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GeminiでAppSheetのアプリ作成を手軽に楽しくする方法3選

2024/12/10に公開

こんにちは、 Google Workspace / AppSheet の Specialist SalesをしているAmyです。
今日は Google Cloud Japan Advent Calendar 2024 (Gemini編) 、みなさまいかがお過ごしですか? 今年は寒暖差が激しいですね。珍しく風邪を引いてガラガラ声で絶賛執筆中です。みなさんもくれぐれも体調に気を付けて、暖かくしてお過ごしくださいね。

私は昨年一昨年、AppSheetについて記事をあげてきました。
今日の記事では、 Geminiを活用してAppSheetでのアプリ作成をより手軽に楽しくする方法を3つ紹介します。

3つの方法それぞれに、以下の用途で使い分けをおすすめします。

利用シーン 留意点 追加ライセンス
①Gemini in AppSheet とりあえずAppSheetでアイデアを出して試したい データはAppSheet Databaseに格納 AppSheet Core以上があれば不要
②Geminiアプリ 既存の紙のフォーマットをAppSheetに置き換えたい コンシューマ版Geminiは学習に用いられるため、企業版が自社環境にあたっていることを確認してください Google Workspaceユーザは不要
③GeminiアプリのGems SpreadSheetをデータソースに壁打ちを頻繁に行いたい Gemini for Google Workspace (Gemini Advanced)が必要

①Gemini in AppSheetでやってみる!

AppSheetの中に、自然文でAppSheetのアプリを作る方法があります。
こちらはAppSheet Coreにも付帯されている機能なので、Workspace導入済みのお客様は追加コストなく使えます!
詳しくはこちらを御覧ください。

アクセス方法は簡単、
AppSheetのホーム画面のCreate > App > Start with Gemini
からいけます!

使い方のコツ:
Gemini in AppSheetは現在日本語のプロンプトは認識しますが、返事は英語で来ます。
そのため、プロンプトの最後に

日本人が使うアプリなので、項目やサンプルデータは日本語で作ってください

といれると、出来上がりは日本語で作ってくれます。

ステップ

①作りたいアプリについてプロンプトで指示。

②出てきた内容を調整したい場合はそれぞれのテーブルの鉛筆ボタンから変更

③Create appをクリック

④あとはいつもの編集画面でカスタマイズしていこう!!

Gemini in AppSheetの留意点:
この入口で作ったアプリのデータは、AppSheet Databaseに格納されます。
SpreadSheetとデータ数の上限等の仕様が異なります。
データソースはSpreadSheetにしたい!!
という人は、次の②と③の方法を試してみてください。

② Gemini アプリでやってみる!

先日Blogリリースがありましたが、無償Gemini アプリの企業版がすべてのGoogle Workspaceユーザにデフォルト機能としてバンドルされることになりました!
このGemini アプリを使って、アプリを作る方法をご紹介!

Geminiアプリとは、チャットのインターフェースで対話しながらGeminiに指示をして、回答を作ってもらえる機能です。
Geminiはマルチモーダルなので、画像情報とプロンプトの情報を組み合わせて回答を生成できます。

そんなGeminiに、特定のフォーマットの書面で行っている業務を画像から簡単にAppSheet化してもらえたら、楽ちんで感動しませんか?!

実際にやってみましょう!!

ステップ

①紙などで行っている作業の雛形のデータを画像で用意

②Geminiアプリを立ち上げ画像を添付し、以下のプロンプトを入力。

以下の報告書をAppSheetに置き換えたいと思っています。各項目をAppSheetが扱える表形式に変換し、ID列を追加したスプレッドシートを作成してください。サンプルデータは3つ追加してください

③出来上がった表をSpreadSheetにエクスポート

④いつも通り、拡張機能>AppSheet>アプリを作成からAppSheetアプリにしてカスタマイズ!

いかがですか?
この紙の業務AppSheetにできそうだけど表形式に起こしてサンプルデータいれるのが手間だな。。。という方、ぱぱっとできちゃいます!

留意点:
Geminiアプリでエクスポートすると、ファイル名がプロンプトになってしまうので、ファイル名だけ編集してあげたほうがいいです。

③Gemini アプリのGemsでやってみる!

紙の情報は簡単にアプリにできそう!ということが、わかったと思います。
でもでも、
・紙の業務がたくさんあって毎回プロンプトをいれるの大変。。。
・紙の業務はないけど色んなアイデアを簡単にサンプルデータにできないかな。。。
そんなあなたにとっておきの機能をご紹介!!

その名もGemsです!!

Gemsは、Gemini for Google Workspaceのアドオンがある状態でGeminiアプリ (Gemini Advanced) にアクセスすると利用できる機能です。
あらかじめ指示内容を設定しておくことで、その指示内容に沿ってプロンプトを補完して回答を作ってくれるので、繰り返し行うような指示は楽にできます。

ステップ

①GeminiアプリのGem マネージャーを立ち上げる

②Gemを作成をクリック

③任意の名前とカスタム指示を入力して、保存をクリック

※以下は参考までに私のGemの情報です。

名前:AppSheetサンプルデータマスター
カスタム指示:
あなたはAppSheetでアプリを開発するためのもととなる表を作るエキスパートです。
ユーザのアプリのアイデアをもとに、AppSheetのサンプルデータとして使える表を作ってください。
最低限以下の条件を守り、必要な情報が足りないと思った場合は質問を返してあげてください。
<必ずいれる情報>
・1列目はID列
・2列目以降は少なくとも5-6個項目を作る
・サンプルデータは最低でも4個作る

フォーマットは必ず表形式で作ってください。

④作りたいアプリのアイデアをプロンプトに入力

⑤あとはおなじみ、SpreadSheetにエクスポートしてアプリにしよう!!

留意点:
②同様に、Geminiアプリでエクスポートすると、ファイル名がプロンプトになってしまうので、ファイル名だけ編集してあげたほうがいいです。

まとめ

いかがですか?
AppSheetはノーコードで簡単ですが、もっともっと活用の幅が広がりそうですね!
是非みなさんも試してみてください!!

もっとAppSheetについて知りたい、という方は、今年1年AmyはCooker8様とコラボして動画でAppSheetご紹介してますので、合わせて参考にご覧になってください。

皆様お一人お一人がよいお年をお迎えできますように!

Google Cloud Japan

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