Developer登録から3カ月で個人開発者がビジネス提携を持ちかけられた話
はじめに
こんにちわ。zmsoftです。
昨年12月末にAndroidのDeveloper登録をしました。
駆け出しの開発者でユーザーの獲得に四苦八苦している状態ではありますが、開発の手応えを得た話として表題のお話を書かせてもらいます。
今回記載するのはこちらで記載したアプリに関する話です。ご興味が前回の記事もご確認頂ければと思います。
経緯
まず、今回のアプリですが今年3月にリリースしたばかりでお話を頂いたのは、リリースの直前か直後あたりです。なぜ、そんなタイミングでそんな話が?と思いますよね。クローズドテストです。PlayStoreでのアプリ公開前に20名のテスターによる14日間の評価が義務づけられたため、新参の開発者である私も漏れなくテスター集めに奔走していました。お話をくれたのは、その中でテスターとしてアプリをダウンロードしてくれた(恐らく)アメリカの開発者でした。テスターを集めるのに使っていたのはRedditです。特にそれまでに至るやりとりがあった訳ではなく、突然のDMでの提案でした。以下は、その時のやり取りの一部です。
要約(意訳)すると、
- あなたのクローズドテスト用にテスターを集めるシステムの提案は素晴らしい
- ただしマーケティングやマネタイズができていない
- 自分達はテスターを雇うソリューションを持っている
- そのソリューションはマーケティングも既に成功している
- 組み合わせれば、大きな利益に繋げられる
ということでした。そして、結論から記載しますと提携の提案はお断りさせて頂きました。なぜなら、自分の作ったアプリの最終的な終着点を考えた時に提携をすることでアプリの寿命を縮めてしまうことに繋がりかねないと感じたためです。
なぜ断ったか
指摘はごもっともであり、提携することでユーザーを獲得できて かつ 収益を上げることが容易になることは想像できました。しかし、私のアプリは元々自分自身が「収益になるかも分からない駆け出しの開発者の状態でアプリ登録のテストためにお金を出してテスターを雇いたくない」という気持ちで苦労したことから作り始めたものです(勿論アプリの品質を上げてくれるテスターであれば問題はないですが、インストール実績を買うというだけの行為に支払いをしたくありませんでした)。そのため、このアプリのターゲットユーザーは過去のそして現在の自分です。それに対して、「お金を払ってテスターを買ってね」という元々自分が嫌った提案を最終出口としてしまうことに将来性を感じませんでした。自分で言うのもなんですが、私のアプリ/仕組みは今までなかったものです。マネタイズの出口としてありふれたテスター契約のソリューションを置いてしまうと、せっかく作ったアプリの独自性が無駄になるだろう。なぜなら、最終的にテスターを買うなら私のアプリを使わず、直接そのソリューションを使えばいいのだから。そういうわけで、残念ながら最終的にお断りするに至りました。
提案を受けて
とはいえ、仕組みを高く評価をしてもらいお話を頂けたこと自体は非常に嬉しいことでした。まだまだ課題は多く、自分がしていることの正しさが分からない中で評価をもらうことは自信に繋がるだけでなく、開発の原動力になります。加えて、この提案の中で自分のアプリの課題の中でも「マーケティング」が特に大きい、ということを痛感させられました。開発者としては、使い勝手や機能追加に目が行きがちですが、知ってもらえなければ使ってもらえません。マーケティングも開発と同じぐらい、或いは状況によってはそれ以上に大事なことだと認識を改めることができました。
というわけで、現状は開発もさておき、「知ってもらう」ことを重点においてマーケティング作業をしています(実はこの記事もその一環だったりします)。開発とマーケティング、「両方」やらなくっちゃあならないってのが「個人開発者」のつらいところだなッて状況ですが、案外マーケティングも本腰を入れてやり始めると楽しかったりもします。あと、私はGoogleのクローズドテストの20名のテストポリシーについて反対なのですが、こういった(本来生まれなかったであろう)開発者同士の繋がりが生まれたことは、自分にとってよいことだと感じました。乱文でしたが、読んでくれた方が自分も頑張ろうと思ってくれたり、応援をする気持ちになって頂けると嬉しいです。
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また、自身のサイトにも記事をあげていますのでご興味があればご確認をください。
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