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シストレ・Botterの上級者にどのようなコンテンツを提供するべきか問題について

2022/09/24に公開

マケデコというMarket APIを活用する開発者コミュニティ(Market API Developer Communityの略)をJPX総研とAlpacaJapanが協賛・後援となって立ち上げました。

マケデコは、日本においてMarket APIを活用した投資環境を整備する上で、コミュニティのサポートや盛り上がりが大事と考え、その趣旨に賛同いただいた有志のメンバーで運営しています。
https://market-api.dev/

おかげさまでDiscordのメンバーも750名を超えて、濃い議論が開始されています。興味あればDiscordアプリをインストールしなくてもブラウザでアカウントを作れば、気軽に中の議論をのぞくことができます。
https://discord.gg/xg6P5RXwaa

先日のキックオフイベントは、運営チームかつ有名なシステムトレーダーの一人であるUKIさんの協力もあって、大成功だったのですが、今後のことを考えると、やはり良質なコンテンツをコミュニティに提供し続けることがあります。今日はそのあたりのことをざっくばらんに考えたことを記載したいと思います。内容としては短めです。

Market APIの活用と一言と言っても、マーケットのドメイン知識は多岐に渡るため、プログラムができる方がすぐに参入できるかというといろいろ難しさがあると思っています。ただ、ここは運営側も情報を提供することで、フォローできるとおもっており、以下の初心者向けセミナーを2022/09/28(水)18:30から企画しました。
https://mkdeco.connpass.com/event/259946/

上級者向けコンテンツをどうするか

さて、問題は上級者向けコンテンツをどうするかです。というのも、基本的には上級者が知りたいことは収益機会と密接に結びついているため、Noteを見ていても ということをやりました、そのエッジはもうありません というコンテンツをNoteで公開している例がほとんどです。

これは、これで非常に面白く、収益機会はもうなくなっていても、その考え方やテクニックは普遍的な部分で共通なので、仮想通貨メインですが有用なNoteを提供しつづけるQASHさん(https://note.com/qash)やクリプトベアさん(https://note.com/cryptoo_bear/)、Hohetoさん(https://note.com/hht/)はとてもリスペクトしています。

一方で、現在利用している技術でも、公開可能な部分はあるとおもっていて、特にエッジではない普遍的な技術でも聞いてみたい項目というのはたくさんあるわけです。しかし、本人以外の人からみたら、どこが聞いていい箇所かわからないのも事実。というわけで思いついたのが、海外でよくあるAsk me anythingというフォーマットです。

Ask me anythingってなに?

これは海外だとReddit(reddit)というギーク御用達のサービスで、本人が降臨していろいろ回答するフォーマットが有名なのですが、要は とりあえず答えれることには答えるから、いったんなんでも聞いてみて というフォーマットです。過去にビル・ゲイツ本人が来たりしていました。日本語だと XXXだけど、なんか質問ある? というフォーマットに親しいものです。

Ask me anythingフォーマットのいいところは、Discordのチャットのイベント実況と非常に相性がよく、最初の質問を5個くらい決めておけば、あとはDiscordのチャットのイベント実況チャンネルから質問を司会者が拾っていけば、コンテンツとなることです。

これは、正直申しまして、コミュニテイ運営と非常に相性がいい。やはり、持続性というのは非常に重要ですので、参加する側も企画する側もconnpassのアンケートで質問を集めて、最初に何を回答するかを1時間関係者で打ち合わせして、あとは当日を迎えるというものです。

前回はUKIさんのAMAを開催し、これが本当に盛り上がりました。何人かからは 神回でした という感想もいただきました。今回はUKIさんから指名を受けたディープラーニングを活用した予測モデルで有名なyoshisoさん(https://twitter.com/yoshiso44)になったところです。

https://mkdeco.connpass.com/event/260785/

そんなわけで、上級者向けコンテンツはAMAをメインにまわしていこうとおもっています。AMAは上に記載したとおり、準備も簡単なので、2週間に一回くらいは企画できそうです。次の参加者は話を聞きたい人を指名してもらう(交渉は僕がする)テレフォンショッキング形式をまずは採用しています。あと、他にもこんな企画をやってほしい/一緒にやってみたいというのもDiscordのイベント企画チャンネルでお待ちしております。

AMA以外のコンテンツをどうするか

AMA以外ですと、やはりKaggle関連のコンテンツが強力だとおもっています。
https://www.kaggle.com/competitions/jpx-tokyo-stock-exchange-prediction/
というのも、今回のKaggleの課題は前回のコンペと異なり、以下の記事に書いたとおりリターン予測なので、よりダイレクトにその結果が活用しやすいはずだからです。

https://zenn.dev/gamella/articles/eaf7fe5a96bdf0

UKIさんの以下の記事に書いたとおり、いろいろとFactor Neutralizationなどのドメイン知識を駆使することで、解いていくのが問題設計を最初にしたときの意図ですが、Kaggle参加者がFNを知っているとも思えないので、上位モデルでドメイン知識を知らない生粋のDSがどのような解き方をしてくるか非常に興味があります。

https://qiita.com/blog_UKI/items/efba4ac7b1543a9bef85

このあたりのテクニックは今後の日本株のモデル作成においても、強力なベンチマークモデルになるはずです。そういう意味で、今後も面白いコンテンツを提供していきたいと思いますので、ご期待くださいませ。

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