はじめての Mac #1
#1 Homebrew のインストールとパス
さて,セットアップの備忘録である。
主な優先される環境は以下の通り:
- Atom
- TeX
- Python
- C++
- そのほかチャットツールなど
せっかく Mac を使うのだからできるだけターミナルを使ってやりたい(ただし #0 で書いた3つのアプリは可及的速やかに備えたかったので Safari でインストールした)。件の先輩は僕からすれば圧倒的な Mac 強者で,M1 Mac のセットアップの基本を Scrapbox にまとめてくださったので大いに参考にしている。
しかし,今まで Windows のぬるま湯に浸かって cmd すらもプログラミングで遊ぶときくらいしか使って来なかった私は正直なところ適切なパスの通し方すらわかっていない。これがゆえにすでに2回クリーンインストールしており,これを書いている今も以前として解決していない。それでもここに記述するのだ。
Homebrew のセットアップ
まずは command + space で spotlight を起動し,terminal.app を起こす。
Xcode なるコマンドラインツールが必要らしいので先に
xcode-select --install
でインストールしておく。
次に Homebrew にあるインストール用のコマンドをコピーしてきて実行する。
/opt/
下で mkdir homebrew
を実行してディレクトリをあらかじめ作っておけ,と言っている記事もあったが多分必要ない。
実行するコマンドは 2021/3/23 時点では次:
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
これで楽々セットアップ完了と行けばよかったのだが,そうは問屋が卸さない。ここで警告が出た。
Warning: /opt/homebrew/bin is not in your PATH.
Mac 初心者の私も Windows では環境設定をポチポチしていくつかのパスを通してきたので,このエラーの意味はすぐに分かる。
だ。どうやら自動でパスを通してくれるほど甘い世界ではなかったらしい。
この状態で brew hogehoge
を実行すると,当然ながら brew
なんていうコマンドは知らないよ,という次のエラーが吐かれる。
zsh: command not found: brew
しかし私はこれぐらいのことでは全く困らない。この時代には素晴らしい大海原があるからだ。そう,google 先生に訊いてみるとすぐに対処法が見つかった。
export PATH=/opt/homebrew/bin:$PATH
と実行すればいいらしい。なるほど。Mac ではこうやってパスを通すんだな。
パスを通してから改めてインストールを実行すると今度は先ほどは現れた Warning がなくなり,Installation successful!
という記述だけが残った。うまくインストールできていそうだ。
ただし警告文はパスが通ってないよと教えてくれているだけで,インストールに失敗しましたとは書いていないし,実際 Warning の下には Installation successful!
の文字列はもともとあったので,再度インストールする必要性は全くないはずだ。でも人間の性で,警告文がなにもないコマンドの実行ができないと不安になってしまう。
なにはともあれこれで Homebrew のインストールが完了した。brew doctor
を実行すると brew
のパスが通っているかの確認と同時に Homebrew が適切な状態にあるかも確認してくれるそうなので実行。
Your system is ready to brew.
と返ってきた。完璧だ。
これでいつでも Homebrew が使える!と思ったそこのあなた。いや私か。残念なお知らせがある。一度 terminal を終了し,再度起動して brew
と打ち込んでみてほしい。私に返ってきた返事はこうだ。
zsh: command not found: brew
どこかで見覚えがある。
いやさっき教えたやろがーーーーーーーい!!
Mac OS は転生時に記憶を引き継ぐのが苦手らしい。そんなことでは「異世界転生してオレ強え!」できないぞ。いや,この世界でオレ強えしてるからその必要はないか。
再起動時にパスが適切に引き継がれるには,.zshrc
というファイルを作成して困ったときのパスの探し方をドライブに保存しておいてあげないといけないらしい,ということまでは調べてわかった。しかし,その適切な方法がわからない。
一度できたつもりがもともと備わっているパスが吹き飛んで cd
すら通らなくなってしまった。そういうときには which cd
とすると居場所を教えてくれるよ。という知見を得たが,もともとのパスを正しく復元できたか怪しかったのでクリーンインストールした。
これは実は2回目のクリーンインストールで,1回目はなんかほんとうによくわかんないけどうまくいかなくて詰まったので思い切ってクリーンインストールしたのだ。まさか初めての Mac を手に入れたその日に2回もクリーンインストールすることになるなんて夢にも思わなかった。
これの適切な解消方法はいまだにわかっていない。先輩をつつけば .zshrc
の該当箇所をコピペして送ってくれそうだが,なんとか自分で調べて解決したい。わかったらここに追記しよう。
面倒ではあるが毎回パスを通して brew
とするか,わざわざ /opt/homebrew/bin/brew
とすれば実行できるので,一旦この状態で欲しいソフトをインストールしていこう。
#2 に続く。
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