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「おはよう」でClaude Codeを1.5倍働かせるライフハック

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対象読者

以下のような方には、ヒントになる部分があるかもしれません。

  • Claude Codeのレート制限で作業が中断されることが多い方
  • 業務時間内でClaude Codeをもっと活用したい方
  • AIツールの利用制限を効率的に管理したい方

はじめに

みなさんは、Claudeに「おはよう」とご挨拶していますか?

Claude Codeを使っていると、レート制限によって「いま使いたいのに使えない...」と悩ましい状況になることありますよね。でも、朝起きてすぐClaudeに挨拶しておくだけで、この制限とうまく付き合える方法があります。

この記事では、そんな制限を最大限に活用するための、ちょっとしたライフハックをご紹介します。朝の「おはよう」の一言が、開発効率を変えるかもしれません。

Claude Code のレート制限

Claude Code でコーディングに没頭していると、いい感じになってきたタイミングでこんなメッセージが表示されてしまいます。

Claude usage limit reached. Your limit will reset at 3pm (Asia/Tokyo).

Claudeには「レート制限」があり、一定期間内の使用量が上限に達すると表示されます。上記のメッセージは「使用制限に達しました。午後3時にリセットされます」という意味です。

「午後3時」というのは、最初に使い始めた時刻(上記の例では午前10時)から5時間後を指しています。

レート制限の仕組み

Anthropicヘルプセンターによると、、、

ProプランとMaxプランの両方で、ClaudeとClaude Code間で共有されるレート制限を提供しており、両方のツールでのすべてのアクティビティが同じ使用制限にカウントされます。

つまり、Claude(チャット)とClaude Codeは同じレート制限を共有しています。そして、レート制限は最初のメッセージから5時間が経過したらリセットされる仕組みです。

各プランでどれくらい使える?

プラン 月額料金 Claude(5時間) Claude Code(5時間)
Pro 20ドル 約45メッセージ 約10〜40プロンプト
Max 5x 100ドル 約225メッセージ 約50〜200プロンプト
Max 20x 200ドル 約900メッセージ 約200〜800プロンプト

公式情報によると、Opus 4 は Sonnet 4 の 約5倍 ほど速く使用制限に到達するそうです。

「おはよう」の意味

朝の「おはよう」から5時間のタイマーがスタートして、次の使用制限リセットまでのカウントダウンが始まります。

つまり、起床してすぐにClaudeに挨拶しておけば、1日の中でClaude Codeを使えるタイミングを調整することができます。

もし朝の挨拶をせずに業務開始(9:30〜18:30とする)から使い始めると、14:30と19:30のリセットになってしまい、業務時間内には2回しか使えません。一方、朝7時に挨拶しておけば12:00、17:00、22:00のリセットとなり、業務時間内に3回使えることになります。つまり、2回が3回になるので1.5倍の活用ができるというわけです。朝のひと手間で、1日の生産性をアップさせることができます。

フル活用するためのタイムテーブル

例:朝7時に挨拶した場合(9:30始業)

朝7時に挨拶しておくと、こんな感じで業務時間内にレート制限3回分を活用できます。

7:00 - 起床

「おはよう」 👈1回目開始のトリガー

↓ 朝の支度・出勤 ↓

9:30 - 業務開始
↓ 午前の開発作業 ↓

12:00 - 使用制限リセット(1回目)&昼休憩

「昼休憩行ってきます」 👈2回目開始のトリガー

↓ 昼休憩 ↓

13:00 - 午後の作業開始
↓ 午後の開発作業 ↓

17:00 - 使用制限リセット(2回目)
↓ 夕方の開発作業 ↓ 👈3回目開始のトリガーは作業指示で

18:30 - 業務終了

「おはよう」時刻別リセットタイミング早見表

自分の生活スタイルに合わせて、最適なタイミングを見つけてみてください。

挨拶時刻 リセット1回目 リセット2回目 リセット3回目
6:00 11:00 16:00 21:00
6:30 11:30 16:30 21:30
7:00 12:00 17:00 22:00
7:30 12:30 17:30 22:30
8:00 13:00 18:00 23:00
8:30 13:30 18:30 23:30
9:00 14:00 19:00 翌0:00

レート制限の待ち時間になったら?

待ち時間は別ツール(Github CopilotやCursor)で作業を続けたり、後回しになっていたメール返信などを進める時間として活用しましょう。次の使用枠リセットに向けて要件整理をしておくのもおすすめです。

👇Cursor + Claude Code の組み合わせ利用をオススメしている記事です。
https://zenn.dev/aun_phonogram/articles/2f84cbf705eeb7

👇Cursorのリクエスト制限を効率的に使うための記事です。
https://zenn.dev/aun_phonogram/articles/93139264135f72

補足:週次レート制限について

2025年8月28日から、現在の5時間ごとのレート制限に加えて、週単位での利用制限も導入される予定です。

Anthropic Team から届いたメール(原文)

件名

Important updates to your Pro account usage limits

本文

Hi there,

Next month, we're introducing new weekly rate limits for Claude subscribers, affecting less than 5% of users based on current usage patterns.

