知らぬ間に ECR の料金が10倍以上になっていた
はじめに
先日 Cost Explorer を眺めていたら、ECR の料金が数ヶ月前から 10 倍以上に膨れ上がっているのを発見しました。
調査開始
これはまずいと思い、即座に原因調査を開始しました。
ECR の料金体系確認
まず、ECR の料金体系を確認するところから始めました。
ECR の料金は、イメージ保存量に応じたストレージ料金と、外部へのデータ転送量で決まるそうです。
請求書確認
次に、先月の請求書の確認を行いました。
ストレージとデータ転送量のどちらの料金が増えているのかを確認するためです。
このとき、ECR の請求欄を確認しても、ECR のストレージの料金しか参照できません。
データ転送量に関しては、別途データ転送量の項目が設けられているので、そちらを確認しましょう。自分はこれに気づかずに、料金違うのなんで???という状況に陥りました。
自分の場合は、データ転送量の料金が圧倒的に増加していました。
AWS アカウントの確認
AWS Organizations を使っていたので、どのメンバーアカウントの ECR 料金が上がっているのかを確認しました。
幸いなことに、料金が増加しているアカウントがひとつだけだったので、すぐに原因となっているアカウントを絞ることができました。
ECR Repository の確認
ただ、AWS アカウントがわかっただけでは問題を解決できません。
とりあえず ECR Repository の一覧をざっと開いて確認してみました。
すると、料金が増加する時期に作成された Repository がちらほら。
コスト増加の原因
メンバーなどにも確認しつつ調べていると、ci に利用する Repository を Docker Hub から移行してきたものであるということがわかりました。
ci はコミット時に Github Actions 上で実行されるようにしており、Image size がそこそこ大きいものを複数 pull していたので、転送料金が高騰していたようです。
こちらもおすすめ
おわりに
原因わかってよかったです。というより、Cost Explorer で気づけたことがラッキーでした。
クラウドは思わぬところで料金が上がっていることがあるので、気をつけないとですね。
参考
Discussion