ここ1年間のはてなブックマーク数の多かった記事から、Zennでウケそうな記事の傾向を考える
アウトプット自体は元々個人ブログで書いていたのですが、それも2年前くらいから始めたにすぎなかったはず。
個人ブログからZennに移ったのは、「やっぱり技術の情報を求めて人が集まっているところに情報を投下しないと見てさえもらえない」事実に気づいたからです。
そこからコツコツと0からアウトプットを続けた結果、LaravelのMiddleware
に関する記事を出したあたりから認知度が上がったように思います。
PHPer界隈で有名な方々の多くが記事を取り上げてくださったことが今振り返ると非常に大きかったです。
それからコツコツと記事を積み上げて来たわけですが、ようやくZennで記事を書き始めてから1年が経ったようです。体感時間的には3年前ぐらいから記事を書いてるような感覚でした。
そんな節目を機に、この1年で書いた記事の中で反響が大きかったものを振り返ってみようというのが今回の記事です。
「どういう記事がウケそうか?」が見えてくると思うので、アウトプットのネタに悩んでいる方の参考になるんじゃないかと勝手に思っています。
数値で見るこの1年でのアウトプット
この記事までを対象に集計(来年もどうせすることを見越してメモ)
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公開した記事: 61
- うちtechカテゴリの記事: 52
- PHP関係の記事: 14
- React関係の記事: 19
- AI関係の記事: 3
- サーバーサイドKotlin関係の記事: 11
- それ以外: 14
- いいね: 2544
以外とReactもといフロントエンド関係の記事を書いてるんだなという印象です。PHP関係の記事が一番多いのかと思っていました。
よくよく考えれば最近は仕事でPHP使う頻度が減って、本業副業どちらでも使うTSやReact関係の記事が多くなるのは自然な流れか。
計算すると大体月に5記事は書いてるので週1ペースでは何かしら出してるってことか。そう考えると結構毎日の中に学びがあって、それをアウトプットとして平均すると週単位で出せてるってことになりますね。この状態は割と健全だと思う。
はてブ数が多かった記事
本題です。ランキング形式でTop10を10位から振り返ります。
凡例: 順位 記事タイトル (この記事の執筆時点でのはてブ数/同じくZennでのいいね数)
10位 お試しでReact×tailwindcssでコンポーネントを作れるようにStorybookを準備する (🔖6/❤️24)
カテゴリ: React
, Storybook
, TypeScript
, Vite
, Vitest
10位だと高が知れてるはてブ数でした。Zennのなかでのいいね数が結構多いので、Zennで見てくださった何人かの方があとで読むとしてはてブしてくださったのかなと。
ここから傾向として出てくるのですが、やっぱりZennではフロントエンド関連の記事を書くと多く読まれる傾向があります。
9位 useEffectのコールバック関数とcleanUp関数の実行タイミング、正しく説明できますか? (🔖8/❤️89)
カテゴリ: React
, TypeScript
, JavaScript
, Next.js
これも9位と同じ考察です。
8位 30代のキャリアを意識した20代のキャリア戦略 (🔖17/❤️112)
カテゴリ: キャリア論
Developers Boost 2023でのsakitoさんにインスパイアされて書いた記事です。
ただこれを書いたのは20代中盤くらいで社会人になってから30代になるまででいうと折り返し時点くらい。
なので数年後に同じテーマで記事を書いたらきっとまた違ったアウトプットが出るんじゃないかと思う。
それはそうとデブストのスピーカーになってみたいものです・・・
7位 LaravelのMiddlewareはどのように動いているのか? (🔖22/❤️127)
カテゴリ: PHP
, Laravel
冒頭でも書きましたが、いわゆる自分の出世作かなと思っています。
この記事を書き始めたあたりから本格的にOSSコントリビュートに取り組み始めたころで、そのためにまず「ソースをよく読む」ことから生まれたアウトプットでした。
今でもこのやり方を大事にしています。単に読んで「なんとなく把握した」ではなく、記事にしてアウトプットを出す。
それを意識するだけでも頭への入り方や理解度が全然違ってくることに気づけました。
この記事でコツを掴んだおかげで、いいアウトプットが出せるようになっていけたんじゃないかと考えてます。
