SRE NEXT 2025に登壇しました
イオンスマートテクノロジーの DevSecOps Div SREチーム さいとう です。
去る7月11日に、SRE NEXT 2025 Day1で登壇を行いました。
その内容について共有いたします。
SRE NEXT 2025とは
信信頼性に関するプラクティスに深い関心を持つエンジニアのためのカンファレンスです。 同じくコミュニティベースのSRE勉強会である「SRE Lounge」のメンバーが中心となり運営・開催されます。 SRE NEXT 2025のテーマは「Talk NEXT」です。SRE NEXT 2023で掲げた価値観 Diversity、Interactivity、Empathyを大切にしつつ、SREの担う幅広い技術領域のトピックや組織、人材育成に対してディスカッションやコミュニケーションを通じて、新たな知見や発見を得られる場にします。
私自身は SRE NEXT 2023でも登壇したので2年ぶり2度目の登壇になります。(大変光栄です...!)
2023年のレポートは以下を参照ください。
発表内容「SREチームの越境と対話〜どのようにしてイオンスマートテクノロジーは横軸運用チームの廃止に至ったか〜」
発表は、1日目である7/11(金)の13:00-13:30の枠でした。
この枠は、Track Aで『スタートアップでのSRE実践』という豪華なエンジニアの皆様によるパネルディスカッションがあり、「誰も来るわけがない」と確信しましたね。お陰で肩の力を抜いて臨むことができました(?)というかワイがパネルディスカッションを聴きたかった。
発表前の空元気の様子を同僚のもりはやが撮影してくれました。
発表概要
イオングループのDXをリードする役割を持つイオンスマートテクノジーでは、iAEONアプリやネットスーパーを通じたお客様のお買い物体験の向上や店舗業務のDXを推進・展開しております。そんな当社では、SREチームを立ち上げ4年目に入ろうとしています。立ち上げ当初はSREへの理解も内製開発への正しい理解も少ない状態でしたが、この3年間を通してDX事業内において「障害対応の民主化」、「SLI/SLOの策定」そして「旧来の横軸運用チームの廃止」に至りました。その過程を振り返ると、キーファクターとして、チームを超えた越境的アプローチと対話があるのではないかと考えております。 越境と対話の対象としては・開発チーム・ビジネスメンバー・経営などが挙げられます。このセッションでは「障害対応の民主化」、「SLI/SLOの策定」、「旧来の横軸運用チームの廃止」をはじめとした事例を通して、その過程においてどのような越境と対話を実践してきたかを具体的に解説します。 本セッションが、これからSREを立ち上げる方、現在の取り組みに悩まれている方、SREを通じて組織文化の変革を進めようとしている方々へのヒントになれば幸いです。
この3年間でSREチームの立ち上げからやってきたことを振り返りつつ、今回のSRE NEXTのテーマを聞いた時キーワードに「対話」を設定してこれまでやってきたことをまとめたいなと思いCfPを提出しました。
実践している最中は「よし、この本のこれを実践してやっていくぞ」と明確に思っているわけではなかったですが、「振り返ってみるとチームがやったことって以前読んだ本に書いてあるやつだな」という発見もあり一度これを下手なりにでも共有できればという思いです。
発表スライド
スライド資料はこちらです。
※Youtubeは公開され次第追記します。
スライドをご覧頂く上でいくつか補足ポイントを記載します。
- 登壇でもお伝えしましたが、横軸運用チーム(一般的にはL1チームと言った方が伝わりやすいかも)の実メンバを貶める意図は全くありません。また、他社でこのような業務に携わる方々を貶める意図も全くありません。廃止という結論は、組織設計と組織課題の解決を対応する中で出たものになっております。
- SREチームを主語にしていますが、当然SREチームだけでなしえたものではないです。特に開発チームは常に協働に付き合って下さったり、ビジネスチームとも濃いコミュニケーションを普段行っていることが非常に助かっています。この場を借りて感謝です。
- チーム・部署を超えた対話も特定の個人ではなく各チームの多様なメンバによって成り立っております。発表者ではあるものの自分の対話力はチリのようなレベルと自認しています。
- 対話や越境をテーマの中心にしておりますが、それだけで全てが解決するわけではない点にご注意ください。例: 経営陣の後押しなど
大きな発表の流れとしては
- 越境が必要と考えている理由:
- 各部門縦割りでフローが低い状態から、内製開発への舵切り
- 同時期にSREの立ち上げとアジャイル開発推進がスタート
- 全ては経営・事業の成果のためなのでうまく目線を合わせる。そのためには越境のマインドが必要
- 対話を学ぶ3冊の本とエッセンスの紹介:
- これまでの実践ケースを、紹介した本のエッセンスと結びつけつつご紹介
- 今後の越境:
- 経営に近づいたので今後はより経営寄り視点を出していきたい(やっていき宣言)
- 元々出島的な会社だったが、従来の基幹系部隊と合併したため協働してアウトカムを出していきたいし良い変化を生みたい(やっていき宣言2)
です。
発表を終えて
嬉しいことに、発表後のask the speakerに何人か訪れてくださり結果的に90分ほどask the speakerをやるほどでした。これが talk next ...!なんと恐ろしい!
次の枠が始まるため、ask the speakerブースを追い出されスポンサーブースのテーブルで続きをやっている様子が映っていた( https://tech.stmn.co.jp/entry/2025/07/15/132659 より)
内容の詳細は書けませんが、色んな名だたる会社の方々のお悩みを共有いただき、むしろ自分が勉強になりました。果たして自分はちゃんとaskに対して回答できたのだろうか。。非常に不安です。
変革に向けて一歩踏み出せるキッカケの一部になれたら嬉しいです。
ask the speakerに来て下さった皆様、ありがとうございました。
その他反応頂いたX/blogを抜粋して紹介させて頂きます。
X:
blog:
そして懇親会...!
懇親会は広さ・人数ともに圧巻でした。
同じ場にいるはずの同僚に一度も会うことがなかった程です。
これまで私が一方的に憧れていた方から話しかけにきて下さったり
弊社と似たようなアプローチを進められている企業の方とお会いでき夢のように楽しい時間でした。
しかし会い足りない...!話し足りない...!のが悩みですね。
ちなみに、Findyさんのビールがとても美味しかったです。
運営の方々へ
大変お疲れ様でした!
何回参加してもSRE NEXTは特別な場所であり、今年も(来年も!)開催に感謝します。
ask the speaker/アンカンファレンス/廊下での会話、全てが学びになりました。
改めて、このような素晴らしいイベントを運営頂き本当にありがとうございました。
そして、SRE NEXT 2026に向けてチーム一同頑張ります!
おまけ
Day1のTalk Nextが楽しかった〜!
Oisixさんのジュースが美味しかった
CMが話題沸騰中のFindyさんからステッカーを頂きました!暫く信頼けろぺんと一緒に支えてもらいます!
イオングループで、一緒に働きませんか?
イオングループでは、エンジニアを積極採用中です。少しでもご興味をもった方は、キャリア登録やカジュアル面談登録などもしていただけると嬉しいです。
皆さまとお話できるのを楽しみにしています!
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