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個人開発「専業」のナゾに迫る🍖 vol.2

2023/01/15に公開

こんにちは。
個人開発で食べている、あたか、です。

これは
「個人開発に関する質問を自分にして、自分で答える」
ことで、個人開発のナゾやコツを炙り出す記事、第2弾です。

第一弾はコチラ
https://zenn.dev/ataka/articles/e3429be662ced6

では、早速、どうぞ。

Q11. 個人開発に一番必要な能力はなんだと思いますか?

能力とは違いますが、自作サービスを作り運営していく作業の中(企画、開発、運営、分析など)に自分なりの「大好き」がある事だと思います。

個人開発アプリを出すのは難しくありませんが、出してすぐ軌道に乗って、それで食べて行けるということはほぼなく、必ず、それなりの時間をかけて改善し続ける必要があります。

技術的な壁にぶつかって何日も前に進めなかったり、中々売れなかったり、辛辣なレビューを受けたり、謎の離脱があったり、プラットフォームの規制が年々きつくなってきたり等々、色々な苦しみが続くので、それでも好きなんだー!という気持ちがないと、成功にたどり着くのは難しいと思います。

Q12. 個人開発する時間が無いです。どうすればいいですか?

個人開発で日の目を見るには、毎日一定の時間を作るのが必須です。

一定の時間を確保しないせいで、ほとんどの人が完成まで行けなかったり、なんとか完成しても、その後1、2回更新しただけで放置しているケースをよく見かけます。

僕が会社員だった時は、早起きをして、早朝とお昼に喫茶店で1時間ずつ、合計2時間の個人開発をしていました。
時間に制限があると集中力が高まって、時間以上の成果がでるので、とてもオススメです。

週末や連休など時間がある方が、逆にダラけて出来なかったりする人は、毎日同じタイミングで30分なり1時間なりを確保して、そこに全力を注いでみると良いと思います。

Q13. 個人開発者はフルスタックエンジニアじゃないと厳しいですか?

僕はアプリ開発者で、Webは全くわかりませんし、サーバーも何となくしか分からないので、フルスタックエンジニアじゃなくても大丈夫です。

僕はサーバが詳しくないので、月額課金の処理以外にサーバを使っていません。データの保存はSQLiteとiCloudを使っています。

デザインは適当にごまかしています。
ごまかし方のテクニックの一部はこの記事に書いたので参考にしてみてください。
https://zenn.dev/ataka/articles/4e5366dd9c1dc0

Q14. 個人開発と企業開発の違いは何ですか?

企業開発は企業の宿命として成長し続けないといけないので、競合との首取り合戦になります。

一方、個人開発の場合は家族分稼げれば良いので、つぶしあいをする必要は全く無く、開発仲間と情報交換をして助けあう方が有利だったりします。

僕はtwitterで積極的に開発情報を発信している人をフォローして情報を集めたり、自分が得た情報を共有したりして、僕の個人開発ネットワークを活性化させることで生存率を上げています。

Q15. 個人開発者とフリーランスは何が違いますか?

フリーランスは狭義では、個人で企業から仕事を請け負う職業なので、作業量と報酬が1:1で結びついています。
つまり、フリーランスは仕事をしなければ収入が止まります

個人開発者は、サービスを作った後は、サービスが勝手に回ることで収益が入るので、サービスの内容によりますが、開発後は簡単な運営だけで済みます。
そのため、個人開発者は仕事をしない時も、継続的に収入を得ることができます。

僕がヂロウで入院手術した時は、1週間弱、毎日ベッドに寝ていて開発はできませんでしたが、入院代はアプリが毎日勝手に稼いでくれました。

この辺の生々しい顛末は漫画にしてみたので、ヂをなめている人は必ず全員見て、悔い改めて、必ず病院に行ってください。
(漫画は 無料 です)
https://www.amazon.co.jp/dp/B0BGNQ1TV7/

話が少しずれましたが、えっと、個人開発者だと、複数サービスを並行運営することができるので、ほぼ同じ労力で、どんどん売上を伸ばしていくことも可能です。

(とはいえアプリが売れないと収入は増えないし、普通は売れないので、フリーランスよりずっと収入が低くなる場合が一般的です..)

Q16. フリーランスではなくて、リスクが高そうな個人開発専業を選択したのはなぜですか?

会社員を辞めた大きな理由の1つが、会社の継続的な売上を作るシステムが作れるのなら、そのスキルを自分のためだけに使ったら、それだけで食べていけるのでは?、という疑問が出てきて、それを検証したかったからです。

答えはYESだったのですが、サラリーマン時代より収入は減ったので、半分YESという感じです。

Q17. サービスが大きくなったら起業する予定はありますか?

税金対策としての法人化はありえますが、サービス拡大のための起業はまったく考えていません。

出勤もなく、人に気を使うこともなく、ただひたすらプログラミングだけ集中して過ごせる環境は、想像以上に快適だったので、今後も、独立した人とのパートナーシップはありえますが、人を雇って拡大していく予定は無いです。

Q18. 開発環境と使用ソフトを教えて下さい

Macbook pro (14-inch, 2021 M1 MAx 64GB)で開発して、ソフトはXCode, AndroidStudio, Unity, Adobe CC です。

難しいものは、何も使っていません。

ゲームの開発を最近はじめたので、これから増えていくかもしれませんが。

Q19. 個人アプリを作る時、一番気にしている事は何ですか?

運用コストを徹底的に下げる事です。

一般的に、サービスはユーザの増加に合わせて、必要なスキル、人員、費用が増えて行きますが、僕はユーザが増えてもそれらのコストが増えないサービス設計を基本にしています。

例えば、サーバーを使わない事で、ユーザーが増えても、ランニングコストが上がることはありません。
ひどいサービスを作ればお問い合わせも増えるでしょうが、僕の場合は、DAUが1万を超えていても、お問い合わせは週に2, 3件なので、一人で問題なく運営できます。

その関係で、消費型課金(アプリ内通貨)も採用していません。
プラットフォーム側の障害でストアが止まり補填で大変になる事がゲーム系サービスでは良くありますが、月額課金、売切課金はデータがプラットフォーム側に残るので、そういう問題がありません。

ユーザ参加型のコンテンツも、成長に合わせてコストが増えて行くので避けています。

プライオリティとして、 儲かる <<< 管理が楽 、という感じです。

Q20. お金、自由、名誉、どれが一番大事ですか?

お金と自由です。どちらも欲しいです
三者択一にする必要は無いと思いますし、個人開発を頑張れば、それは十分可能だと信じています。

お金と自由では、自由が大事です。
お金は減ったり増えたりするものだけど、自由は、今やりたいことが出来るか、ということで、時間に関係するので、一度失うと二度と戻ってくることはないからです。

名誉は、社内で昇進したり、仕事を受託したりする分には有利かもしれませんが、個人開発では特に必要ないと思いますし、むしろ幸福度を下げる気がします。

開発仲間に凄いねと言われたり、ユーザーに褒められたり喜ばれたりするのも嬉しいですが、それはたまたまそうなったらいいかもね、運が良いねって程度にしておいて、そんなことより、自分を楽しませるために何かを作り続けられるかどうか、が大事かなぁと思います。

個人開発者の最大顧客は、自分、ですね!

vol3、に続く
https://zenn.dev/ataka/articles/68b239aa753e38

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