初めてAppSheetを触る人へ

2022/12/03に公開

こんにちは、 Google Workspace / AppSheet の Specialist SalesをしているAmyです。
今日はアドベントカレンダー3日目、みなさまいかがお過ごしですか? 
私はクリスマスに向けて、少しずつ気持ちが盛り上がっております。
今日の記事では、 今年巷で話題になりつつある(と願っている) AppSheet についてご紹介し、初めて触るときのヒントを共有したいと思います。 No Code ツールは、シチズンデベロッパー(市民開発者)を想定していますが、エンジニアの方にとっても大事なことに時間を割いて、効率よく業務を遂行するのにうってつけだと思います。
ぜひまだ使っていない方もこれを機に触れてみてもらえればと思います。

AppSheetとは

AppSheetは一言で申し上げるとノーコードソリューションです。コードを書かずに、シンプルなアプリケーションを作成できます。コードをほとんど書かず、エディター上のUIで定義するため、アプリ上で表現できるUIはシンプルで制限されます。しかし、機能重視で例えば社内業務効率化のためのソリューションであれば十分利用できます。

Google の製品ではありますが、ログイン時の認証基盤はさまざまなものを使え、またデータソースも Google Workspace の SpreadSheet や Big Query だけでなく、エクセルやSQL、SaaSとの連携など、多種多様なデータと連携してアプリが構築できます。
シンプルではありますが様々な機能も設定できます! 一つのアプリをデバイスごとに作る必要はなく、AppSheet がユーザのアクセス状況を元にパソコン用UI、モバイル用UIと、UIを出しわけます。バーコードスキャンや、地図上へのプロットなども設定できますし、情報の登録などのイベントをきっかけにしたメール通知もお手のものです。

「とりあえず動いて、効率化できれば十分」というアプリ初心者から、「こだわって作り込みたい」という玄人まで、奥深く楽しめるのがAppSheetです!!

初めての利用でまず試してほしいこと

初めて触る時にぜひ体感いただきたい3つのポイントがあります。

  1. SpreadSheet / Excelを読み込ませるだけでアプリができる!!
    AppSheetは、どなたでも無料でプロトタイプ作成ができるようにサービスを公開しています。
    まず驚くのが、アプリ作成のスピードです。
    元となるデータがあれば、30秒程度でアプリを作ってくれます。
    (私も初めてやったとき感動しました!)

  2. コードを書かずにカスタマイズができる!!
    AppSheetが作ってくれたアプリをもとに、カスタマイズしていきます。
    ドロップダウンでデータの表示方法を変更するだけでURL形式だったものを画像に切り替えることもできます。
    変更したものは右側のアプリ画面で随時確認できるため変更箇所も分かりやすいです。

  3. オートメーションもコードを書かずにできちゃう!
    そして、場合によってはメール通知を飛ばしたいというときも、
    ステップに沿って進めるだけで設定できちゃいます!
    *Free版はプロトタイプなので、作成者に送信されます。

上記を試していただいた方なら、いま「おや?」とお気づきの頃ではないでしょうか?

エンジニアならではのユースケース

AppSheetは、アイデアの数だけ、様々なアプリが作れます。

  • 見積作成アプリ
  • フリーアドレス制のデスク予約アプリ
  • チームの備品貸し出し管理アプリ
  • 社内問い合わせ管理アプリ
  • 営業活動の報告アプリ
  • 工場のインシデント管理アプリ
  • シフト管理アプリ
  • 進捗管理アプリ
    等・・・

業種や業務内容によって、様々なアプリが考えられます。

もちろん、このようなアプリを必要としている張本人が作れるようになったら、それだけでもエンジニアとしては大助かりだと思いますが、今回は違った視点での使い方を一つご紹介します。

それは、モックアプリとしての活用方法です。
社内外問わず、サービス作成依頼をいただいた際、要件を聞いて、そこからモックアプリをコードで書き上げるのはそれなりの工数がかかるのではないでしょうか。

また、IT初心者ですと、机上の会話ではイメージしきれない部分もあると思います。
そういう時に、UIはシンプルですが機能がそろったモックアプリをAppSheetで作ることにより、機能面での認識のずれが発生しないのではないでしょうか?
「ここはこれができるほうがいい」なども、その場でパラメータを調整すればすぐに動くアプリとして見せることができます!
その場でモックアプリをお見せし、方向性を固めて本当のアルファ版作成にとりかかるという進め方で効率的に開発業務を進められると考えます。

始めるにあたってのお役立ち情報

ここまで読んでいただきありがとうございました。
少しでも触ってみたいと思っていただけた方は、ぜひ無償版でどこまでできるか触って試していただきたいです。

そのためのお役立ち情報をいくつかご紹介いたします。

*英語のものに関しては、ブラウザの翻訳機能等で日本語にして参照いただけると幸いです。mm

まとめ

一人一人の「頼むほどではないけど、ここがシステム化されたら便利だな」を自分の手で実現していけるのがAppSheetの醍醐味だと思います。

みなさまの日々の業務がAppSheetで楽しく効率化されますように!!

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