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Oracle AI World 2025 in Las Vegas: Day 3 参加レポ

に公開

こんにちは、@key60228です。

だいぶ遅れてしまいましたが、Oracle AI World Day 3の参加レポまとめていきます!

Day 1 (2025/10/13)

https://zenn.dev/aishift/articles/d6419523d75815

Day 2 (2025/10/14)

https://zenn.dev/aishift/articles/d1b27c22b8f5b2

Day 3 (2025/10/15)

08:00-08:45 Best Practices: AI Microservices with Containers, Kubernetes, and Oracle DB 26ai

Oracleの方によるAIアプリケーションにおけるマイクロサービスのプラクティス解説会でした。

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既存のアプリケーションにAIを組み込むケースを想定されていたようでしたが、新規アプリケーションであるAI Workerの開発者の視点からも共感できるプラクティスが多かったように感じます。

e.g.)

  • あまりmicroにサービスを切り分けすぎず、miniservicesくらいのアーキテクチャが良い
  • リファクタするならコードベースからではなくデータから行うべき
  • serviceのインターフェースは外部向けにはRESTなどで同期的に持ち、内部service間はevent-drivenで非同期的にするのが良い
  • 分散トランザクション管理を行うべき
  • などなど…

からの、そういったプラクティスを実現するためのOCIサービスの紹介がありました。

  • Oracle Data Refactoring Advisor
  • Oracle Container Database / Pluggable Database
  • Oracle TxEventQ
  • Oracle MicroTx
  • など

イベント駆動アーキテクチャは採用しているものの分散トランザクションには課題を感じているため、これらの仕組みをサクッと (?) 実現できるOracleスタックは開発者的にも魅力的に写りますね。

なお、今セッションの内容は全部ブログにまとまってました。

https://blogs.oracle.com/developers/post/best-practices-for-ai-microservices-containers-k8s-and-oracle-database

09:45-10:30 (Monitoring and) Troubleshooting Kubernetes Applications with GenAI

OracleのObservabilityについて、Kubernetesにフィーチャーした会でした。

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自然言語でトラブルシューティングを行うデモも行っていました。

中でも印象的だったのはOKEに限定せず、提供されているHelm Chartを通じてDaemonSet等をデプロイすれば他プロバイダー/オンプレミスKubernetesでも恩恵にあやかれる作りになってることでした。

https://github.com/oracle-quickstart/oci-kubernetes-monitoring

やっぱり他プロバイダーに比べてマルチクラウド/オンプレミス親和性にだいぶ力を入れている印象を受けますね。

正直なところあまりObservability周りが充実している印象を持っていなかったんですが、この2日間でだいぶ印象が変わりました。

Datadog社もブース出展してましたが、OCI上でObservabilityを完結させるつもりなんだろうな〜〜

11:00-11:45 OCI Kubernetes Engine Powers AI Innovation at Scale

オンライン販売プラットフォームのFaire社、AI Agent BuilderプラットフォームのPipefy社、音声認識技術に強いSoundHound社、ならびにOracle社によるSessionでした。

前回の経験からだいぶ身構えながら参加したんですが、今回のセッションはdiscussion形式ではなく、各企業によるPresentation形式だったので良かったですw

Faire社はプロダクト上ではShopping Agent、社内利用としてE2E Testing Agentを導入しており、その基盤としてOKEを使っているようでした。

LLMもfine-tuningしたモデル (最初はgpt、後にllama) を使っていて、GPUは8 × A100クラスター…超大規模ってワケでもないと思うんですが、どれくらいのコストかかってるのか気になりました (まあ高そう)

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Pipefy社は元々AWSのEKSを使っていたよう (おそらく) ですが、OKEに乗り換えたケースとして紹介されていました。

何故OKEという技術選定をしたのか、という点についてしっかり説明されていたのが個人的に嬉しいポイントでした。

pipefy1

pipefy2

SoundHound社も独自モデル、並びにLLMの基盤としてOKEを採用しており、コスト面でメリットを感じているようでした。

soundhound

その後のOracle社によるOKEのプレゼンテーションも含め、知らなかった会社のビジネスモデルやOKEの強いとされているポイントなど、新しい学びが多くて個人的には一番の当たり会でした。

14:00-15:30 Rapid ChatBot Development with Oracle AI Optimizer and Toolkit

ChatBotをOracle AI Optimizer and Toolkitを使って作るハンズオンセッションだったんですが、ブース回ってたら出遅れて満席😭

Toolkitは公開されてるから自分で試してみてね、とのこと。

https://www.oracle.com/database/ai-optimizer-toolkit/

14:15-15:00 Boost Workflow Automation with Oracle Integration AI Assistant and OCI Services

上記ハンズオンの代わりに出たのがこちらのセッション。

「AI時代はappsを繋ぎ、信頼できるデータを集めてオートメーションすることが必要だよ」という話から始まり、実際にOracle Integration Servicesを使ったデモまで行うセッションでした。

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圧倒的な連携数

demo
メールを受信したらチケットの起票と自動返信を行うデモ

Oracle Integration Servicesのなかで各サービスと連携できることに加えてLLMも呼び出せるようなので、Oracle AI Agent Studio等とどう棲み分けしていくのかは気になるポイント。

15:30-16:15 How to Build Agentic Knowledge Assistants with Oracle AI Database 26ai

aishift

Oracle社のShasankさん、Aurosishさんと弊社CTO 青野のセッションに写真・応援部隊として参加してきましたw

立ち見が出るほどの混雑具合で、世界的にも注目度の高い領域なんだな〜〜と感じました👏

18:00-20:00 Japan Session

日本からの参加者 (400人近く!) が集い、今回のサマリーならびにネットワーキングを行う会でした。

ブース対応でKeynote等は見られなかったので、大きな発表を日本語でサマリーしてもらえるのはありがたかったです🙏

まとめ

初めてのグローバルイベントだったんですが、知らなかった企業やサービス、Oracle製品をたくさん知れて、学びが多く、刺激をもらえた会でした!

来年は登壇します! (宣言駆動)

afterparty1

afterparty2
After Partyでは (恥ずかしながら知らなかったんですが) Def Leppardがきてました

最後に

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