[企画] 読書会的なClubhouse的な対話の会をひらきたい
はじめに
リモートワーク環境下で、周りの人たちと会話をする機会が減っている。その結果、彼らがふだん何を考え、また、何に困っているのかがわからない。そのような悩みが、以前よりもずっと増えたと感じている。
雑談の場をつくり、共通の趣味やプライベートの話で盛り上がることは、それはそれで価値がある。しかし、それだけではなく、同じ目的で働いているはずの人たちが、何を考えながら仕事をしているのかについても知りたい。
同じ情報に触れ、それぞれの立場で考えたことを共有し、お互いを理解することで、組織・チームの力を高める事ができると考えている。そのために、みんなで特定のテーマについての資料を読み、それについての感想を語り合う会を定期的に開催する。
企画概要
読書会的なClubhouse的な対話の会を、定期的に開催する。
この会で、立場の違う人と対話することで、問題の見方を広げられるようにする。お固い表現で言うと、視座を変えて問題を受け止められるようにする。
視座とは?
問題をどこから眺めるか。誰の立場で問題を受け止めるか。
社長が現場感覚を理解しようとしたり、平社員が部長の立場からものを見てみるということ。
視座が低ければ次元の高い問題を認識できないし、視座が高すぎても抽象論に終始しミクロな解決策が浮かびません。
なぜ、視座に注目するのか?
インターネットで検索してみると「視座を高めるにはどうするか?」のような記事が多く引っかかる。しかし、視座は必ずしも高いことがよいことではない。
新人はベテランの感覚がわからないのと同様に、ベテランは新人の感覚がわからない。
このような「情報の非対称性」(一方だけが知っているということ)が存在すると、コミュニケーション上の問題が発生し、チームや組織の力が十分に発揮できなくなってしまう。
チーム・組織の力を高めるためには、同じ目的で働いているはずの人々との間にあるコミュニケーションの不確実性を減らしていくことが大切である。
そのために必要なのは対話である。対話により、ほかの人々のものの見方を知ることができる。すると、少しずつその人の立場で問題を受け止められるようになる。新人はベテランの立場を知り、ベテランは新人の立場を知る。
これにより、この企画の参加者は、視座をコントロールすることができるようになる。その結果、チーム・組織の力を高めることができるだろう。
会の流れ
1回あたりにかかる時間は、全体で45分程度を見込む。
- チェックイン(3~5分)
- みんなで本日題材とする資料を黙読する(8~15分)
- 自分のペースで、のんびり読む
- 事前に読んでおいても構わない
- 感想を語り合う(15~20分)
- 司会者が話を振っていく
- マイクをONにできる環境の人は挙手をしておく
- 自分が印象に残った箇所を伝える
- 自分の体験と照らし合わせる
-
チェックアウト(3~5分)
- 会自体をもっとよくするためのアイデア出し
ラジオ参加(別の作業などで、マイクをOFFにした状態)も許可する。
何を題材とするか?
読書会を続ける難しさは2つある。
1つ目は、参加者の手元に題材を揃えることである。
2つ目は、参加者がテーマに飽きたり挫折してしまうことである。何らかの事情で参加できなかった回があったりすると、ついていけなくなる。
これらの問題を解決するために、(初期的には)無料でインターネット上で公開されているスライドや記事などを題材とする。情報量はそこまで多くなく、その回で完結できるようなものを選ぶ。