ここでPowerToys v0.88.0の機能を振り返る
機能面については先人が書いた記事がありますのでそちらを御覧ください。
調べたら同じ記事があったのでこちらも導入の参考におすすめです。記事に入る前に
Release v0.88.0時点での「PowerToysの設定」の上から順番に見ていきます。
総括としては、一つのソフトとして完結させたいのならPowerToys一択で使うのがいいです。あまり使わない機能や他のソフトを使う時は、ダッシュボードで特定の機能をオフにできるのがいいですね。
様々な機能を一括で扱えるMicrosoft公式が提供するソフトという名目は、会社でフリーソフトの申請を出すときに大きな利点となると思います。
システムツール
Advanced Paste
様々な貼り付け機能
プレーンテキスト、マークダウン、JSONとして貼り付けられる。AIによる貼り付けで文章の整形なども可能です。
自分の視点
よく使う機能です。使っているのはプレーンテキストとマークダウンの貼り付けですが十分使えます。
AIは使っていません。文章の整形ができると聞いていますが・・・不要でした。
Awake
PCを起動したままにする機能
自分の視点
Minecraftなどのゲームで放置するとき、スリープモードにならないよう使っていました。普段はオフにしていますが、使うときにオンにするようにしています。
Color Picker
マウスの位置にある色を参照できる機能
自分の視点
そこまで使っていない機能ですが、イラストの色を確認するときにたまには使いますね。デザイナーならたくさん使う機能でしょう。
PowerToys Run
Windowsで使えるランチャーソフト
ショートカットを使うことでランチャーソフトを起動できる。入力された文字の検索を行い、ソフトの起動やファイルの展開を行うことができる。
自分の視点
一番使っている機能です。これを使うためにPower Toysを入れました。主にソフトの起動とフォルダーの起動で使っています。
また、ウィンドウの切り替えなどにも使います。
スクリーンルーラー
画面上のピクセルを測定する機能
スクリーンショットを撮って測るようです。継続的なキャプチャという機能もあります。
自分の視点
Webデザイナーならたくさん使う機能かもしれません。バックエンドな私には関係ありません。
Shortcut Guide
Windowsショートカットをオーバーレイ表示する機能
自分の視点
Windowsショートカットを確認するときに使えますが、ショートカットを覚えているなら使いません。
Text Extractor
画面上のテキストを読み取りコピーする機能
先程のスクリーンルーラーと同じように画面をキャプチャして、OCRを使用してテキストを抽出する機能です。
「TextExtractorモジュールの代わりにSnipping Toolを使用することをお勧めします。」のため、Snipping Toolを使うのがいいかもしれません。
自分の視点
「TextExtractorモジュールの代わりにSnipping Toolを使用することをお勧めします。」が出てからはSnipping Toolを使ったテキスト抽出に切り替えています。ただまぁ、画面上のテキストを抽出できるのは非常に便利ですよ。
ZoomIt
プレゼンテーション用の機能
画面ズーム、注釈、画面の記録を行える、ZoomItの機能をそっくりそのまま使えるようにした機能。
自分の視点
プレゼンテーションを行うときによく使われているZoonItです。まさかPower Toysに入るとは思いませんでしたよ。
ZoomItを真面目に使ったことはありませんが。
ウィンドウとレイアウト
Always On Top
ウィンドウを常に手前に表示する機能
自分の視点
メモ帳や付箋を手前に駐屯させたいときに使っています。メモを取る人には重宝しますね。
トリミングとロック
表示されているアプリケーションを小さなウィンドウとしてトリミングする機能
サムネイルのショートカットの使用時
自分の視点
まったく使っていませんでしたが、ウィンドウを最大化できないゲーム画面の拡大ができるということでちょいと使ってみます。拡大できるのは強い。
FancyZones
ウィンドウレイアウトを使える機能
Windowsに標準搭載されているスナップレイアウトのPowerToys版。
標準で使えるスナップレイアウトよりも機能が豊富になっており、
自分の視点
画面端に動かしてスナップレイアウトが起きるのが嫌なので切っていましたが、こちらの機能でウィンドウをきれいに整列できるのは便利だと気付かされました。画面端に当てずともできるのはいいですね。
ワークスペース
アプリケーションのセットを行う機能
Windowsのウィンドウを保存してワンクリックで起動することができる。また、管理者で開いたりコマンド引数を設定したりできる。
自分の視点
Windowsの再起動を行わない人なので全く使っていません。開くソフトが多い人にはいいかもしれません。
入出力
Keyboard Manager
キー配列とショートカットキーのマッピングを行う機能
俗にいう 「caps lock」と「ctrl」を入れ替えるができる機能です。
自分の視点
Change keyとAutohotkeyを使っているので、この機能は使っていません。「caps lock」を修飾キーとして使えるならこっちを使ってもいいかもしれません(「caps lock」を「F24」にして使っている)。
マウスユーティリティ
マウス操作の補助を追加する機能
