SnowPro Advanced: Administrator(ADA-C01) 合格体験記
前置き
こんにちは。さすらいのデータエンジニアのこみぃです。
先日SnowPro Advanced: Architectの合格体験記を書いていたのですが。
実は今年はもう一つチャレンジしていたのです。Administrator!そして無事に合格。
そんなわけで今日はその話をしましょう。
SnowPro Advanced: Administrator
SnowPro Advanced: Administratorとは?
AdministratorはSnowflakeのシステム管理者向けの資格です。
前回受けたArchitectは設計者向けということで割と近い内容ではありますが、セキュリティやガバナンスについての問題が多い印象です。
そして最大の違いが、日本語が無いという点です。英語でしか受けられません。
よ、余裕だし!!!
特に注目のトピック
具体的にどんなトピックでどんな問題が出るの?というお話ですが、先人が結構しっかりまとめてくれています(英語)。
- Replication
- MFA
- System defined roles
- Privilege inheritance & GRANTS management
- Warehouse management
- Row level/Column level security
- Data sharing
- Cloning and Time Travel
- Network policies, SCIM, IDP
- Query optimizations, Snowsight, Persisted results
見てわかりますが、Architectと被っている内容もまあまああります。Architectから連戦すると結構知識を流用できます。
SnowProは重ねて嬉しい
SnowProを取得していると、SummitやWorld Tourといったイベントで特典がもらえるというのは前回のブログでもお話したとおりなのですが、去年のSummitではSnowProは資格ごとにもらえるものが違ってました。
つまり重複しても嬉しいということです。頑張りましょう。
英語について
英語はなくてもなんとかなると言いたいところではありますが、少なくとも重要です。
例えば、偉人のブログにある以下の問題を例に取ってみましょう。
Question 2::
What are the benefits of using the customized security roles while designing the RBAC hierarchy?
Choose two options
(A). They reduce the need of taking the data back-ups within the account.
(B). They allow for better alignment within the Organization structures and personas.
(C). They enable the privilege inheritance.
(D). They allow more granular access control.
この問題は比較的平易で、日本語訳が分かればほぼ間違えないと思います。
しかし、この問題には以下の難しい英単語が含まれていて。これらの意味がわからないと解けません。
- alignment
- inheritance
- granular
alignmentは直後にOrganization Structures(組織構造)という単語があるので、組織構造に対してベターな何かを提供できるということを言っていて多分正しい選択肢だとわかりますし、AはバックアップがどうといっているのけRBACとは違うから不正解だとわかると思います。
つまりCかDが正解なのですが、inheritanceとgranularの意味がわからないとこの問題は純然たる二択になってしまいます。合格には8割を目指したいですから、英語さえわかれば間違えない問題が二択になってしまうのはきついですね。
以上の理由から英語は重要です。私は以下のように英語力を補強することにしました。
- 公式ドキュメントを参照する場合は横で翻訳機能を使ってもいいから英語で最初に読む。
- 問題集も英語で解く(そもそも問題集は英語のものしかないのですが)
要するに、一度でもなんとなくうろ覚えでもいいからよくある英語に可能な限り触れておくという作戦です。向き合っていきましょう。
ちなみにinheritanceは継承、granularはきめ細かいという意味です。この問題の正答はBとDなのですが、inheritanceの意味がわかってもCを完全に否定するのは難しく、結局はgranularの意味もわからないと確信を持って回答できないということです。
今回の勉強方法
今回の準備期間は二週間くらいでした。Architectの時の知識もまあまあ流用できたのが大きかった印象ですので、単体で狙う方はもう少し長めに取ったほうがいいかもしれません。
公式ドキュメントと先人のブログを読む
まあとりあえずシラバスは読みます。これを読まないと始まりません。
右側にある「SnowPro Advanced: Administrator Exam Study Guide」を読み込む感じです。
そしてシラバスに合わせて先人のブログも読みます。先程も貼りましたが再掲。
コマンド系は実践してみる
今回はリソースモニターなど、普段の運用だとなかなか触らないものを扱うことが多かったです。こういうものは無料トライアルアカウントなどを作って実際にコマンドを打ってみるのがおすすめです。
例えばこういうやつですね。
create or replace resource monitor limit1 with credit_quota=1000
triggers on 50 percent do notify
on 75 percent do notify
on 100 percent do suspend
on 110 percent do suspend_immediate
;
問題集を解く
資格試験に合格を目指すなら問題集を解いて慣れるのは重要です。私はこういうときはだいたい手に入る問題集はすべて解きます。
今回はそもそも2つしかなかったのでその2つを頑張る流れに。しかし少数精鋭で、この2つのコンビネーションが結構良かったです。
1つ目
1つ目のこちらはUdemyで公開されている唯一の問題集です。シラバスに忠実に問題が作られており、解答を見て参照すべきドキュメントに行くとその通りのことが書いてあるみたいな感じです。
資格試験にこだわらずに勉強目的で使ってもかなりいい感じで、基礎編としておすすめです。
2つ目
2つ目はこちら。こちらは1つ目と違って応用編という感じで、ケーススタディの問題が多く出てきます。実際のテストの形式にはこちらのほうが近く、ここまでやってようやく試験の準備が整うという感じに思います。こちらは応用編としておすすめです。
ちなみにサイトに登録すると5問ごとに文字読み取りしないといけなくてしかも40問くらいで止まるのですが、一回何ページかめくっておくとしばらくして「なんで買わないんだい?今なら25%オフにするから買わないかい?」みたいなメールが来てディスカウントされるので、受ける予定がある人はそれを狙ってみるのもありかもしれません。
※メールが来る条件がわからないので絶対にそのメールが来るのかはわかりませんのでご留意ください
まとめ
そんなわけで、試験の勉強としては以下の順番で勉強するとかなりいい感じだと思います。
英文と向き合いながらやるのをお忘れなく!!
- シラバスを読む
- 1つ目の問題集とドキュメントを行き来して基礎を学ぶ
- 2つ目の問題集を実践問題として解く
その他
試験のときに心がけていたこととか、そもそもSnowPro取ると何が嬉しいのみたいな話は前回のブログに書いたので、そちらを参照ください。
本日のまとめ
そんなわけで本日のまとめはこんな感じでしょうか。
英語は怖くない!
結びの言葉
そんなわけで、私の体験がこれから受験する皆様の参考になりますと幸いです。
もっと詳しいことが知りたいなどありましたら、ご気軽にコミュニティのSlackやX(Twitter)でお声掛けください。
本日はこのあたりで。
それじゃあ、バイバイ!
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