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Steam DeckにEmuDeckを導入する方法

2022/12/25に公開

Steam DeckでPS2ゲームをプレイしようとしていたら、「EmuDeck」というエミュレーションセットを見つけました。

今回はその導入方法を紹介します。

「EmuDeck」とは?

Steam Deck用に開発されたエミュレーションセットです。

これを導入することで、さまざまなエミュレーションサービスが使えるようになります。

具体的には、

CemU、Citra、Dolphin、Duck Station、emlation Station、PCSX2、PPSSPP、PrimeHack、RETORO ARCH、RPCS3、ScummVM、Vita3k、xemu、YUZU

などが含まれています。

「EmuDeck」のメリット

  • Steam Deckのコントローラーをそのまま使えます。特に設定する必要がないので非常にラクです。

  • ファミコン、セガサターンなどBiosがなくても遊べるようになっています。

  • RETORO ARCHには、豊富なコアが含まれています。

EmuDeckの導入方法

すでに詳しくEmuDeckの導入方法について紹介しているサイトや動画があるので、それに沿って基本的に進めていくのがいいでしょう。ただし、自分で試してみたところ、かなり「問題がある」箇所もありました。ここでは、その問題の解決方法も含めて紹介します。

導入前に準備すること

  • Steam DeckにFirefoxをインストールしておきます。

  • Type-CをUSB-Aに変換するアダプターを用意しておきます。

  • Bios・Romを用意しておきます。

  • Steam Deckをデスクトップモードにしておきます(電源→デスクトップに切り替えを選択)。

EmuDeckをインストールする

Steam Deckをデスクトップモードにし、FirefoxでEmuDeckの公式サイトにアクセスします。

公式サイトで下にスクロールし、「Download EmuDeck」を見つけて、そのすぐ下の「Download installer →」クリックします。

ダウンロードが完了したら、そのファイルをSteam Deckのデスクトップに移します。Steamのアイコンの隣あたりに置いておくといいでしょう。

ダウンロードしたファイルをクリックし、ファイルをインストールします。メッセージが表示されたら、「Continue」をクリックしてください。

インストール中の操作

インストールが開始され、しばらく経つと、「Welcom to EmuDeck」と表示されます。

この画面で、右中央にある「Custom Mode」を選択します。

ストレージが表示されるので「MicroSDカード」のアイコンをクリックし、「Next」を押します。

ゲーム機が表示されるので、Steam Deckを選択し、Continueをクリックします。

エミュレーターが表示されるので、必要なもの(基本的に全部)を選択し、Continueをクリックします。

ログイン画面が表示されますが、何も入力せず、「Skip」を押します。

各エミュレーターの画面、アスペクト比、シェーダーなどの設定画面になります。後でも設定変更できるので、気にせず適当に設定しておきます。

インストールが開始されるので、しばらく待ちます。

インストールが終了したら「Installation complete!」と表示されます。

ここでいったん、Emu Deckを閉じます。

EmuDeckの設定

デスクトップモードで再びEmuDeckを起動させます。

Welcom back to EmuDeckと表示されるので、画面右下の「Tools & Stuff」を選択します。

複数のボタンが選択されるので、その中から「SteamRomManager」を選択します。

メッセージが表示されるので、Yesを押します。

Steam が起動し、エミュレーターの設定画面になります(ここで、操作方法が変わり、タッチ、L2ボタン、R2ボタンで操作します)。

左メニュー内のParsersを見つけ、その下のEmulationSStationIDEEmulatorsを選択(※ここで最低でも合計3つ選択します。その他を含めて選択してもよいです)。

画面左上メニュー内のPreviewを押します。

画面左下に表示される「Generate app list」を押します。

すると、画面内に複数のエミュレーターが表示されます(※特に何もする必要なし。見るだけでOK)。

最後に画面左下の「Save app list」を押します。

ここでいったん、Emu Deckを閉じます。

EmuDeckの確認

いったん、デスクトップモードから通常のゲーミングモードに戻ります。

メニューから「ライブラリ」を選択し、画面上のタブ内にある「コレクション」を選択。

ここでエミュレーターが表示されたら、EmuDeckでゲームができる準備が整ったことになります。

確認したら、デスクトップモードに戻ります(電源→デスクトップに切り替え)。

Bios・RomをSteam Deck内に保存する

用意しておいたBios・RomをSteam Deck内に保存します。

Type-CをUSBに変換するケーブルをSteam Deckに接続し、USBメモリを接続。

接続した後は、画面左下(一番下)にストレージ「Primary」として表示されます。

ストレージ内のBiosファイルを選択してから、L2ボタンを押し、ファイルをコピーします。

Bios・Romを配置する

保存場所は「Primary」内の「Emulation」です。

「Emulation」内には「bios」、「rom」フォルダが用意されているので、そこに用意しておいたファイルをコピーして貼り付けます。

「bios」のファイルは、フォルダに入れず、直接保存してください。過去にエミュレーションで動作を確認している場合は、特にファイル名を気にする必要はありません

「bios」が正しく認識されているかどうかはEmu deckの「Tools & Stuff」→「Bios」で確認できます。

「rom」は、ゲームごとにフォルダが用意されているので、それに合わせて保存しておきます。ちなみにPS1ゲームはPSXフォルダに直接保存します。

保存したら、作業は終了です。画面を閉じてゲーミングモードに戻ります。

EmuDeckでゲームを起動させる

通常のゲーミングモードに戻り、メニューから「ライブラリ」を選択し、次に

画面上のタブ内にある「コレクション」を選択。

EmulationStaiton」を選択し、「プレイ」で起動させます。

各エミュレーターが表示されるので、十字キーで操作し、やりたいゲームを選択します。

例 PLAYSTATION 2

Aボタンを押すと、保存しておいたゲームが表示されます。

選択すると、任意のゲームが起動します。

問題点

あるサイトではデータを移動させる際に「Linux File System for Windows」を使うようにすすめています。

このアプリは公式サイトで2千円ほどで販売されているものです。※Amazonなどでは4千円ほどします。

実際に購入して使ってみると、たしかにWindows PC側でSteam Deck内のMicroSDカードを認識、データを、エクスプローラーで表示できます。

Windows PC内の作業でmicroSDカードにデータを保存することもできます。

しかし、Steam Deckに再びそのmicroSDカードを挿してみると、データは見事に消えてしまいます。

ファイルの保存形式が問題だと思いますが、このような方法はとてもおすすめできません。

変換アダプターでUSBメモリなどを使った方が百倍マシであるように思います。

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