マウスの場所をハイライト表示、クリックしたら蛍光ペン(丸い表示)、マウスのジャンプ、マウスの中央に十字線を描画する四つの機能が追加される。
マウスジャンプの使用時
自分の視点
Change keyとAutohotkeyを使っているので、この機能は使っていません。「caps lock」を修飾キーとして使えるならこっちを使ってもいいかもしれません(「F24」にして使っている)。
境界線のないマウス
マウス一個でカーソルを複数のデバイス間を移動できる機能
こちらの記事が詳しく書かれています。
自分の視点
マウスを切り替えずともカーソルを動かせる機能は強力であるというのは知っている。しかし、Logi Option+のLogi Flowを使っているためこの機能に関する感想はない。
Quicl Accent
アクセント付き文字を入力できる機能
キーを入力したときにそのまま特定のキーを押すと、©やꝡ、⁹やﭏなどの入力ができる。
cを入力した図
自分の視点
ほとんど使いませんが・・・変な文字の入力が必要なときには使います。
ファイル管理
File Explorer add-ons
Windowsエクスプローラーのプレビューを拡張する機能
プログラムコードを色付けしているファイルのプレビュー。色付けはモナコのようだ。
Windowsエクスプローラーに標準搭載されているプレビュー
PowerToysで拡張したWindowsエクスプローラーのプレビュー
マークダウンは標準では使用できないが、PowerToysを使うことで表示できる。
Windowsエクスプローラーに標準搭載されているプレビュー
PowerToysで拡張したWindowsエクスプローラーのプレビュー
Inkscapeで適当にさっと書いた.svgのプレビュー。
Windowsエクスプローラーに標準搭載されているプレビュー
PowerToysで拡張したWindowsエクスプローラーのプレビュー
PDFのプレビュー。標準で表示できるためオンにしなくても良い。
Windowsエクスプローラーに標準搭載されているプレビュー
PowerToysで拡張したWindowsエクスプローラーのプレビュー
また、PowerToysのほうを使うと10ページまでしか表示できない。
サムネイルアイコンのプレビューは、縮小版の表示を拡張する機能です。PPDFの表紙やSVGの画像などをアイコンとして表示することができます。
自分の視点
Windowsエクスプローラーを使っている人はファイルプレビューが拡張できるのは便利かと思われます。
また、サムネイルの縮小版を使用できるのも分かりやすくていいですね。
File Locksmith
選択したファイルとディレクトリを使用しているプロセスを検索する機能
起動しているプロセスを強制的に止めることができる機能です。ファイルが動かせないときに、強制的にソフトを停止して動かしたりできます。
自分の視点
ファイルを動かせなくしているソフトを探し当てるのに使えます。何度か助けられました。
Image Resizer
画像のサイズを変更できる機能
縮小前
縮小後
自分の視点
基本は別のソフトでやっているのであまり使わない。ちょくちょく使ってはいるが。
New+
テンプレートからファイルとフォルダーを作成する機能
テンプレート自体はフォルダーとファイルで構成できる非常に簡単なものだ。
自分の視点
例えばの話だが、月月の家計簿やなんたらかんたらのファイルをまとめたテンプレートを作るときや、Electron?(名前は分からないが・・・ともかくもディレクトリ構成で面倒くさそうな工程があった気がする)のテンプレートを作るときなど、一瞬で用意されたフォルダを作成できるならそれに越したことはない。
この機能をターミナルから起動できたら非常に扱いやすいものになりそうだ。いっそのこと作ってみようか?
プレビュー
ソフトを開かずに閲覧できる機能
MacのクイックルックをWindowsでできるようにしたようです。
Pythonのコードを表示した図
自分の視点
これがあればQuickLookを使わなくていいと思いましたが、QuickLookのほうが早く表示できるので使っていません。
PowerRename
正規表現を使用して検索と置換を行う機能
PowerRenameを使用している図
自分の視点
エクスプローラーを使っているときにたまに使っています。ターミナルで正規表現を用いて使える技術が欲しいです。
詳細
Command Not Found
関連するWingetパッケージを自動でインストールする機能
自分の視点
wengetをあまり使わず、提案とはいえど自動で入れられるのは嫌ですので私は使っていません。
環境変数
環境変数を編集するウィンドウを追加する機能
コントロールパネルで行っていた環境変数の編集がPowerToysの見やすい形で使える感じです。
自分の視点
最近追加された機能ですかね。コントロールパネルのではなく、こちらを使ってみます。
ホストファイルエディター
hostsファイルを管理するウィンドウを追加する機能
自分の視点
ホストファイルは変更しないので使っていません。
レジストリプレビュー
Windowsレジストリファイルを簡単に編集する機能
自分の視点
ホストファイルは変更しないので使っていません。
まとめ
最初の総括でも書きましたが、多機能な機能がある一つのソフトとして使うならPowerToys一択ですね。
ただ、他にQuickLookなど使いやすいソフトを使っているのであれば、PowerToysの一部の機能をオフにして使ってもいいですね。オフにできるのは良い機能です。
Discussion