【2025年版】AWS SAA(AWS Certified Solutions Architect - Associate)合格体験記
お久しぶりです、おりです。
昨年12月末にAWS Solutions Architect - Associate (SAA) に合格しました。
学習方法や試験対策などの合格までの道のりを紹介します。これからAWS SAAの取得を検討している方の参考になれば幸いです。
AWS認定資格の入門であるAWS Certified Cloud Practitioner (CLF) の合格体験記も別途公開していますので、AWS CLFに挑戦される方は以下の記事をご覧ください。
はじめに
試験概要
まずは試験概要です。押さえておきたいポイントは以下4つです。
カテゴリ | 内容 |
---|---|
試験時間 | 130分 |
試験形式 | 65個の問題(複数選択または複数応答のいずれか) |
コスト | 150USD(20,000円) |
合格基準 | 720点 |
65問を130分かけて解きます。
単純計算で1問2分で解かなければならないので、時間配分が大事になります。
また、コストも昨年より値上がりしておりますのでしっかり準備をして1回の受験で合格できるようにしましょう。
その他、詳しい内容については公式ページを確認してください。
学習方法
スケジュール
今回の目標は合格することはもちろんですが、しっかりと内容を定着させたいと思い、準備期間を3ヶ月と長めに設定してスケジュールを組みました。
平日は30分~1時間、休日は2時間以上を目安に繰り返し学習を行いました。
本番試験までの簡単な流れは以下になります。
10月
- 教材などの情報収集
- 合格体験記・不合格体験記を読む
- 参考書読み込み
まずは情報収集から行いました。適切な教材を選定する為、レビューなどにも目を通しました。後ほどいくつか紹介します。
CLFの時は合格体験記を読み参考にしていましたが、今回は不合格体験記というのも読み、合格できなかった方の意見も参考にしました。1回目の試験で不合格となり、2回目で合格している方が多くみられました。
参考書に関しては準備期間を長くとったこともあり、1日になるべく多くの内容を詰め込まないということを意識して読み進めました。繰り返し行うことで最初の1ヶ月でしっかりと内容が定着してきました。
11月
- 基礎演習
- ハンズオン動画視聴
2ヶ月目はPing-t、Udemyの教材を使い、基礎演習を中心に問題を解き始めました。
この期間ではなるべく多くの問題を解き、様々なパターンに慣れるように進めました。問題を解く時間はある程度としてほとんど解説を読む時間にあてておりました。問題の中で間違っている選択肢の理由まで理解することが大切です。
また、Udemyの教材を活用してハンズオンの動画視聴も行いました。こちらの教材はボリュームが多くすべての項目は見れませんでしたが、わからない問題のサービスに関してとても参考になりました。
11月前半はPing-t、Udemyを中心に演習を行い、Udemyの動画視聴し理解を深めました。後半ではCloud Licenseの教材も購入し、さらに多くの問題に慣れていきました。
12月
- 模擬演習
12月末に試験を予約したので12月に入ってからはひたすら模擬演習を行いました。
多くの基礎演習を取り組んだものの、模擬演習には慣れておらず最初は点数が伸びませんでした。
慣れるまでは1回の演習に1時間半かかることもあり、基礎演習を行いつつ模擬演習にもふれていけばよかったと後悔しています。
12月前半は点数が伸びずに不安な日々を過ごしておりましたが、10日ほど継続したあたりから徐々に点数も伸び、問題を解くスピードも上がりました。試験直前になるにつれて理解が深まっていることを実感でき楽しんでいる自分もいました。
12月末
- 本番試験
業務をしながらでしたので大変でしたが、なるべく全く着手しない日を作らないことを意識して多忙な日でも5問だけ行うなどして継続しました。繰り返し行うことで内容が定着し、合計80時間前後で合格できました。
教材
使用した教材を紹介します。まずはインプットに使用した教材です。
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AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト
→定番の参考書です。まずはこれを1,2周読み進めてから問題演習に取り組むと良いです。 -
【SAA-C03版】これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座
→ハンズオンなど徹底的な解説が見れます。セール時によって様々ですが大体2000円以下で購入できます。1日では見終われないほどの量ですので1.5倍速にしたり、問題演習で理解できなかった部分のみ講座を見ることをおすすめします。
次にアウトプットに使った教材です。3つ使用していましたが合格するためには3つのうちどれか2つ使用するのがいいかなと思います。
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Ping-t
→完全無料のWEB問題集です。750問以上あり、解説もわかりやすいです。3つの内、問題演習の難易度は易しいです。 -
Cloud License
