🛳️

Designship 2025 で得た、サービス改善とデザイン民主化のヒント

に公開

こんにちは😃 BABY JOB株式会社でUI/UXデザイナーをしているせいのです。
2025年10月に開催されたデザインカンファレンス「Designship 2025」に2日間現地参加してきました!

私たちBABY JOBは「すべての人が子育てを楽しいと思える社会」を目指し、日々サービス開発に取り組んでいます。今回のDesignshipでは、様々な企業やデザイナーたちの知見に触れ、私たちのサービス・チームをさらに良くするためのヒントを得ることを目的に参加しました。

本レポートでは、特に印象に残ったセッションについて、UI/UXデザイナーとしての視点、そして「保育」「子育て」という領域でサービスを提供する者としての気づきを中心にまとめます🙋‍♀️

Designship 2025 とは

Designshipは、年に一度開催される日本最大級のデザインカンファレンスです。多様な業界の第一線で活躍するデザイナーが集結し、最先端の知見や具体的な取り組みを共有する場として位置づけられています。

2025年の開催コンセプトは「広がりすぎたデザインを接続する」です。ウェブだけでなく、建築家や現場でインクルーシブデザインに取り組むデザイナーの話も聴くことができました。

https://design-ship.jp/2025

印象に残ったセッション

頭だけでデザインはできない(株式会社タイミー 今瀬 明仁 氏)

「働く」という課題を解決するデザインプロセスについて、ユーザーが働いている「現場」に行き、実際の行動や感情を深く観察することが非常に重要であるというお話でした。

私たちが向き合う「保育」や「子育て」の現場にも、そのまま当てはまると強く感じました。
私たちのサービスを利用するユーザーは保育施設で働く方と保護者が多いです。「問い」を見つける時、デザインする時は、現場でしか感じることのできない保育士の多忙さや保護者の不安も考慮する必要があります。私も保育施設へ訪問した際に、身をもって感じることができました。(保育施設への訪問記事はこちら)現場理解の重要性を再認識したセッションでした👏

https://speakerdeck.com/akitoimase/tou-dakededezainhadekinai-taiminodezaintoha

"勝つデザイン"と"やさしいデザイン"のあいだ(GMOインターネットグループ 田伐 直子 氏)

ビジネス成果を追求する「勝つデザイン」と、ユーザーに寄り添った「やさしいデザイン」。これら二つの相反するデザインに対して、両立を目指す考えや取り組みが紹介されました。

子育てサービスにとっても「やさしいデザイン」(不安を抱かせない言葉選び、多忙な中でも直感的に操作可能なUIなど)は不可欠な要素です。一方で、企業としてビジネスを成長させる「勝つデザイン」も同様に重要です。このバランスに悩んでいるデザイナーは山ほどいるんではないでしょうか…!
事業フェーズによってデザインの必要性も変わってくるので、柔軟にバランスを考慮しながら動いていきたいですね。とはいえ人間中心社会と言われる現代、競合も増え似通った機能がある中で差をつけるのは「やさしいデザイン」かもしれません☺️(という気持ちはデザイナーとして持っていたい)

https://note.com/n_tagiri/n/n41b17ed9f610

https://note.com/n_tagiri/n/nf1f349fa4002

UIデザインの民主化への挑戦(株式会社カナリー 寺本 裕成 氏)

「UIデザインをデザイナーだけのものではなく、チーム全員の『共通言語』であり『思考する原点』にする」という、UIをチーム全体で迅速に構築していくデザイン民主化への挑戦に関するお話でした。

デザイナーがUI制作のボトルネックになるのではなく、デザイン資産をチーム全体で活用し「民主化」を進めるというアプローチはとても参考になりました。
チームメンバーがより早期の段階からデザインプロセスに関わりやすくなる取り組みは、私たちも導入していきたいと思っています。UIの検討MTGではPO・CS・エンジニアが参加するなど、少しづつですがチームみんなでデザインに関わる機会をつくっているところです。このセッションを参考に引き続き進めていければと思います!🤝

https://note.com/canary_inc/n/n968e9d7ae293

保育・子育てを支えるデザイン 〜横断UXチームの取り組みと成果〜(株式会社コドモン 重田 桂誓 氏)

私たちと同じく、保育・子育て領域のサービスを提供するコドモンさん。複雑な保育現場の課題に対し、横断組織によるUXチームを立ち上げ、どのように取り組んでいるかが紹介されました。

BABY JOBも同様に保育士、保護者、園の運営者といった多様なステークホルダーがおり、要望やお問い合わせを多くいただきます。デザイン課題が膨らむ一方で、ユーザーに寄り添う細やかなUX改善はどうしても優先順位が下がりがちです…。UXチームが主体的に改善DAYをつくり動いていく取り組みは素敵ですね!!真似していきたいと思いました✨

https://speakerdeck.com/codmoninc/designing-for-childcare-and-parenting

「ユーザーが主役」のデザインを、いかにして実現するか(株式会社ココナラ 杉江 美祥 氏)

ユーザーの声を集めた「ココナラユーザーくん」というAIを試験的に活用し、ユーザー理解の解像度を高めているというお話でした。

AIでペルソナを自動生成し、デザインの壁打ちをするという取り組みはとても面白かったです。
私たちも現在ペルソナの整理をしており、ペルソナの情報をもっと活用できないかと考えているところです。そのひとつとして、弊社POがペルソナの情報をGeminiの「Gem」に集めてユーザーインタビューを試しており、その取り組みともリンクしました。(Slackで急に大喜利を始めるPOなのですが、ペルソナでも大喜利を試しており、それぞれ特徴ある回答で面白かったですよ笑)ユーザー理解でもAIを使った活用がどんどん広がりそうですね!🤖

※セッション資料の公開なし

番外編:インクルーシブデザイン

会場の導線に少し出っ張りのあるピンク色のテープが貼ってあり、「わかりやすい!」と感動しました。セッションを聴く中で、「ココテープ」という視覚障害者歩行テープだったことを知りました。「誰もが使いやすい」インクルーシブデザインを身をもって体験した貴重な日にもなったので、ここで紹介しておきます😌

https://youtu.be/IR1X_H2Oo2c

https://playworks-inclusivedesign.com/news/news-10929/

さいごに

デザイン漬けの濃厚な2日間でした!!多様な領域のデザイナーからの刺激を受け、楽しい時間を過ごすことができました。(でもさすがに疲れました笑)
今回の学びを糧に、自分たちには今何が必要で、何をすべきなのかを考え、一つひとつ行動に移していきたいと思います。
主催・登壇していただいたみなさま、本当にありがとうございました😃

BABY JOB  テックブログ

Discussion