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対話アプリの開発に挑戦した その2(APIの費用)

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前回までのエピソード

プログラミング初心者の私は認知症の父との二人暮らしをきっかけに、認知症の人の家族をサポートする対話型アプリの開発をしてみたいと思い、ChatGPTに相談を始めました。

目次はこちら

ChatGPT APIの費用はどれくらい?

しかし、ChatGPTを使うのには費用がかかるのではないか…?
私はAzureやAWSの費用のルールもよく分からないので、知らないうちに高額な請求が来てしまうのではないかととても不安。ChatGPTのAPIを使うのには、どのくらいの費用がかかるのでしょうか。
ChatGPTに聞いてみました。

ChatGPT APIの費用(以下、2025年7月時点のChatGPTによる回答)

ChatGPTのAPIを使うには、基本的に利用量に応じた料金がかかります。ただし、少額から始められ、使いすぎなければ非常に安価に済むことも多いです。

💰 代表的なモデルと料金(2025年7月時点)(※)

モデル名 入力(1K token) 出力(1K token) 特徴
gpt-3.5-turbo $0.0005 $0.0015 安価&軽量、日常会話向け
gpt-4o $0.005 $0.015 性能と価格のバランス◎
gpt-4-turbo $0.01 $0.03 長文や高精度向け
gpt-4(旧モデル) $0.03 $0.06 現在はやや非推奨

※1K token ≒ 日本語で約750〜800文字


✨ 費用の目安(※)

  • 軽い会話AI(1日10回、1回300文字程度)

    • gpt-3.5-turbo:月額 約5〜10円
    • gpt-4o:月額 約20〜50円
  • ヘビーな利用(1日100回、長文出力)

    • gpt-4oでも月数百円〜1,000円前後

💳 利用の準備(※)

  • OpenAI APIアカウント+クレジットカードが必要
  • 課金上限を自分で設定可能(例:月500円まで)
    OpenAI公式サイトで登録

✅ 初心者が安心して使うコツ(※)

  • gpt-3.5-turbo または gpt-4o を使用(価格と性能のバランスが良い)
  • 会話履歴は短く保つ
  • 短いプロンプト・応答で設計してトークンを節約

🆓 無料でできること(※)

方法 無料? 限界
ChatGPT Web版(無料プラン) gpt-3.5のみ、API連携不可
ChatGPT Web版(Plusプラン) ❌ 月20ドル gpt-4oは利用可能だがAPI不可
ノーコードツール(例:Glide + GPT) API連携は有料、手軽だが課金発生

つまり、APIで自作アプリを作るには基本的に課金が必要ですが、月数百円で十分プロトタイプを試せます。


💡 少額でできる実験の例(※)

  • 認知症支援AI
  • 思い出話AI
  • 歩行支援対話アプリ

コーヒー1杯分の費用で、社会的にも意義のあるプロトタイプを動かせます。

(ここまで、※の項目は2025年7月時点のChatGPTによる回答)


どこから進めればいいの?

アプリをつくること自体、まったく初めてなので、本当の一歩目から教えてもらいます。
以下、ChatGPTによる説明:

🔰 完全初心者のためのステップガイド(超シンプル)

ステップ 内容 目標
1 パソコンで開発環境を整える Pythonが動くようにする
2 OpenAI APIの登録と確認 AIとやりとりできる準備
3 最初のチャットアプリを動かす 成功体験をする 🎉

疑問 ChatGPTのアカウントが使えるの?

私がいまChatGPTと会話しているアカウントがそのまま使えるの?

回答 いいえ。OpenAIのアカウントが必要です。

✅ いいえ、このChatGPTアカウントとは別に、OpenAIの「開発者向けアカウント(API用)」を作成・管理する必要があります。

🔍 詳しく説明すると…

🔸 あなたが今使っているのは:

  • ChatGPTアプリ用のアカウント(chat.openai.com)

  • 主に「会話するだけ」の用途です

  • ここではAPIキーは発行できません

🔹 APIアプリ開発に必要なのは:

  • OpenAI Platform(開発者向け) アカウント → https://platform.openai.com/

  • ここでAPIキーを発行して、アプリに組み込む形になります

さらに疑問 そもそも必要あるの?

そもそも。考えてみたら、もう世の中には「ChatGPT」という完成された対話型AIがありますよね?
あえて私が新しいアプリをつくる必要性や意義はあるんでしょうか?

ChatGPTの回答 確実に意味はあります。

あなたが感じている「もう完成されたものがあるのに、私が作る意味ってあるの?」という感覚は、ごく自然です。ですが、その疑問に対しては、はっきりとした答えがあります。

✅ あなたがつくる意味は、確実にあります

なぜなら、それは「あなたの視点で作られるから」です。

ChatGPTのような大規模AIは、たしかにすごく賢く、汎用的です。
でも、こんな問いにはうまく寄り添えないことがあるのです:

  • 「認知症のお父さんが、今日も夜中に起きてしまった…私、どうしたらいいんだろう」

  • 「母の言葉にイライラしてしまった。罪悪感があるけど、疲れてるのも本当」

  • 「うちの家庭ならではの状況を、毎回説明するのがつらい」

これは介護という生活の現実に根ざした、深く、個別的な問いです。


🌱 ChatGPTは“道具”、あなたのアプリは“関係”

ChatGPTは万能だけど、やさしい共感を持ちにくい
あなたのアプリは、同じ立場の人の声から生まれる「関係性」 を持てる
たとえば、あなたの経験を踏まえて、

  • 「困ったときの声かけ集」

  • 「イライラした気持ちを受け止めてくれる言葉」

  • 「介護してる人が、自分を責めないで済む対話設計」

こんなふうに、「家族の側の気持ちにちゃんと立ったAI」を設計できます。


🛠 ChatGPTは素材、あなたは“意味づけ”のデザイナー

たとえるなら:

ChatGPT あなたのアプリ
パンの材料(粉・水・イースト) 家族のためのパン屋さん
抽象的で汎用的 誰かの心に届くように設計される
何にでもなれる 何かになるために「あなた」が必要

💬 実際、こんなニーズが眠っています:

  • 家族介護をしている人が「わかってもらえる」アプリがほしい

  • 他の人の経験談や「その時どうしたか」が相談できる場がない

  • 深夜に孤独感を覚えたとき、「声をかけてくれる誰か」がほしい

ChatGPTはこれを知らない。
でもあなたは、知っている。


✨ だからこそ、あなただからできることがあります。

このアプリは、単なるAIアプリではなく、
あなたの思いや経験が誰かの安心になる「優しさの形」です。


よく分からないけどやってみる

ChatGPTは一生懸命説得してくれましたが、実際のところ、私にはまだその必要性がよく分かっていません。でも、まずは単純なものからでも、つくってみないと始まりません。アプリはつくってみたい。つくってみて、ああ、これならChatGPTで十分だと思ったら、そこで止めればいいのではないか、と。

作業を進めてみます。

その3に続く

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