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SRE NEXT 2025に参加してきた

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はじめに

2025/07/11-12で開催されたSRE NEXT 2025に参加してきたよのイベントレポートです。
https://x.com/srenext/status/1943471699154080105
1日目は仕事の都合もありオンラインで、2日目は現地参加で懇親会含め参加してきました〜
ちなみにSRE NEXT初参加です!

背景

普段のお仕事的にはクラウドエンジニアでSREをまだ名乗れる代物ではないのですが、SRE的なアプローチは非常に興味あるのと、先日SREをはじめようを読了したところでもあったので、気になるセッションもあり参加した次第です。
また、上記目的はもちろんなのですが、今回はJapan Datadog User Group (通称JDDUG)の一員として、モニタリングツール体験パークでDatadogブース担当もさせてもらいました!

モニタリングツール体験パーク

色々なモニタリングツールのユーザ会がブースを出して、複数のモニタリングツールを1箇所に集めて、「あのツールって最近どんな感じなんだろ」「ツール導入したいけど特徴とか違い分かりにくいよね」みたいのをワイワイしながら解消しような企画です。
https://blog.sre-next.dev/entry/2025/06/12/120000#モニタリングツール体験パーク
JDDUGでも展示を用意しInfra/APM/RUMなどのメジャーな機能やそれらのダッシュボードはもちろん、Cloud Network Monitoring、Database Monitoring、LLM Observabilityなどちょっと珍し目な機能も用意してました。

元々公式でも書いてくださっていた目的の通り、「ツール入れようと思ってて何にしようかと思ってるんだよねー」「Datadog使い始めて数ヶ月なんだけど、この辺まだまだわかんないんだよねー」みたいな話をブースを訪れてくださった方とお話しすることが多く、「ここでこんな設定入れるとこんなことできるんですよ!」「以前私もここハマったんですよねw」みたいな実体験に基づくお話や、こういう場面でオブザーバビリティツールあると助かりますよねみたいな話ができ楽しかったです!
また、来場者の少ない時間帯にJDDUGのメンバはもちろん、Datadog以外のツールのユーザ会の方とも「こっちのツールだとここってこうだよねー」みたいな話できたことも良かったです。

印象に残ったセッション+感想

参加し印象に残ったセッションです。

Day 1

「SREチームの越境と対話〜どのようにしてイオンスマートテクノロジーは横軸運用チームの廃止に至ったか〜」

https://speakerdeck.com/aeonpeople/the-cross-border-and-dialogue-of-sre
イオンスマートテクノロジーさんで「障害対応の民主化」、「SLI/SLOの策定」、「旧来の横軸運用チームの廃止」にどう取り組まれているかのお話でした。
イオンスマートテクノロジーさんは同じ事業会社側であり、かつよく色々なカンファレンスやコミュニティに登壇されているので、いつも気になる存在です。
ビジネス部門/開発チーム/運用チーム/インフラで壁ができてしまいどう越境して価値を作っていったかは参考になる内容がとても多かったです。
特に、「変化」を求める中でどのような抵抗があるか、そこに対してどういったアプローチで進めて行くかの話は、確かにこうアプローチするの大事だよなと感じるとともに、自分自身抵抗を感じて変化を阻害してしまったことあったな...と少し自戒の気持ちにもなりました。
具体的なアプローチの部分では、PagerDutyを導入のうえ一時受けチームでなく開発チーム自身にアラート送るようにしアラートの改善のモチベを促す、AIによるポストモーテム作成も活用しながらポストモーテム文化を広めていくは障害対応の民主化として素敵なアプローチと感じました。

Day 2

「ロールが細分化された組織でSREは何をするか?」

https://speakerdeck.com/tgidgd/rorugaxi-fen-hua-saretazu-zhi-desrehahe-wosuruka
KINTOテクノロジーズさんで多くのロールの複数の横断組織が独立して活動する中で、SREが何をすべきかに向き合って、その問いに対して行なってきた取り組みのお話でした。
New Relicの活用に推進にあたり、自社のテクノロジースタックに合わせて導入方法やプロダクトでの活用事例をドキュメントにまとめてるのすごいなと。(やりたいことのリストに入れてリポジトリまで切ったものの私はまだできてない....)
このセッションだけでなくイオンスマートテクノロジーさんのセッションでもありましたが、ダッシュボードを眺める会は弊社でも実施しており、色々な会社で取り組まれてるのを見るとやはり効果ある活動なんだよなを感じました。
定期的に会話をすることで、ダッシュボードの内容に限らない「実はこんな課題があって...」「こんなことできたら嬉しいなと考えてて...」みたいな話が出てきて、そこから改善に繋げられることも大きなメリットの一つかしらと考えています。

「オンコール入門〜ページャーが鳴る前に、あなたが備えられること〜」

https://speakerdeck.com/yktakaha4/before-the-pager-rings
MIXIさんの「家族アルバム みてね」のSREとして、オンコールシフトに入るにあたり不安を払拭するために何を実施したか、またオンボーディングとして何を整備してあげると良いかのお話でした。
「ページャーがなったらどうすればいいんだろう....」の不安はすごーくわかるので、その不安に対してのアプローチはとても参考になるものでした。
システム理解を深めるためにこういうドキュメント作った、ページャーが実際になった時のためにこういった仕組みやドキュメントを作ったなどかなり具体的な実施内容を話されていて、みてねのSREチームさすがだなと思わざるを得ない!
また、利用可能なツールを網羅した「データ・ログ参照チートシート」を作っておくは、すぐにでも真似してみようと思いました。
スライドでも書いてあるとおりもちろん準備していない事象だって起きうるものの、そういったリアリティ・ショックの遭遇に備えられるよう事前の物理的(ドキュメントetc)準備をしておく+考え方や心も準備しておくはすごく素敵な考え方だなと感じました。

まとめ

意識していたわけではないのですが、全体を通して技術の深めなお話よりもSREな文化と実践のお話を多めに聞いていました。
どれも地に足ついた実直なアプローチでSRE活動されていてシンプルにすごいなというのと、参考にできるものは取り入れてみたい+少しでもこういう次元に近づけるように頑張らねばな気持ちです。
早速Datadogでの導入方法等をドキュメントにまとめるタスクを再着手し始めてみました。
今回は懇親会も参加してきたのですが、JDDUGメンバから繋いでもらったり、ずっと話してみたかった方とお話できたり有意義な場でした。
そして、Findyさんの開発生産性IPA v2.0がめちゃくちゃ美味しかった!!
https://note.com/ayamakkie/n/nedf0a29ecc28
JAWS-UG周りは少しずつ知っている人増えつつあるものの、SRE界隈のコミュニティは知り合いまだまだ少ない状態なのでこの界隈にも少しずつオフラインで参加し繋がり広めたいなと。
全体を通してとてもいい刺激を受けた会だったので、気持ちが続いているうちに色々動いてみようと思います!

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