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円滑なチャットコミュニケーションをするために意識していること

2024/10/17に公開

チャットコミュニケーションで使わないようにしている表現 - Konifar's ZATSUという記事を見かけたので、自分はどんなことに気をつけているかなと思いながらまとめてみました。

推測させないための工夫

チャットはひとりで考える時間をとりやすい反面、ひとりで悩んで時間を使ってしまうこともあります。だからこそ、本当に必要なことだけを考えられる工夫が必要だと考えています。

緊急度合いを伝える

「依頼をされたけど、これって今の作業を止めてやったほうがいいのかな?」と迷うことがあります。

  • 「お手隙で確認お願いします」
  • 「今週末までに確認できれば大丈夫です」
  • 「早めに確認いただけると助かります」

このように最初に伝えて、相手が判断しなくても済むようにしています。
毎回書くのは冗長なので、勤務時間外や終業時間間近だったり、緊急度合いが極端な場合に使っています。

はい、いいえ、わかりません

長い文章の中に結論があると「結局、どう解釈したらいいのかな?」と迷うことがあります。

  • 「はい、〇〇です」
  • 「いいえ、〇〇だと思います」
  • 「すみません、ちょっとわからないです」

返事をするときには、なるべく早く、端的な結論を伝えることが多いです。スタンスが明確になると、その後の文章も理解しやすくなると思っています。

やって欲しいこと・スタンスを明確にする

チャットコミュニケーションは口頭と違って、瞬発的なラリーを繰り返すコストが高いと感じています。それは、話すより書くほうが時間がかかるからだと思うんです。
そして、ラリーごとに何かしらの情報を相手に渡さないと、推測させるというコミュニケーションコストを相手に負担させてしまうこともあると思います。

負担がかかるというのは、会話はしているけれど「この人は賛成なのか反対なのかわからない」、依頼はされているけど「どんな状態にしたいのかわからない」といったことです。
チャットコミュニケーションではとくに「うまく判断してくれるだろう」と期待せずに、自分からなるべく詳細に考えを伝えていくことが大切だと考えています。

注意点としては、「〇〇をする」という述語(動詞)はあるけれど、「何を」という目的語が抜けていたり、述語から離れている場合です。受け取る側からみると、対象物がわからなかったり、確信がもてない場合も多いです。
それはきっと思いつくままに文章を書いていると、強調したい言葉から書きたくなってしまうからだと思います。なので、投稿する前や誰かの文章を読むときに「目的語を述語(動詞)する」に注目するようにしています。

やって欲しいことを伝える簡易的ながら効果的な方法が「相談です」「連絡です」などを付けることです。たとえば、「連絡だったらスタンプだけで大丈夫そうだな」とか「相談だったらできるだけコメントを返そう」といった判断がやりやすくなります。かなり便利なのでよく使っています。

いろいろな工夫をしてみても、ラリーをするコストが高いなと感じたら、同期的なミーティングに切り替えます。

コミュニケーションに負荷をかけない工夫

チャットコミュニケーションの基本は読み書きです。テクニカルライティングのような文章術も大事ですが、その文章を読む相手を想像したり、楽をしてもらうためのひと手間が大切になってくると思っています。

一文を短くする

そもそも長文って理解しにくいです。とくに「、」が多いと、複数の意味が続きやすくなるので、言いたいことが伝わりにくくなってしまいます。

できれば「AはBです」「BはCではありません」くらい簡潔だと理想的ですし、「CはDとE、それとFを合わせたものです」くらいが限界かなと感じています。あくまでも繋げすぎないというイメージ。
3つ以上のキーワードが出てくる場合は箇条書きにすると伝わりやすいです。その場合も一文を長くしすぎず、親子階層で表現するとわかりやすいと思います。

文章の書き方についてはこちらにまとめています。
https://zenn.dev/manabuyasuda/articles/7539bdda4feb9a

リンクや引用を載せる

チャットコミュニケーションだと、何かしらのページを参照しながらやり取りをすることが多いです。そのときにリンクを貼らずにいると、相手がリンク先を探しているかもしれません。引用もリンクと同じ考え方です。
過去のやり取りや参照先をその場に記載することで、その場に出した情報だけでやり取りができるようにしています。
あとから「どういう内容だったっけ?」と参照することも多いので、情報を整理することは自分のためだったりもします。

