【個人開発】LINEボット「瞬間Deep和訳」のリリース後10日間の分析レポートを全公開してみた
LINEで簡単・高精度な英文画像のOCR和訳ができるLINEボット「瞬間Deep和訳」をリリースし、10日が経過しました。
おかげさまでこの10日間で多くのユーザーに利用いただくことができました。
「瞬間Deep和訳」がどのように利用されているか、各種分析レポートを余すところなく紹介したいと思います。
LINEボット「瞬間Deep和訳」とは?
瞬間Deep和訳はLINE公式アカウントとして個人開発した翻訳サービスです。
友だち追加してトーク画面で、和訳したい英文を撮影した画像を投稿すると、翻訳結果を返信してくれるLINEボットです。
※下記のQRコードまたはリンクからLINEアプリで友だち追加できます。
ZennやQiitaでも紹介記事を掲載したところ、かなり反響がありました。
そのおかげで、2月1日にリリースして、多くのユーザーに友だち追加・利用いただくことができました。
そこで、LINEアカウントのレポートデータやDeepLのAPI利用状況のデータ(2022年2月1日~2月10日)を包み隠さず紹介します。
瞬間Deep和訳の友だち追加数
LINE公式アカウントの管理画面には分析機能が用意されています。
その分析機能では、LINE公式アカウントがどれだけ友だち追加されたかを確認することができます。
瞬間Deep和訳の友だち追加数のグラフは以下のように分析レポートで表示されています。
2月1日にリリース後、2日に1人ずつぐらいしか増えていない状況でした。
ターニングポイントとなったのが、前述したQiitaの記事を公開した2月6日です。
グラフを見てもわかる通り、急激な友だち追加数を記録しています。
Qiita記事にLGTMが集まり、トレンドでも上の位置で表示された結果、2月8日は25人、2月9日は23人と1日に20人以上、友だち追加されています。
なお、その後、Qiitaのトレンドから外れた2月10日からは友だち追加のペースが遅くなりました。
瞬間Deep和訳の友だち数が74人でストップしてから、2月11日、12日は増えていない状態です。
LINEアカウントの分析レポートにある友だち追加のグラフからも、Qiitaが拡散されたことに認知効果が高いことが伺えます。
ユーザーからのメッセージ送信数
続いてユーザーからのメッセージ送信数の分析レポートです。
まずは、ユーザーが友だち追加したあとに、トーク画面で投稿したことに対するリプライメッセージの送信数です。
Replyのグラフは2月7日と2月9日に大きな山を形成していることがわかります。
友だち追加の増加数から見るに、特定ユーザーによって、瞬間Deep和訳が試されていることがわかります。
個人開発を考える上では、ユーザーの平均実行数に加え、こうした特定ユーザーからの集中的な実行も考慮しなければなりません。
あいさつメッセージも含めたデイリーでのメッセージ数は以下の表のように推移しています。
あいさつメッセージは、瞬間Deep和訳をお友だち追加した際に表示されます。
そのため、友だちの追加数とほぼ同じ動きになっています。
ただ、2月8日のあいさつメッセージ(友だち追加数)に対し、リプライ数が少ない点に違和感を感じました。
そこで、プログラム側のログを調べたところ、エラーが起き、リプライを返せていないことがわかりました。
DeepLへのAPIリクエスト時に文字数が多すぎて、URL長の制限にひっかかりエラーしていました。
そのため、早速APIリクエストの通信方式をHTTP/GET→HTTP/POSTに変更することでエラーを解消できました。
こうしたサービスの動作不良も分析データから気づくことができます。
利用ユーザーの性別データ
LINEアカウントの分析機能では、どういったユーザーが友だち追加したかの属性情報も取得できます。
リリースから10日経過した現時点では、年齢と地域のデータは取得できていません。
取得できているのは、瞬間Deep和訳のLINEアカウントを追加した性別データのみです。
男性・女性の割合の円グラフかと思いきや、男性・不明の2パターン。
※「不明」というのは性別データが取得できていないアカウントを意味しています。
しかし、瞬間Deep和訳のこれまでの友だち追加の動きから、流入元は「QiitaまたはZenn」の2パターンしかありません。
それぞれのプラットフォームにいるユーザ属性から「不明なユーザー=男性」である確率は非常に高いです。
そうです!瞬間Deep和訳のLINEアカウントはまさかの男性利用者オンリーでした。
瞬間Deep和訳はスマホユーザーに向けたサービス、そしてLINEで使えるというポイントで、女性向けとしても想定していました。
しかし、リリース10日では女性と判明しているユーザーの利用は0・・・
QiitaやZennといったエンジニア向けプラットフォームでの告知がメインとなる個人開発の場合、女性向けサービスは厳しい戦いにさらされます。
女性向けの個人開発サービスでは、異なるプラットフォームでの告知が必要であるという示唆が得られました。
DeepLのAPI利用状況
最後に、瞬間Deep和訳のLINEボットサービスでのAPI利用状況です。
ここは、DeepLの無料版APIを利用しているサービスを考えている個人開発ユーザーにも気になるポイントだと思います。
DeepLのアカウント管理画面で確認できる直近30日間の利用状況のグラフです。
※2月1日以前の利用データは開発していた際のテスト実行によるものです。
2月以降はLINEのリプライメッセージとほぼ同じ動きをしています。
Qiitaの記事で注目を集めてから増えていますが、それでも2月10日終了時点で65,000文字です。
DeepLの無料版APIは50万文字まで可能なので、まだまだ無料版でも余裕があります。
そのため、LINEボットであれば、100人以下でおそらくAPI上限に達することはなさそうです。
※一部ユーザーによる大量アクセスがあった場合は除く
終わりに
今回、個人開発したLINEアカウント「瞬間DeepL和訳」をリリースして10日が経過したので、各種分析レポートを紹介しました。
おかげさまで、10日で多くのユーザーに利用してもらえましたが、やはりQiita記事による告知・拡散効果は大きいことがわかります。
ただ、LINEアカウントの友だち数も74人とまだまだ少ないです。
まずはしっかりサービスの告知を努めなければいけないフェーズであることが分析レポートからも分かりました。
瞬間Deep和訳はLINE Messaging APIはリプライのみのため完全無料です。
その代わり、DeepLのAPIは無料枠が設けられていますが、まだまだ追加可能です。
DeepLのAPI無料枠である「50万字」に近づけられるように、「瞬間Deep和訳」のさらなる告知が必要と、レポートデータを見て決意を新たにしました。
LINEでお手軽かつ高性能で英文画像をOCR和訳できる「瞬間Deep和訳」をぜひ使ってみてください!
※下記のQRコードまたはリンクから、瞬間Deep和訳の友だち追加お願いします!
参考リンク
運営ブログでの瞬間Deep和訳のリリース記事↓
瞬間Deep和訳のQiita紹介記事↓
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