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Jetson AGX Orin に L4T (Jetson Linux) をインストールする

2025/02/12に公開

https://zenn.dev/19931/articles/380fc2d8cb67a3

はじめに

Jetson に L4T をインストールするにはホストコンピュータ(開発用パソコン)上で動作させるアプリ NVIDIA SDK Manager が必要になります(必須というわけではないが、わざわざ手間を掛けて別の手段をとる理由はあまりないかと)。
そして、SDK Manager で Jetson に L4T をインストールするには Ubuntu が必須となります。

ホストコンピュータの Ubuntu 動作環境の比較

  • ネイティブインストールならば間違いない
  • 仮想マシンでも特に問題ない
  • WSL だと機能が限定される

各環境とインストール可能メディア

環境 内蔵 eMMC NVMe SSD USB ストレージ
ネイティブ
仮想マシン 未検証
WSL

もし LLM を扱うつもりなら、内蔵 eMMC (64GB) では容量不足なため、500GB 以上の NVMe SSD を用意することをオススメします。

検証したホストコンピュータ環境

共通事項

  • Ubuntu 20.04 LTS
  • NVIDIA SDK manager 2.2.0

今回は最新の JetPack 6.2 を前提としつつ、プリインストールの JetPack 5.1.2 に戻せるように Ubuntu 20.04 を選定しました。Ubuntu バージョンの選択肢は 公式ドキュメント で確認できます。

ネイティブ環境

  • ハードウェア:ThinkPad X1 Carbon Gen 12, Intel Core Ultra 7 155U

仮想マシン環境

  • ホストOS:Windows 11 Home 24H2
  • ハイパーバイザー:VMware Workstation 17 Pro

WSL 環境

  • ホストOS:Windows 11 Home 24H2
  • WSL バージョン:2.3

SDK Manager で何をインストールすればよいか

SDK Manager の STEP 03 に進むと、インストールする項目の選択肢が表示されます。

  • Jetson OS: 必須
  • Jetson SDK Components: 後で Jetson 上から apt install した方が速いため SDK Manager で選択する必要はありません。(別記事に記載
  • Additional SDKs: 同上
  • Jetson Platform Services: SDK Manager からインストールする必要があります。後からでも追加インストール可能だが、モニタリングサービス が含まれるため、はじめからインストールしておくことをオススメします。

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