円柱の形状ができたら、モディファイアーの『配列』を使って
等間隔に円柱を配置していきます。

配置できましたら、『ブーリアン』または『Bool Tool』にて穴を開けます。


🛠 ロゴ追加

1. 背面中央
背面のAppleのロゴを作っていきます。

平面を準備して大きさを
ロゴが入るくらいにします。

平面に新しいマテリアルを追加して
『ベースカラー』横の黄色い丸を選択。

『画像テクスチャ』を選択して
Appleのロゴマークの画像を開きます。

画像が展開できたら上部タブの『Shading』内の
『カラー⇔ベースカラー』となっているものを『カラー⇔アルファ』に変更。

『Layout』に戻り、マテリアルプロパティ内の『ブレンドモード』を
『不透明』から『アルファブレンド』に変更。

これによりロゴの背景が透過します。

平面の位置をモニターの背面に調整して
ペアレント化します。

2. 電源ボタン
背面右下の電源ボタンを作っていきます。

よく見ると少しくぼんでいるのでUV球を追加して
『ブーリアン』または『Bool Tool』にて穴を開けます。

くぼみの真ん中付近の頂点を選択してFで面を貼り拡大します。

Appleのロゴの時と同じ手順で平面に
電源ロゴを展開し
平面を穴の中の平面部分に挿入して、ペアレント化しておきましょう。

以上で、ロゴは完成です。


🛠 マテリアル設定

全体に色を付けていきます。

色を付けたい部分を面選択して
マテリアルを新規で追加し
ベースカラーを選択します。

色が決まったら『割り当て』で適用させていきます。

穴の中に関しては、全て黒にしました。

カメラの表面のカバーは白色に『伝搬』を1にして、アルファを『アルファブレンド』、『背面を表示』で背景を透過をさせます

カメラは中のレンズを黒にして、メタリックを上げました。
金属部分は、白色にメタリックの数値を上げて金属感を出していきます。


🛠 ディスプレイ画面設定

ディスプレイにホーム画面を映します。

ディスプレイを面選択して『新規マテリアルを作成→画像テクスチャ』から
ホーム画面の画像を選択。

『UV Editing』で画面の範囲を調整します。

以上で、全ての工程が完了です。


✅まとめ

いかがでしたでしょうか?

単純そうに見えるiMacでもモデリングの
基礎的な技術がたくさん詰め込まれていますね。

モデリングをするなら『画像テクスチャ』や『Shading』は
これからも使用する機会が多いです。

30分ほどで作れますので
気楽にiMacのモデリングを練習してみてください。

「もっと簡単に作れる部分ある」といった意見ありましたらぜひコメントで教えてください。

今回はここまで 

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