読む人が不特定多数の場合はとくにコストが大きくなりやすいので、しっかりと整理してから投稿しています。

キャプチャーやアニメーションGIFを貼る

文章では伝えにくいことも、画像を貼ってしまえば解決することもありますよね。そのほうが楽なことも多いですし、文章だと認識がズレてしまうこともあります。

https://zenn.dev/chot/articles/8d2b0e6e0f7741

認識合わせをして完了させる

話すより入力するほうが時間がかかる傾向にあるので、認識合わせが疎かになりやすいと感じています。そして、双方ともに「認識がちゃんとあっているのかな?」とモヤモヤしてしまったり。
ふわっと終わらせずに、しっかり区切りをつけて、「後で」が完了できるような終わり方がベストだと思っています。

また、「どうしたらいいですか?」では相手に負荷をかけてしまうので、「こうしようと思っています」「こうしようと思うので、何かあればコメントをください」のように、提案したり自ら前に進めていくようにしています。

物事を悪く捉えられない工夫

テキストコミュニケーションは感情的なすれ違いも起こりがちです。でも「あなたのことを尊重しているよ」という表現を日常的に交換していれば、個々人の表現の違いは許容できるようになるのではないかと思っています。

否定から入らない・否定しすぎない

「はい、いいえ、わかりません」の項目とやや相反するところですが、否定から入ったり否定の割合が多いと、論理的に正しそうかに関わらず気持ち的に受け取りにくいです。
まずは相手の意見を受け止めたり(必ずしも共感できなくてもいい)、良いところから伝えるようにしています。
アイデアや改善点が指摘に聞こえる場合もあるので、なるべく数を少なくしたり、言い切らずに提案するようなニュアンスにするのも大切そうです。

もしそれでも伝えるのが難しいなと感じたら、オンラインや対面に切り替えています。

!、ー、〜

テキストは話すよりも感情や抑揚が伝わりにくいので、どうしても冷たい印象で受け取ってしまいがちです。

  • 「そうなんですね!」
  • 「ありがとうございますー」
  • 「ですね〜」

上記のようにちょっと大袈裟なくらいの表現をよく使っています。それこそ、あえて絵文字を付け足すくらいのワイワイしてる感じのほうが「相手に悪い印象を与えていたらどうしよう」と心配しながらやりとりするよりずっと楽です。

絵文字:いいね、DONE、分かりません、確認します

共有や質問をしても反応がなかったり、思っていたより反応が薄いと、ちょっと寂しくなることってないですか?私はたまにあります。
なので、反応しやすい絵文字を活用しながら、積極的に反応するように意識しています。

もちろん、いつでもチャットに張りついて、すぐに反応しているわけではありません。気がついたときに、何かしらの反応ができるかなと考えているだけです。

ちなみに、顔文字やイラストよりも、文字を絵文字化したもののほうが解釈にブレがないので使いやすいです。

感謝とポジティブフィードバック

何かをしてもらったら「ありがとうございます」となるべく伝えるようにしています。感謝を伝えたほうが自分も嬉しくなりますし、見返りを求めていない人だって感謝されなければむなしく感じることもあると思うからです。もちろん感謝の言葉がなくても仕事は成立しますが、あっても損することはないですよね。

ポジティブフィードバックは感謝を少し具体的にしたものと考えてもいいかもしれません。
たとえば、「さっきのミーティングで議事録を書いてくれて助かりました」とか「社内活動のアイデアめっちゃいいですね」みたいなことです。相手がしてくれたことに対して「私は肯定的に感じたよ」となるべく早めに伝えるようにしています。
ポジティブフィードバックを受けた側は「やってよかった」「続けていこう」と感じてくれるかもしれませんし、続けることで周りにも広がる可能性もあります。お互いにとっていいことしかありません。

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