→1000問以上問題演習ができるWEB問題集です。3ヶ月で約5000円と高めですが模擬演習は本番の問題と近く、様々な問題を解くことが出来ます。
ちなみに、試験直前にCloud Licenseの模擬演習を解いたところ810点でした。そして本番も810点と同じ点数を取れたので試験に合格できるかどうかの目安にもなると思います。 -
【SAA-C03版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
→こちらもとても参考になるWEB問題集です。3つの中では難易度は高めになっていますが、しっかりと解説もあるのでおすすめです。値段はセール時で2000円前後です。
苦労した点と対策
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苦労したのは、1問あたりの問題文が長く、「読解に時間がかかる点」です。
元々本をあまり読まない生活をしていたので活字に慣れておらず、学生時代から国語が最も苦手だった私にとって、長文の問題を読んで理解するのに予想以上の時間がかかりました。1問の問題文を正確に把握するだけでも相当な時間を要し、実際の解答に取り掛かるまでに疲れてしまうこともありました。
対策としては問題文を最初にざっと読む→重要なキーワードに印をつけるという手順で効率を上げました。また問題の傾向を掴み、どこに注目すべきかをはっきりさせました。コスト最適化なのか、可用性なのか、など・・・ -
もう1つ苦労したのは、「序盤の正答率の低さ」です。
AWS経験者であるのとAWS CLFを取得していたので多少は理解しているつもりでしたが初回の問題演習の正答率は4割を超えておらずショックを受けました。上記で苦労した点と合わせて点数が伸びるまでモチベーションの維持が大変でしたが、様々な問題を解き繰り返し演習を行うことで知識が深まり点数も伸びていきました。
また、試験には出題のパターンがある程度あるので、初回の成績がどんなに悪くても落ち込まず、とにかく問題を解く回数をこなすことが大切だと実感しました。最初は苦戦して当然なので、めげずに継続することを意識しましょう!
試験本番
受験した感想
1番感じたことは予想していた以上に確認する時間が確保できたというところです。
問題演習を3種類しっかりと行ったので難しい問題というのは出てきませんでしたが、やはり知らないサービスやオプションを問う問題が2,3問出たと思います。
1問2分以内という意識をもって早く正確に解き進める模擬演習を行うことが大切ですね。
試験結果
試験終了ボタンを押した後、CLFのときと同じようにすぐに合否が出ると思っていたのですが、どこにも結果が表示されず、「もしかして不合格?」と少し焦りました。
調べてみたところ、SAAの試験結果はすぐには出ないもので、当日の夜か翌日くらいに通知されるとわかりました。私の場合は15時頃に受験したので、その日の夜にはメールで結果を確認することができました。無事に合格でした。
試験後は、記憶のあるうちに自信がなかった問題や理解があいまいだった部分について調べて知識を深めました。
取得後の変化
AWS SAAを取得してから、業務面でいくつかの変化を実感しています。これから資格取得を目指す方にとって参考になればと思います。
知識の深まり
まず最も大きな変化は、AWSサービスに関する知識が体系的に身についたことです。以前は断片的な知識しかなく、「このサービスは何となく知っている」という状態でしたが、今では各サービスの特徴や適切な使用シーンを理解できるようになりました。
業務中でも以前より自信を持って発言できるようになりました。根拠を持って提案できることで、周囲からの信頼も高まったように感じています。
視野の広がり
これまで知らなかったサービスや機能についても理解が深まりました。問題解決のアプローチが増え、以前なら思いつかなかった選択肢を検討できるようになりました。
極端な例ですが、以前はシンプルなEC2とRDSの構成しか思いつかなかった場面でも、Auto ScalingやElastiCacheの活用、サーバーレスアーキテクチャの採用など、より最適な選択肢を検討できるようになったと実感しております。
以前、AWS CLF取得後はAuto ScalingやElastiCacheの概要はつかんでいるものの、どう組み合わせるかどう活用するかなど深いところまで理解できていませんでしたね。
モチベーションの向上
資格取得はただの証明だけでなく、自分の成長を実感できる機会にもなりました。取得することで得た知識が実際の業務で役立つと実感できると、さらに上位資格や専門分野も学びたいという意欲が湧いてきました。
資格取得はゴールではなく、新たな「スタートライン」だと思っております。知識と選択肢も増えましたので、より深い知識を身につけ、実践で活かしていきたいです。
おわりに
以上AWS SAAの合格体験記でした。
AWS CLF取得後もっと早く勉強を始めていれば・・・と感じるくらい知識が幅広く身に付いたことを実感しております。
現在はAWS Certified Security - Specialtyの勉強を進めています。合格体験記をまた書きたいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございました。
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