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5 本の指でチームの心理的安全性を高めた話 (ファイブフィンガー)

2023/02/24に公開
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チームの投票手法としてファイブフィンガー (Fist to Five) を採用することで、メンバーの心理的安全性を向上させる取り組みについて紹介します。

今回はスクラムを採用しているチームの例で紹介しますが、他のチーム開発手法でも同様に適用可能です。

サクッと読みたい方はこちらのスライドもどうぞ。

背景

皆さんのチームでは、意思を確認するための手法はどのように行っていますか?

以前は、デイリースクラムで「困っていることがある方いらっしゃいますか」と聞いたり、リファインメントで「このユーザーストーリーについてコメント、意見ある方いらっしゃいますか」と確認していることが多かったです。

しかしこの方法だと、異議があるけど空気を読んで言い出しにくかったり、なんとなく不安だけど皆が大丈夫そうなので言わなくていいやと思ってしまいがちです。

結果的に、質問することに抵抗がない、いつも同じメンバーのみが議論する構図が出来上がってしまいます。積極的な議論ができない上に、メンバーにモヤモヤが残ってしまいます。

さらに、早い段階での不安や疑問を解決しなかったことにより、後になってから大きな問題に発展してしまうこともあります。

ファイブフィンガー とは

そこで、最近受講した認定スクラムマスター (CSM®) 研修でベストプラクティスとして紹介されていた、ファイブフィンガー (Fist to Five) という投票手法を導入してみました。

ファイブフィンガーとは、参加メンバーが一斉に0から5の6段階の投票をする手法です。

議論が終わった後、参加者全員で一斉に手を上げ、指の数で投票します。 5本指 🖐️ が最高 ~ 0本指 ✊ が最低です。

オンラインの場合も、指をカメラに向けることで投票できます。

身体上の理由で指を上げるのが困難な場合や、オンラインでカメラをオンにできない場合は、数字の書いてある紙を用いたり数字をチャットに送信するなどの方法でも投票ができます。

他人の意見に影響されないよう、全員で同時に投票することが重要です。

使用例

まず、目的と基準を明確にし、 次のように事前にルールを決めて、チーム内で同意しておきます。

例えば、リファインメントの話し合い後に投票する場合、次のような基準を設けます。

指を上げた数 意味
5 完璧だと思う
4 良いと思う
3 不安があるが進めて良いと思う
2 この時点だとなんとなく不安
1 この時点だと不安がある
0 この時点で議論を終わらせるのに反対

他方で、デイリースクラムでスプリントゴールに関する進捗の投票する場合、次のような基準を設けます。

指を上げた数 意味
5 既にゴールを達成した
4 スプリント内でゴールを達成できると思う
3 遅れ気味だが間に合う気がする
2 遅れ気味で間に合わないので助けてほしい
1 重大な問題やブロッカーがあるので助けてほしい
0 ゴールを変える必要がある

投票の結果を見て、ファシリテーターは指を上げた数が少ない人から話を聞くようにします。その後、一番多い人からも話を聞くようにします。

投票結果は必ずチーム内外の人が見られる特定の場所に残しておくようにしましょう。残しておくことで、参加できなかった人やマネージャーがチームの現状を掴むことができます。また、後から意思決定過程を追うことができるので、チームの透明性向上においても活用できます。

なお、しばらく運用してみて、特定の数字に固まる場合は基準の見直しを検討してみましょう。 6段階で難しい場合3段階 (親指を上げる、親指を水平にする、親指を下げる) にするという手もあります。この手法はローマ式投票 (Roman Vote) と呼ばれます。

まとめ

ファイブフィンガー (Fist to Five) の投票手法を採用したところ、チームの意思疎通が円滑になり、心理的安全性の向上を実現できました。

投票基準のルールを決めるだけで簡単に運用できるのでぜひ試してみてください。

皆さんのチームの基準や、他におすすめの投票手法があればぜひコメントで教えてください 🙏

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