ちょっと踏み込んだオフサイト!
これはちょっと踏み込んだオフサイトをやってみたかったんだ、という記事になります。お久しぶりです。ココナラ DevOps開発グループ 業務システムチームのY.S.です。
はじめに
1回目を参考に企画を考えていたのですが、ここから発展・深化したものを用意するとなると案外簡単じゃないぞ……うーん、メンバー間のアイスブレイク的なものは終わっていて、似たことをやってもな……。ここからどういう方向に進むべきかがまず先立って課題となりました。例えばチームビルディング的なものを行うにせよ、もう少し踏み込んだ内容にしたいよね……という気持ちでああでもないこうでもないと七転八倒する羽目に。最終的に下記のような旗を立ててみました。
- DevOpsグループが自律的組織であるために
- 各人の強みを取り入れ、弱みを知る
- これ即ち百戦危うからずである
なんだか大きく出ましたね。
コンテンツ
下記をご用意しました!
- ストレスマネジメントゲーム
- ディスカッション
- 大相談会
- 懇親会
ストレスマネジメントゲーム
- ルール
- 親はストレッサーカードを2枚提示し、どちらがよりつらいかを考える
- 子はどちらを選択するか当てる
いやですよね、ストレス(厳密には悪いストレスをディストレス、良いストレスをユートレスと呼ぶ場合がありますが、ここでは前者の意味でストレスという言葉を使用します)。ストレス反応を起こす外部環境からの刺激をストレッサーと呼びます。どんなストレッサーに弱いのか探ってみようというのが趣旨です。このゲームではストレッサーカードというものを利用します。ストレッサーカードには次のような言葉や絵が書かれています。
A. 車が走ってきて水飛沫を浴びた
B. 授業中、間違ったことを発表して笑われた
ゲームにおいてはどちらがより自分にとって耐え難いかを二分探索しながら自分なりのつらさの本質へ近づいていきます。ちなみに、ストレッサーの類例に関しては適宜抽象化してして想像してみて下さい。社会人であれば、Bの例の「授業中」を「勤務中」と読み替えるなど。
親がオープンしたストレッサーカードを見比べ、そのひとの日頃の言動を思い出してどちらがより嫌がりそうかを考えます。
子は「せーの!」でどちらかを選び、親は正解を述べます。そこから分析タイムです。「なんか着道楽っぽい」、「笑われること自体はなんか気にしてなさそう」、「長男ですか?」、「同様に店員さんに飲み物を溢されるのも嫌ですか?」などなど。
今回は「車が走ってきて水飛沫を浴びた」方が親は大きなストレスと捉えていました。分析の内容は「発表で笑われることは自分の振る舞いを正せばいいのだが、突発的な理不尽は勘弁して欲しい」とのこと。「長男ですか?」への答えは「長男ではあるのだが、下と年が5歳離れているので、誰かと比べられることなく割と伸び伸びと人目を気にせず育ってしまった」そうです。
このゲームを通じてそのひとの新しい側面が見えたり、思わぬ価値観が知れました。「チームメンバーのミスで試合に負けてしまった」というストレッサーカードを見て大体の参加者が「これ、あのひとだったら絶対自分がもっとカバーしていればって自分を責めそう」など、なんと言うかつよつよな意見が多かったのも印象的でした(DevOpsグループは平均年齢が極めて高いです)。
ディスカッション
共通の話題について掘り下げてみようと言うことで今回は「理想のエンジニア像とは何ぞや」と言う議論を行いました。それぞれの思う理想を発表し、そこに乗っかって行くかたちで肉付けをしていきます。以下はQAエンジニアの例です。
- 基本姿勢、フルスタックで出来るようになりたい。
- QA文脈で言うところのフルスタックとはテスト設計、オペレーション設計を指すのか? それともフロントエンドもバックエンドも対応可能なSET(Software Engineer in Test)を指すのか。
- どちらかと言えば前者を念頭に置いている。バリバリコードを書くというよりはプロセス設計などを行いたい。その文脈でインフラやアーキテクチャなど広い知識があるといい
その他だと「全知全能になりたい」「エンジニアと名乗っていいものかわからないポジションにいるのだが、コードは書きたい」「逆にコード書きたいですか?」「そもそもエンジニアじゃなくても構わない」等様々な視座、視点からの話が上がりました。全知全能って文字通り全知全能ですかね……はい……。
いいですよね、全知全能。わたしも大好きです。
その中で「エンジニアって言っていいんだっけ?」というラディカルな話も出てきたのでご紹介します。英語圏では工学を収め、それに従事する人をエンジニアと呼ぶのであり、それ以外のソフトウェア開発者を厳密にはデベロッパーという言葉で指すケースがあるようです。宗派争いが面倒なのでプログラマと自称している方もいますね。
大相談会
ここでは日頃話せないような相談を持ち寄りました。「障害発生時、初動をなんとせん」「いいテストコードってなに?」「学習効率が悪い気がする」「レビューで違和感を感じるのだがこれ、わたしが悪いの?」「行き詰まってます。おすすめの本を教えて!」などなどなどなど、歴戦のつよつよに見える人(繰り返しになりますがDevOpsグループは平均年齢が極めて高いです)からも、もやーっとした事が掘れば出てくるものです。
怒涛の解決編がこちら。「とりまログ出してるURLブクマしとけ」「エラーメッセージと仲良くなるためにもっと壊して遊ぼうぜ」「shared_exampleを乱用されると視線移動が多くてつらい」「レビュイーの考えは生かすべきだが、誰がどれだけこまりそうかを考える」「Land of Lisp」……流石に年の功といったところでしょうか(再三ですがDevOpsグループは平均年齢が極めて高いです)、現場の生きた知恵のようなものがたくさん集まりました。
懇親会
はい、仕事終わりです! 乾杯!
最後に
なんとかやりきった思いですが、実際のところどうだったのかは後世の判断になるかと思います。今後オフサイトの企画者の参考になれば幸いです。わたしは早速『Land of Lisp』を購入しました。うーん、PVがある技術書ってなんてすてきなんだろう。ただでさえ演奏力で圧倒するバンドじゃないJoy Divisionのライブバージョンからより肩の力を抜いたような投げやりな曲調がクールだなって思いました。特にピアノソロのパートがお気に入りです。
ココナラでは、新規機能の開発以外にも開発環境の改善などの取り組みにも積極的に取り組んでいます。
DevOps開発グループ以外も部署ごとに環境の改善など取り組んでいますので、もし興味を持たれましたらカジュアル面談にお越しください。
募集求人については下記のリンクからご確認ください。
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