Steam DeckにEmuDeckを導入する方法
Steam DeckでPS2ゲームをプレイしようとしていたら、「EmuDeck」というエミュレーションセットを見つけました。
今回はその導入方法を紹介します。
「EmuDeck」とは?
Steam Deck用に開発されたエミュレーションセットです。
これを導入することで、さまざまなエミュレーションサービスが使えるようになります。
具体的には、
CemU、Citra、Dolphin、Duck Station、emlation Station、PCSX2、PPSSPP、PrimeHack、RETORO ARCH、RPCS3、ScummVM、Vita3k、xemu、YUZU
などが含まれています。
「EmuDeck」のメリット
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Steam Deckのコントローラーをそのまま使えます。特に設定する必要がないので非常にラクです。
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ファミコン、セガサターンなどBiosがなくても遊べるようになっています。
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RETORO ARCHには、豊富なコアが含まれています。
EmuDeckの導入方法
すでに詳しくEmuDeckの導入方法について紹介しているサイトや動画があるので、それに沿って基本的に進めていくのがいいでしょう。ただし、自分で試してみたところ、かなり「問題がある」箇所もありました。ここでは、その問題の解決方法も含めて紹介します。
導入前に準備すること
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Steam DeckにFirefoxをインストールしておきます。
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Type-CをUSB-Aに変換するアダプターを用意しておきます。
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Bios・Romを用意しておきます。
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Steam Deckをデスクトップモードにしておきます(電源→デスクトップに切り替えを選択)。
EmuDeckをインストールする
Steam Deckをデスクトップモードにし、FirefoxでEmuDeckの公式サイトにアクセスします。
公式サイトで下にスクロールし、「Download EmuDeck」を見つけて、そのすぐ下の「Download installer →」クリックします。
ダウンロードが完了したら、そのファイルをSteam Deckのデスクトップに移します。Steamのアイコンの隣あたりに置いておくといいでしょう。
ダウンロードしたファイルをクリックし、ファイルをインストールします。メッセージが表示されたら、「Continue」をクリックしてください。
インストール中の操作
インストールが開始され、しばらく経つと、「Welcom to EmuDeck」と表示されます。
この画面で、右中央にある「Custom Mode」を選択します。
ストレージが表示されるので「MicroSDカード」のアイコンをクリックし、「Next」を押します。
ゲーム機が表示されるので、Steam Deckを選択し、Continueをクリックします。
エミュレーターが表示されるので、必要なもの(基本的に全部)を選択し、Continueをクリックします。
ログイン画面が表示されますが、何も入力せず、「Skip」を押します。
各エミュレーターの画面、アスペクト比、シェーダーなどの設定画面になります。後でも設定変更できるので、気にせず適当に設定しておきます。
インストールが開始されるので、しばらく待ちます。
インストールが終了したら「Installation complete!」と表示されます。
ここでいったん、Emu Deckを閉じます。
EmuDeckの設定
デスクトップモードで再びEmuDeckを起動させます。
Welcom back to EmuDeckと表示されるので、画面右下の「Tools & Stuff」を選択します。
複数のボタンが選択されるので、その中から「SteamRomManager」を選択します。
メッセージが表示されるので、Yesを押します。
Steam が起動し、エミュレーターの設定画面になります(ここで、操作方法が変わり、タッチ、L2ボタン、R2ボタンで操作します)。
左メニュー内のParsersを見つけ、その下のEmulationSStationIDEとEmulatorsを選択(※ここで最低でも合計3つ選択します。その他を含めて選択してもよいです)。
画面左上メニュー内のPreviewを押します。
画面左下に表示される「Generate app list」を押します。
すると、画面内に複数のエミュレーターが表示されます(※特に何もする必要なし。見るだけでOK)。
最後に画面左下の「Save app list」を押します。
ここでいったん、Emu Deckを閉じます。
EmuDeckの確認
いったん、デスクトップモードから通常のゲーミングモードに戻ります。
メニューから「ライブラリ」を選択し、画面上のタブ内にある「コレクション」を選択。
ここでエミュレーターが表示されたら、EmuDeckでゲームができる準備が整ったことになります。
確認したら、デスクトップモードに戻ります(電源→デスクトップに切り替え)。
Bios・RomをSteam Deck内に保存する
用意しておいたBios・RomをSteam Deck内に保存します。
Type-CをUSBに変換するケーブルをSteam Deckに接続し、USBメモリを接続。
接続した後は、画面左下(一番下)にストレージ「Primary」として表示されます。
ストレージ内のBiosファイルを選択してから、L2ボタンを押し、ファイルをコピーします。
Bios・Romを配置する
保存場所は「Primary」内の「Emulation」です。
「Emulation」内には「bios」、「rom」フォルダが用意されているので、そこに用意しておいたファイルをコピーして貼り付けます。
「bios」のファイルは、フォルダに入れず、直接保存してください。過去にエミュレーションで動作を確認している場合は、特にファイル名を気にする必要はありません。
「bios」が正しく認識されているかどうかはEmu deckの「Tools & Stuff」→「Bios」で確認できます。
「rom」は、ゲームごとにフォルダが用意されているので、それに合わせて保存しておきます。ちなみにPS1ゲームはPSXフォルダに直接保存します。
保存したら、作業は終了です。画面を閉じてゲーミングモードに戻ります。
EmuDeckでゲームを起動させる
通常のゲーミングモードに戻り、メニューから「ライブラリ」を選択し、次に
画面上のタブ内にある「コレクション」を選択。
「EmulationStaiton」を選択し、「プレイ」で起動させます。
各エミュレーターが表示されるので、十字キーで操作し、やりたいゲームを選択します。
例 PLAYSTATION 2
Aボタンを押すと、保存しておいたゲームが表示されます。
選択すると、任意のゲームが起動します。
問題点
あるサイトではデータを移動させる際に「Linux File System for Windows」を使うようにすすめています。
このアプリは公式サイトで2千円ほどで販売されているものです。※Amazonなどでは4千円ほどします。
実際に購入して使ってみると、たしかにWindows PC側でSteam Deck内のMicroSDカードを認識、データを、エクスプローラーで表示できます。
Windows PC内の作業でmicroSDカードにデータを保存することもできます。
しかし、Steam Deckに再びそのmicroSDカードを挿してみると、データは見事に消えてしまいます。
ファイルの保存形式が問題だと思いますが、このような方法はとてもおすすめできません。
変換アダプターでUSBメモリなどを使った方が百倍マシであるように思います。
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