CD-DA形式のセガサターン ゲームを吸い出す正しい方法
セガサターンのCD-DA形式のゲーム(例:「バーチャファイター2」)は普通に吸い出しても「音」がでません。
音付きでゲームを楽しみたい場合は、iso形式ではなく、「cue+img」形式でファイルを吸い出し、セガサターン・エミュレータ「SSF」を起動させる必要があります。
「cue+img」形式でファイルを吸い出す方法
「cue+img」形式でファイルを吸い出すには、
CD Manipulatorを起動後、「CD → イメージ」アイコン(CDを複製)を選択。
プルダウンメニューより「マルチセッションモード(読み込み性能重視)」を選択。
「高度な設定」をチェック。
右側に追加設定項目が出てくるので、
- プリギャップ解析
- 正しいTOCとギャップ情報の取得
- エラーの無視
にチェックを入れます。
この設定で実行すると、4つのファイルが作成されます。
その中から「cue」と「img」ファイルをコピーし、別のフォルダに入れて保存してください。
なお、imgファイルはisoファイルのことで、「右クリック→名前の変更」でファイル形式を変更することが可能です。cueファイルは目録で、テキスト形式でメモ帳から開くことができます。
セガサターン・エミュレータ「SSF」を用意する
セガサターンのエミュレーターでは「RetroArch」が有名ですが、ここでは使用しません。
これは「RetroArch」のコア(Bios)である「Yabause」が「cue+img」形式のファイル読み取りに対応していないためです(※iso+imgに変換して試してみましたが、それでもダメでした。cueファイルの中身の名称を変更してもダメです。PS2エミュレーターPCSX2は読み取り可能です)。
したがって、「cue+img」形式のファイルを読み込みできるセガサターン・エミュレータ「SSF」を使用するのが最もベストな方法です。
セガサターン・エミュレータ「SSF」のダウンロードページ
セガサターン・エミュレータ「SSF」は以下のページからダウンロードできます。
ページを開いたら、PreviewVerの下にある「Assets」を選択。
SSF_PreviewVer_R28.zip
を選択してダウンロードします。
右クリックでファイルを解凍します。
これで準備は終了です。
セガサターン・エミュレータ「SSF」を起動
フォルダを開いて、SSF.exeファイルをクリックし、SSFエミュレータを起動させます。
CDドライブではなく、「CDイメージ」を使用するので、
Optionメニューから「Peripheral Tab」-「CD Image」を有効にし、CDイメージの保存先を指定します。
File→Load CD imageで「cue+img」形式のファイルが入ったフォルダを開き、
「img」ファイルを選択します。
ここでいったん閉じます。
再び、SSF.exeファイルをクリックすると、ゲームが始まります。
コントローラー設定
OptionメニューからOptionを選択し、
タブ内から「controller」をクリック。
上を押せなど指示が出るので、そのつどゲームパッドのボタンを押し、設定します。
最後に必ず「保存」します。
あとはスタートボタンを押し、ゲームをスタートするだけです。
Steam Deckで「SSF」エミュレーターを起動させる
なお、「SSF」エミュレーターはexeファイルなので、Steam Deckでも起動させることができます。
やり方は以下のページで説明しています。
Steam Deckにexe形式のWindowsファイルをインストール方法 (Wine使用) https://zenn.dev/akibaburari/articles/75f823ac8fb1fb
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