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後進育成の取り組みについて

2023/10/14に公開

はじめに

私は所属企業では20人程度のチームでエンジニアリングマネージャーのような役回りでお仕事をさせていただいております。
コロナ禍の3年半前に最初は3人からスタートしたチームですが、主にWebアプリケーションの設計、開発を経験し、私も含めてまだまだ発展途上ですが、チームで出来ることが増えてきました。

チームのビジョンとしては、そんなの無理でしょ。って、大体の方が思っているのは理解ありますが、掲げるのは自由だと思っているので、「チームをミドル・メガベンチャーレベルに強くしよう!」としています

チームメンバーとしては、20代が大半を占めており、チームとしても会社としても社会としても今後はその世代が核になっていくことはあるため、自分で課題を見つけてどうすれば良いか?を考えて動いたり、最初は小さくても良いからチームを作ってビルディングしてみる、意思決定をする回数を1回でも多く出来るような環境だったりをもっと提供できないかな?とより考えるようになってきました。

企業としてもチームとしても、働きやすさの面に加えて、働きがいの面でもより良いものを提供できるようになると良いのかなとも思っています。

取り組みの手法検討

自身の経験を言語化して伝える

自分自身の価値観などを一方的に伝えることだけになってしまう恐れがあるので、それだけで終わらせてしまうのは避けたいと思いました。

というのは、自身での経験が全てにおいて解ではないと思っているからです。

資料を用意する

内容を整理して資料に落として、それをベースに伝えるというやり方にもちろん意味はあると思いますが、コストがかかるのでもっとライトにできないかな?と思いました。

動画を参加者で一緒に観る

最終的にはこちらにしました。

私はPIVOTさんのYouTubeコンテンツをよく視聴させていただいており、人材に関すること、チームビルディングやマネジメント関連のコンテンツもあるので、そこからピックアップしたり、他のコンテンツでも良さそうなものをメンバーと一緒に視聴するのは面白いのでは??と思ったので、その方法を取り入れてみました。

視聴後にその内容について、各自学びになったことなどを話しつつ、それぞれが今まで経験したことを振り返ることもできて、そういった話も交えつつ伝えてもいけるので、今まで3回実施しましたが感触としては良い感じかなと思っています。

実施概要

  • オンライン
     - 動画視聴時を除いて原則カメラON
  • 動画の選定
    • 参加者がみんなで観たい動画を提案する ※2回目までは私が動画を選定した
    • 人材育成やチームビルディングといった題材をメインとするが、回によっては技術的なコンテンツでも面白いと思うので今後実施予定
    • 昨年から会社に提案して、Udemy Businessが福利厚生として提供いただいているので、そのコンテンツをみんなで観て学ぶというのも良いかなと思っている
  • 内職はしないようにする

タイムテーブル

開催頻度: 週1回(隔週となる場合もあり)
合計時間: 1時間

アジェンダ

  1. アイスブレイク

    • 目的: メンバーとの雑談 -> 髪切った?とか
    • 時間: 5分
  2. 動画視聴

    • 目的: 知識・情報の共有と学び
    • 時間: 30分
  3. 感想・経験の共有

    • 目的: 学びと経験の共有
    • 時間: 25分

以下のコンテンツにしてみました!
私は既に坂井さんのコンテンツは2回視聴済みであり、今までの自身の経験を振り返ったり、現在における20代あたりの価値観などを知ることができたので、私自身以外にも所属する企業の同年代・同じ役回りの社員、Bizサイドも現在を知ることで価値観の見直しなどができるきっかけになる素晴らしいコンテンツだと思っていました。
ただ、こういった動画を私の立場柄もあり、自社の社員と一緒に観るというのは、個人的には少々迷いはあったのですが、振り切ってみました。

https://youtu.be/dhe3BeGR-Vo?si=gubwsBeXA4IMO-Xv

https://youtu.be/SwvR743bscc?si=_EUDUy5sS1VkozRI

https://youtu.be/9aNKvBzRg14?si=VtnKYYIkQtC9UvEz

なお、タイムテーブル上は1時間の予定ですが、毎回盛り上がって食事会のようにみんなで喋りまくり、ロスタイムが1時間くらいあります笑笑

参加者の声

  • 自身の立ち回りを振り返ることができるので、あの時はこうしておいて良かったという答え合わせやあの時はアンチパターンだったから今後は意識した方が良さそうということに気づきがあった
  • 組織効力感は共感できる。自分だけでなく、周りのメンバーともっとチームのビジョンに対して、何をすべきかを一緒に考えてコミュニケーションを取っていくとより成長速度が上がると思うので、意識しながら強いチームにしていきたいと思った
  • 問題が起きたときに犯人探しをするのではなく、仕組みにカイゼン点がないか?に着目すべきということは顧客や先輩から言われていたことであったが、そこは間違いではないということが分かったので後輩に伝えていきたい
  • 顧客とコミュニケーションをする際に、自身がフロントに立っているということもあり、メンバーの発言の機会を奪ってしまっているシチュエーションがあったことに気づかされたので、今後はその点を意識しつつも、よりチームとして価値を顧客に提供できるようにしていきたいと思った
  • 上司やレイヤーが上位に位置する方に報告などをして、都度指摘や怒られたりするのが日常化すると報告などを避けるようになってしまうので、関係が悪化し、チームが崩壊してしまう。そのため、自身がその立場になった時にはその点を意識しつつチーム形成をしていきたいと思った

などなど...

よかったこと

上述しましたが、経験がある人から伝えるのみになってしまうと自身の物差しが正として伝えることになりかねないことや私自身の経験が必ずしも解にはならないし、伝え方などを誤る(動画でもあったように武勇伝語りをしてしまうとか、あの人はあの時にここまでできていたよというプレッシャーを与えてしまうなど)と価値観の押し付けになりかねないと最近は特に感じています。

そのため、関連の動画、書籍、Podcastなどの情報と共に自身はこういう経験がありましたといった実体験をプラスして伝えていくことで、よりリアリティー感を出すことができて、かつ聴くメンバーとしても頭に入ってきやすいということがわかったので、この取り組みをベースに継続していきたいと思いました。

今後

現在の取り組みをベースに視聴するコンテンツのカテゴリーを変える、参加者を増やしてみる、他チームへ横展開するといった動きをしていきたいと思っています。

最後に

壮大な取り組みにしてしまうと実施の敷居が高くなることやコストがかかるので、サクッとできて目的に対しても定性的ですが、それなりの効果があると思っておりますので、こういった取り組みは他の方も試してみてはいかがでしょうか。

以上です。
本記事が何かの一助になれば幸いです。

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