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AWSの盾、Network Firewall の仕組みとコストを解説!

2024/04/01に公開

はじめに

今回は AWS が提供する AWS Network Firewall について調査をしました。

ここでは、その仕組みとコストについてまとめています。

会社で AWS Network Firewall の導入を検討している方は参考にしてみてください。

AWS Network Firewall とは

AWS が提供する Network レイヤーでの Firewall です。

DMZ のような形で、Public Subnet と IGW の間に Network Firewall 専用の Subnet を設けて、きめ細やかなルール設定を行うことで、VPC 全体の Firewall として働きます。

https://aws.amazon.com/jp/network-firewall/

特徴

AWS Network Firewall のざっくりとした特徴を知りたい方は AWS Network Firewall の特徴 を参照してください。

日本語でざっくりとした説明が書いてあります。

AWS Network Firewall の仕組み

こちらの資料 を読みながら、内容をまとめていきます。

How AWS Network Firewall Works

まず、AWS Network Firewall は、下記の図のように Internet Gateway と Customer subnet (Public subnet など) の境界線で動作します。

Firewall 専用の Subnet を作成するのですが、Firewall Subnet 内の Traffic は検査しないので、基本的に他の用途と併用するのは NG となります。

また、Firewall Subnet 内には、Firewall Endpoint が配置されるようになっております。

Multi-AZ 構成の場合、この Firewall Subnet は AZ 毎に必要となります。

Firewall Components in AWS Network Firewall

続いて、Firewall を作成する際の主なコンポーネントの紹介になります。

主なコンポーネントは下記の 3 つです。

  • Rule Group
    • 使い回し可能なルールの集合体
    • 種類は stateful, stateless のどちらか
    • ここに追加するルールにより、通信を検査
  • Firewall Policy
    • 使い回し可能な、複数の Rule Group と Policy level の設定をまとめたもの
  • Firewall
    • Firewall Policy と VPC を紐づけるもの
    • この時、ログの設定なども決定

High-level Steps for Implementing a Firewall

実際にAWS Network Firewall を既存環境に導入する際に必要となるステップは下記の通りです。

  1. Firewall Endpoint を配置するための専用 Subnet の作成
  2. Firewall Policy, Firewall の作成
  3. VPC ルートテーブルの修正

Firewall Behavior

下記の図は、Firewall がパケットを処理する際の流れを表しています。

基本的には、 こんな感じ。

  1. Stateless Rules の評価
  2. Stateful Rules の評価

Considerations for Asymmetric Routing

AWS Network Firewall は、非対称のルーティングをサポートしておりません。

どう言うことかというと、インバウンドのトラフィックと、そのレスポンスとなるアウトバウンドトラフィックは、同じ Firewall Endpoint を経由しなければならないと言うことです。

下記のリソースが環境内にある場合は、非対称のルーティングが発生する可能性があるので、注意しましょう。

  • Nat Gateway
  • Stateless rules
  • Centralized deployment model
  • decentralized deployment model

詳しく知りたい方は、 こちら を参照してください。

Architecture and Routing Examples

AWS Network Firewall を導入した際の構成とルーティングに関する例がいくつか提供されています。

https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/network-firewall/latest/developerguide/architectures.html

Multi-AZ 構成の方は下記の構成になると思います。

Multi zone architecture with an internet gateway - AWS Network Firewall

AWS Managed Rule Groups

Rule Group に関しては、自分で一から作成することも可能ですが、基本的には AWS が提供する Managed rule Groups 取り入れるのがいいと思います。

こちら にその一覧と説明が書いてありますので、参考にしてください。

AWS Network Firewall のコスト

続いてコストについてです。

基本的には、Endpoint の設置に対する時間あたりの料金と、Data の処理に対する量あたりの料金2 種類が発生します。

また、今回は調査しておりませんが、Advanced Inspection というオプション機能を有効化している場合、さらに 2 項目料金が追加され、合計 4 項目の料金が発生するとのことです。

さらに特典として、NAT GW の料金が利用料に応じて免除されるようになっています。

目安として、トラフィックが1か月あたり 5,000GB であり、機能をフルで利用した場合、約 $1,166 ほどかかるそうです。

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おわりに

以上です!

AWS Network Firewall は、セキュリティ対策を始める最初のツールとしてベストかもしれないです。

参考

AWS Network Firewall

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