💸

技術書典16の出展情報Note(やったこと・費用まとめetc.)

2024/06/02に公開

技術書展16出展の報告記事に続いて、自身が『熊本技人舎』としての出展にあたっての費用についてまとめてみます。

↓前の記事
https://zenn.dev/furaiboxyz/articles/d65c738f18638c

備品・消耗品の購入

今回の技術書典では技術書典16の準備のためにいろいろなものを買い込みました(主にAmazon)。

今回の技術書典16では出展者向けに「完全手ぶらセット」の提供があったため、テーブルクロスや値札入れ等は用意しなくて済みました。カッター・セロテープ・養生テープといったものは自前のものを持参していきました。

交通費や売り子さんへの謝礼についてはサークルごとにケースバイケースになるでしょう。

https://blog.techbookfest.org/2024/03/03/tbf16-empty-handed/

費用

カテゴリ 商品名称 購入価格 備考
折りたたみ台車 タタメルハンドキャリー FW-90TP \13,629 本・備品の運び込み用
ポスタースタンド Po.Su.Ta ポスタースタンド軽量版(ケースセット) \13,500 今回の展示では不使用
卓上ポスタースタンド MENGLIN ポップスタンド \990 お品書き掲示用
卓上ボード キングジム 有孔ボード PEGGY PG400 \3,255 ロゴ・紹介カード掲示用
見本誌用スタンド イガラシプロ スリム面陳スタンド 大サイズ 3枚入 \2,034 見本誌展示用
見本誌用ブックカバー コミック番長 透明ブックカバー(B5) 15枚入 \454 見本誌用カバー
サインホルダー サインホルダーA6ハガキサイズ Ref.69001 3枚 \873 QRコード掲示用
展示用 呼び込み君 ミニDX \1,473 展示用
衣類 くまモン でか顔 半袖Tシャツ(XL) \3,500 オフライン開催用
USBメモリ KIOXIA USBフラッシュメモリ 32GB(USB2.0) \680 原稿確認・コンビニ印刷用
  • 合計 ... \40,388

※話にネタになるかなと思い、実はひっそりとテーブル上に呼び込み君ミニを置いていました。ボタンを押すと例のBGMが流れる玩具です(録音機能なし)。これに気づいて話しかけてくださった人もいました(2組ほど)

https://www.youtube.com/watch?v=b7pzTtrnUyc

印刷所選びと入稿

今回は「日光企画」さんに印刷 をお願いしました。利用したのは平トジフルカラー(表紙カラー・本文モノクロ)のオンデマンド印刷です。

https://www.nikko-pc.com/onde/hira/hiraFCA5B6.html

オンデマンド印刷を選んだ理由としては、早期入稿による割引率が大きいことと印刷費用を抑えて会場での頒布価格を1,000円に収めたかったことによります。オフセット印刷の方が仕上がりが綺麗になることはわかっていたのですが、割引率が20%までだったため今回は採用しないことにしました。

実は、3月ごろ東京に訪問できる機会があったので日光企画のある池袋で草稿を見せてアドバイスをもらっていたりもしました。首都圏在住で印刷後の紙の本の仕上がりが不安な人は一度池袋同人工房に訪問してアドバイスをもらうのが良いと思います。

今回失敗した点としては、原稿が124ページ超えだったため締切が3日早まり、それに従って早期割引の期限も早かったことでした・・・

印刷代

2タイトルいずれともオンデマンド印刷となります。

同人誌名称 サイズ・ページ数 印刷部数 金額 備考
英語ガチ勢エンジニアになる方法 B5/130P 200 \66,530 50%割引適用
PowerShell Daily Recipe Book B5/136P 150 \67,700 40%割引適用
  • 印刷代金 ... \136,230
  • 発送代金 ... \2,000 (分納による発送分)

当日の頒布部数の上振れに備えて、オフライン会場には「英語ガチ勢」の本を120冊、PowerShell本を100冊届けてもらいました。当日部数が早々と足りなくなることはなかったので、そこは良かったかなあと思います。

↓設営前のブースと、日光企画から届いた段ボール箱

印刷部数が多いのは、次回以降出展用の在庫として多めに印刷しておく予定だったためです。それなりに妥当な印刷数だったと思いますが、やっぱり正確な見積もりは難しいと感じます。

日光印刷のオンデマンド印刷を使って100部を超えて印刷する場合、印刷代が50部きざみで増えることになるので「あとから印刷」を使わない場合は部数・コストの調整がかなり難しくなります。

PowerShell本は当初120冊の印刷数で済まそうとしていましたが、費用は150冊と同じになるということでした。在庫リスクは増えるが費用が変わらないのならまあいいかと150冊印刷することにしました。

当日の頒布部数(※再掲)

時間帯 ①英語ガチ勢 ②PowerShell ①+②の合計
11:00- 14 7 21
12:00- 21 5 26
13:00- 30 9 39
14:00- 9 10 19
15:00- 10 4 14
16:00- 4 6 10
合計 88 41 129

原稿執筆環境について

原稿執筆環境の整備まわりではお金はかかっていません。必要なのは筆者の気力だけ!

