マケデコ開始から一ヶ月経ったのでコミュニテイ立ち上げの記録を書いてみた
Discord上ででMarket APIを活用したさまざまなマーケットのモデリングの知識をマケデコ(ご興味ある方はこちらから https://discord.gg/xg6P5RXwaa ぜひ覗いてみてください)を開始してから1ヶ月が経ちました。せっかくなので振り返りも兼ねて、ここまでの活動と今後の予定について書いてみたいと思います。
キックオフイベントまでの準備編
まず、このアイディアはJQuantsの活動をしている中で産まれました。JQuantsは個人投資家がより自由にデータを使った解析を可能にするための実証実験プロジェクトですが、個人的にも、きちんとしたマーケットデータのアクセスが可能になれば、次に発展に必要なのは技術の共有のコミュニティであると考えていました。そこで、AlpacaとJPX総研様が協賛する形でDiscordを活用したコミュニティを立ち上げ、運営メンバーを揃えることで合意し、かわいいロゴとカバーイメージを準備しました。
といっても、Discordだけだと、何を行っているのかわからないので、やってきたことのログやルールを共有するためNotion + CloudFrareを利用して以下のページを立ち上げました(といっても、特にプッシュしているわけではないので、このページを見たことがある人は少ないかもしれませんが)。
Discordはインターネットにいろいろと運用のノウハウが詰まっていますが、もっと体系だった知識が欲しかったので、この本に従いつつ、準備をすることにしました。この本はすごく良い本で僕は3回くらい読みましたが、コミュニティの立ち上げの教科書みたいな本です。どのような 場 を参加者が気持ち良いと感じてくれるか、セミナーやAMAなどのイベントの準備の仕方、コミュニティの立ち上げのステップなど欲しい情報はかなりここに書いていました。
- 遠くへ行きたければ、みんなで行け ~「ビジネス」「ブランド」「チーム」を変革するコミュニティの原則(https://www.amazon.co.jp/dp/4297127695)
キックオフイベントは、JQunatsでもっとも活躍(コンペで2位を2回)しているUKIさんにご相談したところ、運営メンバーに入っていただくことに快諾いただき、一回目の企画はUKIさんのモデルを動かすセミナーとUKIさんへのAMAを実施することがきまり、準備を進めていきました。セミナーの様子の一部はこちらを参照くださいませ。
キックオフ後の動き
キックオフイベントはとても良いアンケート結果となり、マーケットに対して機械学習やデータ分析を行うアプローチに強いニーズがあることが確認できました。といっても、世の中でプログラムを触る人は世の中では数%くらいでしょうから、マスではなく、できるだけ濃い・おもしろいコンテンツを提供することが重要であることがアンケートから見えてきました。
一方で、「特徴量という言葉の意味がわからない」、「そもそも機械学習をどのように使えばいいかわからない」というアンケートの結果も多数いただき、マケデコを必要とする参加者は以下の2種類、もしくはその中間くらいが存在していることが見えてきました。
- すでにモデルを暗合資産や株式や為替で動かしている方: 特徴として 自分のモデルを改良するヒント や 新しい考え方や収益を向上させるヒント(ぽろり含む) を求めている
- 興味があるけど、なかなか最初の一歩が踏み出せない方: 特徴として まず自分で手を動かすことができるチュートリアル や ベースとなるモデル を求めている
この結果を見て今後のコミュニテイからの発信やコンテンツを2段構えにすることを決めました。
一つはできるだけチュートリアルとかわかりやすい資料を用意してYouTubeライブを使って開催する初心者向けセミナー。もう一つができるだけトップの人を呼んでお話を聞く Ask me anythingです。この2つについてはすでに記事を出しています。
また、10月7日に開催した機械学習モデルに激強のよしそさんへのAMAも非常に好評で、この方向性についても手応えを感じました。このようなAMAで500人があつまって、たくさんの質問をする光景はこれまでなかったと思います。
AMAの冒頭に説明したのですが、AMAは録画はNGですが、Twitterやブログの投稿は会場の空気を伝えるためにも積極的におこなっていただきたいと考えており、そちらの情報発信は推奨していきたいと思っています。僕の知る限りでもたくさんの人が情報発信をしてくれていて、とてもありがたかったです。
また、Discordでも「イベント実況」チャンネルで当日の雰囲気が確認できますので、よろしければぜひ覗いてみてください。
また、10月20日には日本のトップ研究者の中川さんを呼んで開催するAMAも早速UKIさんが最新論文を読んでおり、僕も土曜日はひさしぶりにSigFinに参加して、最新研究を眺めていました。こちらもわいわい楽しめればいいなーと思っています。
今後の予定
今後の予定ですが、以下のように考えています。
- 11月はKaggle( https://www.kaggle.com/competitions/jpx-tokyo-stock-exchange-prediction/ )の勝利者を呼んで開催するオフィシャルイベントをフルサポート!
- Kaggleの解法共有はマケデコでもイベントを細かく開催してこちらもコミュニティ全体でKaggleの知見を共有できればいいなーと思っています!
- AMAはいま僕が話を聞きたい人に当たりをつけて、11月の人に声をかけ始めています!こちら、自薦他薦問いませんので、なにかご意見あれば、ぜひDiscordの「イベント企画」チャンネルに書き込みください!
焦らずに、じっくり継続的にイベントを開催して盛り上げていければと思いますので、引き続きサポートいただければ幸いです!
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