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Ubuntu + VSCode + LaTeX (1) TeXLive 2022 + LaTeXをインストール(ソースビルド)する

2022/06/22に公開

学生の時以来4年ぶりにTeXの環境を構築したので、作業録として残しておきます。

スクラップ:https://zenn.dev/bluepost/scraps/44e7121a71ad70

はじめに:aptかソースビルドか

Ubuntuだとaptでインストールすることもできます。最新バージョンが欲しい場合はソースビルドする必要があります。

https://texwiki.texjp.org/?Linux

Linux で TeX 環境を構築するには,2つの方法があります.
・使用している Linux ディストリビューションのパッケージ管理システムから TeX Live のパッケージをインストールする.
・TeX Live のインストーラを使ってインストールする.
前者の場合は,他のパッケージと同様に統一的な管理ができますが,ディストリビューションによっては提供されているパッケージのバージョンが古いことがあります.
後者の場合は,パッケージ管理システムによる管理からは外れてしまいますが,tlmgr を使って最新の状態にアップデートし続けることが可能です.

aptでインストールした場合、tlmgrが2021年(3年落ち)だったり不具合が出るようです。

本稿ではソースビルドする場合の手順をまとめます。

手順

下記の手順を実行します。

  1. TeXLive 2022をschema=smallでビルドする
  2. tlmgrで日本語関係のパッケージをインストールする

TeXLive 2022のインストール

概ね下記に従います。

https://tug.org/texlive/quickinstall.html

下記の通りコマンドを実行します。

wget https://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz 
zcat install-tl-unx.tar.gz | tar xf - 
cd install-tl-* 

# /usr/localへバイナリを書き込むのでsudoが必要
sudo perl ./install-tl --scheme=small --no-interaction 

perl周りでエラーが出ることがあるので、そのときはaptでperlを再インストールすると解決します。schema=smallはほぼ最小ですが1時間くらいかかります。

ビルドが完了すると/usr/local/texlive以下に結果が格納されます。そこにPATHを通してインストールは終了です。

PATH=$PATH:/usr/local/texlive/2022/bin/x86_64-linux

tlmgrで日本語関係のパッケージをインストール

collection-langjapaneseとcollection-langcjkをインストールします。platexはlangjapaneseの方に含まれているので、langcjkのみでは動作しません。

# /usr/local以下をいじるのでsudoが必要
sudo tlmgr install collection-langjapanese collection-langcjk

これで晴れてplatexでtexファイルをコンパイルできるようになりました。

うまくいかないとき

下記のようなエラーが出ることがあります。

(running on Debian, switching to user mode!)
(see /usr/share/doc/texlive-base/README.tlmgr-on-Debian.md)
TLPDB: not a directory, not loading: /root/texmf
tlmgr: user mode not initialized, please read the documentation!

このようなときは

tlmgr init-usertree

を実行するとうまくいきます。

dockerfile

下記リポジトリにアップロードしてあります。

https://github.com/bluepost59/latex-docker-container

続き

https://zenn.dev/bluepost/articles/432338ba3a1d7d

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