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Jetson AGX Orin に L4T (Jetson Linux) をインストールする
はじめに
Jetson に L4T をインストールするにはホストコンピュータ(開発用パソコン)上で動作させるアプリ NVIDIA SDK Manager が必要になります(必須というわけではないが、わざわざ手間を掛けて別の手段をとる理由はあまりないかと)。
そして、SDK Manager で Jetson に L4T をインストールするには Ubuntu が必須となります。
ホストコンピュータの Ubuntu 動作環境の比較
- ネイティブインストールならば間違いない
- 仮想マシンでも特に問題ない
- WSL だと機能が限定される
各環境とインストール可能メディア
環境 | 内蔵 eMMC | NVMe SSD | USB ストレージ |
---|---|---|---|
ネイティブ | ◯ | ◯ | ◯ |
仮想マシン | ◯ | ◯ | 未検証 |
WSL | ◯ | ✕ | ✕ |
もし LLM を扱うつもりなら、内蔵 eMMC (64GB) では容量不足なため、500GB 以上の NVMe SSD を用意することをオススメします。
検証したホストコンピュータ環境
共通事項
- Ubuntu 20.04 LTS
- NVIDIA SDK manager 2.2.0
今回は最新の JetPack 6.2 を前提としつつ、プリインストールの JetPack 5.1.2 に戻せるように Ubuntu 20.04 を選定しました。Ubuntu バージョンの選択肢は 公式ドキュメント で確認できます。
ネイティブ環境
- ハードウェア:ThinkPad X1 Carbon Gen 12, Intel Core Ultra 7 155U
仮想マシン環境
- ホストOS:Windows 11 Home 24H2
- ハイパーバイザー:VMware Workstation 17 Pro
WSL 環境
- ホストOS:Windows 11 Home 24H2
- WSL バージョン:2.3
SDK Manager で何をインストールすればよいか
SDK Manager の STEP 03 に進むと、インストールする項目の選択肢が表示されます。
- Jetson OS: 必須
- Jetson SDK Components: 後で Jetson 上から apt install した方が速いため SDK Manager で選択する必要はありません。(別記事に記載)
- Additional SDKs: 同上
- Jetson Platform Services: SDK Manager からインストールする必要があります。後からでも追加インストール可能だが、モニタリングサービス が含まれるため、はじめからインストールしておくことをオススメします。
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