blender メッシュに簡単に穴を開けるアドオン
blender メッシュに簡単に穴を開けるアドオン
先日、モデリング練習を行っていた際に穴を開ける工程があり
普段通りIの面差し込みで穴を開けていたのですが
円形や楕円形の穴を開けるのが非常に難しかったです。
どうにか、複雑な形状の穴を開ける時の工程を減らせないかと思い
アドオンを複数個導入してみて
中でも特に簡単で使いやすかったものを2つ紹介・解説させていただきます。
今回紹介するアドオンは非常に直感的に操作が可能で
好きな形の穴に仕上げるのが簡単です。
使うことができれば、穴あけ時の作業工程を
かなりショートカットできるので参考にしてみてください。
✅今回の内容
- ブーリアンとBool Tool
- LoopTools
✅メイン内容
🛠 ブーリアンとBool Tool
- 『ブーリアン』と『Bool Tool』とは？
『ブーリアン』とはモディファイアーの1つで、
オブジェクトが重なっている部分に穴を開けることができます。
本来ならブーリアンを適用させて穴を開けるには複数の工程が必要なのですが、
『Bool Tool』というアドオンを使えば1ボタンでブーリアンを行うことができます。
ブーリアンの使い方については下記をご覧ください。
ブーリアンの使い方
まず
- 穴を開けたいオブジェクト
- 穴を開けるためのオブジェクト
上記2つのオブジェクトを準備します。
任意の穴形状に変形させて、穴を開けたい位置に移動させます。
オブジェクトモードで穴を開けたいオブジェクトを選択後、
画面右のモディファイアープロパティの
『モディファイアーを追加→ブーリアン』を選択。
穴あけを行うために、オブジェクトプロパティ→『差分』を選択して
オブジェクト欄の右にあるスポイトマークをクリックして
穴開け用のオブジェクトを選択します。
穴開け用のオブジェクトを非表示にして、穴が開いていることを確認します。
オブジェクトの変化を確定させる場合は
オブジェクトプロパティ内の「適用」をクリックします。
- アドオンの追加方法
それではアドオンを追加していきます。
F4→『プリファレンス』を選択してアドオンに移動して
検索窓で「bool tool」と検索します。
『Bool Tool』にチェックを付けたら追加完了です。
追加できれば、Nでツールパネルを表示させたときに
編集タグ内に追加されています。
- 『Bool Tool』の使い方
さっそく、『Bool Tool』を使っていきます。
オブジェクトを2つ用意したら、穴開け用のオブジェクトを選択して
次にshiftで穴を開けたいオブジェクトを選択します。
ツールパネル内の『Bool Tool』→『Difference(差分)』を選択すれば
オブジェクトが重複している部分に穴が開きます。
プロパティ内に『Auto Boolean』と『Brush Boolean』の2種類ありますが
『Auto Boolean』だと即ブーリアンが実行され
実行後の穴の位置などの調整ができませんが、
『Brush Boolean』は「適用」を押すまでブーリアンが実行されず
バウンディングボックス表示になり穴の調整が容易になります。
🛠 LoopTools
- 『LoopTools』とは
こちらも先ほど解説した『Bool Tool』と同様に
初期から内蔵されているアドオンになります。
こちらのアドオンは頂点変化を加えて、
オブジェクトを自動で変形させることができます。
- 『LoopTools』の使い方
Bool Toolの設定と同様にF4→『プリファレンス』を選択して
アドオンに移動して、検索窓で「looptools」と検索します。
チェックを付けて更新できましたら
穴を開けたいオブジェクトを選択して編集モードに移行して
右側のツールパネル内の『LoopTools』を選択。
選択すると、8個の項目が出てきて頭がこんがらがると思いますが
実際に使用するのは『円』のみです。
なので、ここでは『円』の使い方のみ紹介させていただきます。
『円』の使い方
『円』は選択している頂点の外郭を円にすることができます。
なので、下図のように円形にしてEで押し出して穴を開けることができます。
✅まとめ
今回は、メッシュに穴を開ける方法を2つ解説しました。
他にも、ナイフ投影を使用してメッシュに切れ込みを入れてから
穴を開ける方法などありますが、
理解しやすく工数が少ない
『Bool Tool』と『LoopTools』を解説させていただきました。
また、同じ形状の穴を均等に複数個所に開けたい場合は
モディファイアーの『複数配列』を適用させてから
アドオンを使用するといったことも可能です。
この2つのアドオンが使えれば、
モデリング時に任意の形状の穴を簡単に開けることができ、
時短できるだけでなく、モデリングの幅も広がります。
今回はここまで
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