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NVIDIA Isaac Sim 4.5.0をWindows11にインストールしてみる

に公開

3D空間で画像認識用AIの学習データを作成したり、強化学習用に3D空間を使いたい。

しかし、ゲーム開発で使用される「Unity」や「Unreal Engine」で実現しようとすると、以下の理由からハードルが高い

  • 言語がpythonではなく、機械学習分野から3Dに入門する場合は言語習得にハードルがある
  • ゲーム向け機能が多く、カメラを設置して撮影するだけのシンプルなことを実現したくても、ツールの知識が要求されるため実現までに時間がかかる

NvidiaのIsaac Simは、AI用の学習データ作成や、ロボットの強化学習用のツールとのことで、上記のハードルが低くなっているのではないかと考え、実際に試してみる。

Isaac Simを動かすための要求スペックを満たすかを確認する

要求されるスペックはこちら

公式ツールであるIsaac Sim Compatibility Chekerを使うと、要求を満たすかどうかを自動でチェックできる。今回はこのツールを使って、要求スペックを満たすかを確認する。

  1. Isaac Sim Compatibility Checkerのダウンロード:
  2. ファイルの解凍:
    • ファイルを解凍しようとすると、パスが長すぎると怒られるので、zipファイル名を短く変更してから解凍する。
      • (変更前)isaac-sim-comp-check@4.5.0-rc.6+release.675.f1cca148.gl.windows-x86_64.release.zip
      • (変更後)isaac-sim-comp-check.zip
  3. Isaac Sim Compatibility Checkerの実行:
    • Windowsの場合、解凍したディレクトリの「omni.isaac.sim.compatibility_check.bat」をダブルクリックで実行する。
    • 実行結果:
      • 基本は赤い色の表示がなければOK。
      • 「Test kit」ボタンを押してしばらく待つと、正常に動作したという旨のメッセージ(Kit app started correctly. Test ...)が出ているため、正常に動作していることが分かる。

Isaac Simのダウンロード・起動

  1. Isaac Simのダウンロード

    • Isaac SimのLatest Releaseから、Windows版をダウンロードする
  2. Isaac Simのセットアップ

    • コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを実行する
     mkdir C:\isaacsim
     cd %USERPROFILE%/Downloads
     tar -xvzf "isaac-sim-standalone@4.5.0-rc.18+release.16044.3b2ed111.gl.windows-x86_64.release.zip" -C C:\isaacsim
     cd C:\isaacsim
     post_install.bat
     isaac-sim.selector.bat
    
    • コマンドの内容:ダウンロードしたzipファイルをC直下に格納し、.batを実行する。

    • 成功すると以下のような画面が開くので、[START]を押す

    • Isaac Simが開き、以下のようになる

備考:VK_EXT_memory_budgetのエラーが発生した場合

Isaac Sim起動時に、エラーが出る場合がある。

その場合は以下を参考に、apps ディレクトリのvulkan = truevulkan = falseに変更する。
(公式の手順としては見つからなかったため、自己責任でお願いします)

https://zenn.dev/kprn/articles/9b72d4efc2fd53

Next Action

ここまでで、Isaac Simを開くことができた。
文章量が多くなったので、実際に何ができるかは↓の記事にて記載する。
https://zenn.dev/kprn/articles/c1eadeb8d3ca39
https://zenn.dev/kprn/articles/9e28bdc6fdf3df
https://zenn.dev/kprn/articles/9b6afc80ca1956

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