Ubuntu + VSCode + LaTeX (1) TeXLive 2022 + LaTeXをインストール(ソースビルド)する
学生の時以来4年ぶりにTeXの環境を構築したので、作業録として残しておきます。
スクラップ:https://zenn.dev/bluepost/scraps/44e7121a71ad70
はじめに:aptかソースビルドか
Ubuntuだとaptでインストールすることもできます。最新バージョンが欲しい場合はソースビルドする必要があります。
Linux で TeX 環境を構築するには,2つの方法があります.
・使用している Linux ディストリビューションのパッケージ管理システムから TeX Live のパッケージをインストールする.
・TeX Live のインストーラを使ってインストールする.
前者の場合は,他のパッケージと同様に統一的な管理ができますが,ディストリビューションによっては提供されているパッケージのバージョンが古いことがあります.
後者の場合は,パッケージ管理システムによる管理からは外れてしまいますが,tlmgr を使って最新の状態にアップデートし続けることが可能です.
aptでインストールした場合、tlmgrが2021年(3年落ち)だったり不具合が出るようです。
本稿ではソースビルドする場合の手順をまとめます。
手順
下記の手順を実行します。
- TeXLive 2022をschema=smallでビルドする
- tlmgrで日本語関係のパッケージをインストールする
TeXLive 2022のインストール
概ね下記に従います。
下記の通りコマンドを実行します。
wget https://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz
zcat install-tl-unx.tar.gz | tar xf -
cd install-tl-*
# /usr/localへバイナリを書き込むのでsudoが必要
sudo perl ./install-tl --scheme=small --no-interaction
perl周りでエラーが出ることがあるので、そのときはaptでperlを再インストールすると解決します。schema=smallはほぼ最小ですが1時間くらいかかります。
ビルドが完了すると/usr/local/texlive以下に結果が格納されます。そこにPATHを通してインストールは終了です。
PATH=$PATH:/usr/local/texlive/2022/bin/x86_64-linux
tlmgrで日本語関係のパッケージをインストール
collection-langjapaneseとcollection-langcjkをインストールします。platexはlangjapaneseの方に含まれているので、langcjkのみでは動作しません。
# /usr/local以下をいじるのでsudoが必要
sudo tlmgr install collection-langjapanese collection-langcjk
これで晴れてplatexでtexファイルをコンパイルできるようになりました。
うまくいかないとき
下記のようなエラーが出ることがあります。
(running on Debian, switching to user mode!)
(see /usr/share/doc/texlive-base/README.tlmgr-on-Debian.md)
TLPDB: not a directory, not loading: /root/texmf
tlmgr: user mode not initialized, please read the documentation!
このようなときは
tlmgr init-usertree
を実行するとうまくいきます。
dockerfile
下記リポジトリにアップロードしてあります。
続き
Discussion