  • EverNote ... 草稿執筆用
  • VSCode ... 入稿用原稿執筆用
  • Re:VIEW ... 印刷用・電子版用PDFデータ作成

原稿執筆では草稿の段階ではEvernoteを使って原文を作成していました。ある程度内容が仕上がってきたらVSCodeで書いていました。またRe:VIEWとTechBoosterのテンプレートも使用しました。

Re:VIEWとTechBoosterテンプレートを使えばかなりきれいな原稿が簡単に作れるので非常に便利です。これが無料というのは非常に助かりますね。

https://github.com/TechBooster/ReVIEW-Template

校正用ツールとしてlintも用意されていますので、こちらも活用するとより読みやすい原稿にできるでしょう。

↓参考にしたページ

お品書き・表紙データ作成について

  • 使用したソフト
    • GIMP ... お品書き・表紙データ・ロゴ作成
    • CLIP STUDIO PRO ... イラスト作成
  • 使用した機材
    • ペンタブ ... XPPenDeco mini 7W

紙で印刷するにあたっては印刷所に入稿するための表紙データが必要です。入稿用のテンプレートはあらかじめ入稿予定の「日光企画」さんのものをダウンロードしておきました。

https://www.nikko-pc.com/offset/template/tonbo.html

今回は同人誌制作の費用を抑えるため、Adobe illustratorは使わずにGIMPを使って表紙データを作成しました。無料ソフトですが素材がそろっていればそれなりのものは作れます(illustratorほどではないかもしれません)

イラスト作成にあたっては、ペンタブと専用のソフトが無ければ話が始まらないので買う必要がありました。幸いペンタブは2年以上前にAmazonで買ったきり放置していたペンタブがあったのでそれを活用しましたが、イラスト用のソフトは持っていなかったのでCLIP STUDIO(通称クリスタ)を買うことにしました。Pro版が5,000円程度で買えるので意外とお金はかかりません。

イラストを作成するときの問題は、常に描き手の気力とイラストの腕前という点でしょうか・・・


フォント選びについて

表紙データを作るときに、フォントにこだわりたくて良さそうなものを探したりしていました。「ためしがき」というサイトがあるのでここで複数の無料フォントを同時に試してみることができます。

https://tameshigaki.jp/

使ったフォントの一覧

フォント名称 用途 備考
けいふぉんと! お品書き用 無料
コーポレート・ロゴ(ラウンド) ver.3 新刊表紙用 無料
ニコモジ・プラス ver.2 新刊表紙用 無料
Press Start 2P Font サークルロゴ用 無料
パンダベーカリー かんたん後払いQRコード掲示用 有料(¥8,800)

「パンダベーカリー」は結構人気のあるフォントのようで、ホロライブのこよちゃん(博衣こより)が多用しており、自分も使ってみたいと思っていました。しかし思った以上にフォントの価格が高く、文字のバランス的に見栄えのするレイアウトに仕上げるのが難しいという問題がありました(※当初はお品書きのフォントで使用する予定でしたが、途中で差し替えました)

↓ボツにした当初のお品書き(パンダベーカリーのフォント使用)

費用まとめ

今回の技術書典16のオフライン出展にかかった費用をまとめてみました。

費用項目 金額 備考
印刷代 \136,230 日光企画・オンデマンド印刷
備品・消耗品費 \40,388 主に展示用備品・消耗品等
ソフト購入 \5,000 CLIP STUDIO PAINT PRO
フォント購入 \8,800 パンダベーカリー
飛行機代金 \18,440 JetStar(熊本⇔成田)
本発送費用 \2,000 日光企画・分納2箱分
コピー代金 \180 コンビニ・カラーコピー
合計 \211,038

いやー、キツイっす・・・

実際に金額まとめてみると、こんなに金かかってたのか(驚愕)という印象です。新刊2冊でページ数・印刷部数ともに多めだったとはいえ、早期入稿による早割効かせてこれなので。経費節減のために表紙データやイラストも自前で作ったんですけどね・・・

初回出展でいろいろな備品やソフトを買い揃えないといけなかったことも大きいです。地方民にとっては新幹線・飛行機による交通費も馬鹿になりません。また自身の実家が千葉にあるので家に泊まったり、車での送迎ともしてもらって、宿泊費・交通費を節約していることにも注意です。

幸い当サークルの売上自体は好調だったので、赤字にはなりませんでしたが、今回の技術書典16出展による利益はほとんど出ていません。今後の技術書典マーケットやBoothでの電子版のジワ売れを期待したいと思います。 費用はかさみましたが、黒字を確保することができました。

次回以降の出展では備品購入の初期費用がなく、多めに刷った既刊ぶんの売上も期待できるので、もう少し利益が出せるかもしれません・・・

※ 2024/6/12追記: 最終的には\75,562の利益が出ました。
https://zenn.dev/furaiboxyz/articles/475fd539515ea5

振り返り

良かった点

  • 執筆・イラストまでほぼ全て1人でこなすことができた
  • 初出展で2冊の新刊(120P超)を出せた
  • 期日までに余裕を持って入稿できた
  • 必要な備品を漏れなく用意できた
  • かんたん決済用QRコードを印刷しておいたおかげで決済がスムースだった

反省点・改善点

  • PowerShell本だけ50%割引の入稿期限に間に合わず40%割引になった
  • 執筆・入稿作業で息切れしてしまい、開催期間直前の告知メッセージが少なかった
  • 「英語ガチ勢」本の表紙の色が薄かった(オンデマンド印刷だから?)
  • 名刺や名札をつくっていなかった
  • A2サイズのポスターを用意していなかった

今回はA2ポスターを用意するところまで行きませんでした。A2ポスターをブースの後ろ側に掲示できていればもう少し来場者の目に付くようにできたかもしれません。

あと、実際に刷り上がってみると「英語ガチ勢」本の表紙の色あいが想定よりも大分薄くなってしまっていました。物理本の表紙印刷の場合は、気持ち濃い目の色を設定したほうがいいのかもしれません。オンデマンド印刷による発色の問題の可能性もあるので、次回以降オフセット印刷でも出来栄えを見てみたいところです。

次の新刊はイラストレーターの人の力を借りて表紙データをつくるようにするつもりなので、その際にはA2ポスターも併せて印刷したいなと思います。また名刺もなかったので、次回は名刺をしっかり用意した上で、訪問先のサークルの方々に配れたらいいなぁと思います。

Discussion