Claude Code, especially as part of our subscription bundle, has seen unprecedented growth. At the same time, we’ve identified policy violations like account sharing and reselling access—and advanced usage patterns like running Claude 24/7 in the background—that are impacting system capacity for all. Our new rate limits address these issues and provide a more equitable experience for all users.

What’s changing:

Starting August 28, we're introducing weekly usage limits alongside our existing 5-hour limits:

  • Current: Usage limit that resets every 5 hours (no change)
  • New: Overall weekly limit that resets every 7 days
  • New: Claude Opus 4 weekly limit that resets every 7 days
  • As we learn more about how developers use Claude Code, we may adjust usage limits to better serve our community.

What this means for you:

  • Most users won't notice any difference. The weekly limits are designed to support typical daily use across your projects.
  • Most Pro users can expect 40-80 hours of Sonnet 4 within their weekly rate limits. This will vary based on factors such as codebase size and user settings like auto-accept mode. Users running multiple Claude Code instances in parallel will hit their limits sooner.
  • You can manage or cancel your subscription anytime in Settings.

We take these decisions seriously. We're committed to supporting long-running use cases through other options in the future, but until then, weekly limits will help us maintain reliable service for everyone.

We also recognize that during this same period, users have encountered several reliability and performance issues. We've been working to fix these as quickly as possible, and will continue addressing any remaining issues over the coming days and weeks.

–The Anthropic Team

Anthropic Team から届いたメール(Google翻訳)

件名

プロアカウントの使用制限に関する重要な更新

本文

こんにちは、

来月、Claude サブスクリプションのお客様向けに新しい週単位のレート制限を導入します。現在の使用状況に基づくと、影響を受けるのはユーザーの 5% 未満です。

Claude Code、特にサブスクリプションバンドルの一部として、Claude Code はかつてないほどの成長を遂げています。同時に、アカウントの共有やアクセスの再販といったポリシー違反、そして Claude を 24 時間 365 日バックグラウンドで実行するといった高度な使用状況が、すべてのユーザーのシステム容量に影響を与えていることが判明しました。新しいレート制限はこれらの問題に対処し、すべてのユーザーにとってより公平なエクスペリエンスを提供します。

変更点:

8 月 28 日より、既存の 5 時間制限に加えて、週単位の使用制限を導入します。

  • 現在:5 時間ごとにリセットされる使用制限(変更なし)
  • 新:7 日ごとにリセットされる全体の週単位の制限
  • 新:7 日ごとにリセットされる Claude Opus 4 の週単位の制限
  • 開発者による Claude Code の利用状況がさらに把握されるにつれて、コミュニティへのより良いサービス提供のため、使用制限を調整する可能性があります。

これが意味すること:

  • ほとんどのユーザーは違いに気付かないはずです。週単位の制限は、プロジェクト全体の一般的な日常的な使用をサポートするように設計されています。
  • ほとんどのProユーザーは、週単位の制限内でSonnet 4を40~80時間使用できます。これは、コードベースのサイズや自動承認モードなどのユーザー設定によって異なります。複数のClaude Codeインスタンスを並行して実行しているユーザーは、より早く制限に達する可能性があります。
  • サブスクリプションはいつでも設定から管理またはキャンセルできます。

私たちはこれらの決定を真剣に受け止めています。将来的には、他のオプションを通じて長期的なユースケースをサポートしていくことに尽力しますが、それまでは、週単位の制限によって、すべてのユーザーに信頼性の高いサービスを維持していきます。

また、この期間中に、ユーザーの皆様がいくつかの信頼性とパフォーマンスの問題に遭遇したことも認識しています。これらの問題をできるだけ早く解決するために取り組んでおり、今後数日から数週間かけて残りの問題にも対処していきます。

–Anthropicチーム

この制限は、アカウント共有やアクセス再販などのポリシー違反、常時バックグラウンド実行などシステムに負荷を与えるような利用を防ぐために導入されるそうです。Anthropic社によると、ほとんどのユーザーには影響がないとのことですが、ヘビーユーザーの方は影響を受ける可能性があります。

週次レート制限の導入で、Claude Codeが使いやすくなるか、そうでないか、ユーザーの中で議論が巻き起こっているようです。

おわりに

朝起きたらClaudeに「おはよう」と挨拶しておくだけで、Claude Codeを業務時間内に使用制限3回分活用できる方法をご紹介しました。

ただ、毎朝起きてすぐAIに挨拶するというのも、なんだかAIツールに支配されているみたいで嫌な感じもしますよね。なので、繁忙期やプロジェクトの締切前など、本気モードのときくらいに留めておくのがよいと思います。

また、Claude Code から最初のメッセージ送信を自動化するツールやTipsも出回っているようですが、週次レート制限のお知らせメールに記載されているような、Anthropic社の想定外の使い方にならないか注意が必要です。

Claude Codeは便利なツールですが、あくまで私たちの開発を支援するもの。私生活まで支配されないように、上手に付き合っていきたいですね。

AUN Tech Blog

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