6位 GASとChatGPTを組み合わせてZennとQiitaの急上昇記事を紹介するTwitter botを作った (🔖51/❤️65)
カテゴリ: GAS
, ChatGPT
当時GPTが流行り始めたころで、GPTの使い方を掴むために作った成果物について記事にしたものです。
当時はまだ活用例などに乏しく、いろんな方が情報を求めていたところに投下できたのがよかったんじゃないかと考察しています。
今は副業でもう少しGPTを実践的に使っているので、近いうちにまたAI関係の記事も書きたいです。
5位 ソフトウェア開発者としての寿命を延ばすためのバイブル(20代時点版) (🔖77/❤️74)
カテゴリ: キャリア
実は公開した当時はあまり伸びなかった記事だったりします。
後に出てくる読書まとめ記事に引っ張られる形で伸びたのがこの記事でした。
この記事はいい本に出会うたび、今でも定期的に更新しています。30代になって数年経ったら、また記事を分けて30代版を作ろうかと。
4位 Re: WebサーバーアーキテクチャとPHP実行方式の理解から始めるphp-fpmとはなにか? (🔖151/❤️105)
カテゴリ: PHP
, nginx
, Apache
めちゃくちゃビクビクしながら公開した記事。なぜなら怖い人がワラワラ集まってきそうなテーマだったからです笑
実際はそんなことはなく、高橋さんからフィードバックをいただけるといういい体験もできました。
記事自体はsadnessOjisanの記事とそこから知った『ふつうのLinuxプログラミング』の内容をPHPランタイムに当てはめて整理したものです。
3位 Reactを使うならReact Developer Toolsの再レンダリング時ハイライトくらい設定してくれ (🔖273/❤️415)
カテゴリ: Next.js
, React
, TypeScript
記事の文量に反して反響がすごく大きかったのがこの記事。Zennでフロントに記事を書いたのものそうですが、すぐに読めてすぐに実践できる内容だったのが大きいのかな?と思っています。
人は書かれた文章全てを読まない生き物なので、読み手が読みやすい or 読みたくなるテーマや文体であることは多く読まれるのに必須条件ですね。
2位 2023年に読んでよかった技術書 (🔖378/❤️201)
カテゴリ: books
これもなんでこんなにはてブがついてるのかよくわからない記事。以下は仮説です。
多分人間という生き物は他人の頭の中を覗くのが好きで、けど実際にはそれはできない。
じゃあどうするか?となった時の手段はその人のアウトプットを読むか、インプットがなんだったかを知ることの2択だと思います。
後者を知る上で手取り早いのは、その人の本棚を見ることだったり。
実際自分も強強な人(強うそうな人)がおすすめする本のリストや、ネットでがあったら片っ端から見ていくと思います。[1]
1位 勉強法について考え続けた自分が行き着いた『アジャイル勉強法』というひとつの答え (🔖508/❤️345)
カテゴリ: アジャイル
とある技術そのものについて書かれた記事は数あれど、その学び方について触れられてる記事や書籍をほとんど見たことがないです。
あったにせよ、アジャイルと勉強を組み合わせた方法は少なくとも僕は見たことがありませんでした。
なのでこの記事はブルーオーシャンに飛び込んだファーストペンギンになった自信があります。
Xで『#アジャイル勉強法』を調べると「じぶんリリースノート」を初めてくださっている方を一定数観測できます。
他人の行動にまで影響を与えられているという点で、ものすごく良いアウトプットになったなと思いました。
おわりに
振り返ってみると、Zennでウケそうな記事には以下の傾向がありそうでした。
- 自分の経験・体験に基づく記事
- フロントエンド関係の記事
- 特定のライブラリの裏側を覗いてみた記事
- タイトルから内容が把握できて、内容がシンプルかつ実践しやすい記事
4についてはどんな記事を書くときでも工夫できるはずなので、実践していければよいなと思います。
それではまた来年の結果をお楽しみに。今年よりしょぼくならないように頑張らねば…
あと、はてブ数100越えの記事を出すのめっちゃムズイのな…
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自分の場合後者だと考えています。運良くはてブに載った結果、火がついたのではないかと。 ↩︎
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