GitLab v14.0からv14.10までのアップデート内容をまとめてみた
はじめに
最近、社内で運用しているGitLabのアップデート作業を行っています。
GitLabは頻繁にアップデートがリリースされており、毎月マイナーバージョンが上がり、毎年メジャーバージョンが上がります。
リリースノートの記述内容は多く、リリースに関する公式ブログ記事でも様々な変更点が紹介されていますが、内容が多すぎるため、独断と偏見で気になった更新をピックアップしてみました。
本記事では、(今となっては古いですが)v14.0からv14.10までの変更点についてピックアップしています。
なお、GitLab CE(無料版、Self-ManagedかつFree)で有効な変更点のみをピックアップしています。
他にも有用な変更点があれば、是非教えてください!
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バージョン毎の変更点
v14.0
Edit wiki pages with the WYSIWYG Markdown editor
WikiページをWYSIWYGなMarkdownエディタで編集できるようになりました。
Install PyPI packages from your group or subgroup
グループレベルのリポジトリからPyPIパッケージをインストールできるようになりました。
main
Default branch name for new repositories now 新しいリポジトリのデフォルトのブランチ名がmaster
からmain
に変更されました。
v14.1
Create tables and upload images in the Wiki Content Editor
WikiページのWYSIWYGエディタで表、画像を編集できるようになりました。
Select project access token role
プロジェクトアクセストークンのRoleを選択できるようになりました。
Display CSV files in readable table view
CSV(カンマ区切り)ファイルが読みやすい表形式で表示できるようになりました。
v14.2
Preview Markdown live while editing
Web IDEとファイルエディタでMarkdownがライブプレビューできるようになりました。
Stageless pipelines
CI/CDに「ステージレスパイプライン」が導入されました。これにより他のステージの完了を待たずにジョブを実行できるようになりました。
v14.3
Edit a table’s structure visually in the new wiki editor
WikiページのWYSIWYGエディタで表を容易に編集できるようになりました。
Include
GitLab CI/CD configuration based on conditions
CI/CD構成ファイルで条件付きのinclude
を使用できるようになりました。
v14.4
Limit project size at a global, group, and project level
サイト全体、グループレベル、プロジェクトレベルでリポジトリのサイズを制限できる機能を無料版で使えるようになりました。
v14.5
Cleaner diffs for Jupyter Notebook files
Jupyter Notebookの差分が綺麗に表示されるようになりました。
v14.6
Toggle wiki editors seamlessly
Wikiページのエディタを、テキストモード、WYSIWYGモードに簡単に切り替えできるようになりました。ただし、デフォルトでオフになっており、設定が必要です。v14.8でデフォルトオンに変更されています。
WebAuthn enabled by default
WebAuthnがデフォルトでオンになりました。WebAuthn自体はv13.4で導入されています。
Render the title of a referenced issue within markdown
MarkdownでIssue、PRにリンクを張る時に#123+
のように+
を付加すると、タイトルが描画されるようになりました。
Copy code blocks in Markdown with a single click
Markdownのコードブロックの内容をワンクリックで簡単にコピーできるようになりました。
v14.7
Group access tokens
グループ単位のアクセストークンを発行できるようになりました。
LDAP failover support
LDAPのフェイルオーバーがサポートされました。
Runner status badges in Admin view
管理画面でGitLab Runnerの状態を確認しやすくなりました。
v14.8
GitLab Runner for Apple silicon M1
AppleシリコンM1用のGitLab Runnerがリリースされました。
v14.9
このバージョンには、特に気になる変更点はありませんでした。
v14.10
Incremental repository backups reduce backup time
リポジトリの増分バックアップができるようになりました。
おわりに
GitLabの公式ブログは情報が豊富で良いのですが、豊富すぎてピックアップするのがなかなか大変でした。
本記事が何らかの参考になれば幸いです。
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