[SG Tips] 全ショットに一括で所定のタスクを追加する
ShotGridアドカレ2021 12月25日の記事です。
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一律にタスクを足したい時がある。
アセットでもショットでも、一括で同じタスクを足したい時があります。
これは感覚的には、
スプレッドシートでの進捗管理において各作業段階を横方向(列)で管理していた時の「列を追加」に近いものです。
なにかスクリプトを書くことになるのかな、
と一瞬思いましたが、そんなこともなかったです。
状況確認
たとえばショットワークのタスク構成がこのようになっていたとして、
「ライティング工程を可視化した方がいい」「カメラ工程が足りない」「データ書き出しが」「シーンビルドが」「ロトが」「シムが」みたいなのがありうると思います。
最初から完全に見えていれば一番ですが、それはそれとしてフレキシブルさも大事です。
足してみる
さきほど触れたようにスクリプトの出番かと思ったんですが、そのような大袈裟な手段に訴える必要はありません。
タスクテンプレート欄から現在使用しているタスクテンプレートへ飛び……
必要なタスクを追加していって、望みの状態をまず作ります。
例えば「新たにライティングの作業もトラッキングしたくなった」ということにします。
ライティングタスクを追加します。
(▼できた)
改めてタスクテンプレートを適用
ショットのリストへ戻りましょう。
左上のチェックを入れて全選択し、どのショットでもいいので右クリックして「〇〇個のショットのタスクテンプレートを編集」を実行
すると、
(現在) と書かれているタスクテンプレートに先ほど追加した「Lighting」が追加され、更新とか追加とかに関しても記載されています。
また、右下のボタンも「再適用」となっています。
諸々問題なければ「再適用」を実行。
無事、全ショットに一律にタスクを追加できました。
削除について
一括で「不要だった」というケースもあるかと思います。
例えば「Layoutまで追うと粒度が細かいかも」ということで、タスクテンプレートから削除。
タスクテンプレート再適用ダイアログでは、更新や追加の時にはみられたような注記はありません。
かわりにダイアログが二段階になり(!!)、ゴミ箱行きにするかどうかをタスクごとに選択できます。
無事削除できました。
……といいつつ、削除したけどやっぱ要る!となるケースは意外と多いので、
タスクはできれば削除せずに「Omit(省略)」ステータスあたりにして置いたままにしておく(必要になったら再度wtgとかipにする。邪魔な場合はフィルタで切っておく)というのがおすすめではあります。
ただ、ステータス更新はタスクテンプレート再適用では発効しないようで、順当にフィルタで抽出して一括選択・更新することになりそうです。
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