yagisan-reports 開発者レター 2024年7月
yagisan-reports の今後の開発予定について、不定期(できるだけ数か月ごと)に公開していきます。
前回の開発者レターからのアップデート情報
前回の開発者レターはこちらになります。
現在のyagisan-reports SDKの最新バージョンは 1.0.0-alpha.11.3
です。前回レターからの主なアップデートは、次の通りとなります。
- 帳票エンジンの機能追加
- 縦書きテキスト(
VText
) -
foreach
属性の実験的サポート
- 縦書きテキスト(
- NPMでのSDKの配布開始
- 開発ガイドのリニューアル
導入事例の公開
製品ページにて導入事例の公開を開始しました。順次追加していく予定です。
yagisan-reports SDKのアップデート予定
次バージョンは 1.0.0-alpha.12
となります。開発作業は概ね完了が見えてきたところで、近日中に提供できる予定です。
- 🚧 リッチテキスト <RichText> の追加
- ✅ 罫線機能の強化
- ✅ ユーザーフォント(カスタムフォント)機能の追加
- この対応により、テキストの行間の計算方法が変更されたため、以前のバージョンと比較してごく僅かなレンダリング差異が生じます。
- 🚧 XML構文エラーメッセージの強化
- 🚧 その他バグ修正
✅は実装済み、🚧は開発中です。
1.0.0-alpha.12
以降のリリース時期は未定ですが、概ね次のような内容となる見込みです。
-
1.0.0-alpha.13
- 軽微な機能の追加およびバグ修正となる予定
-
1.0.0-beta.1
or1.0.0-alpha.14
- テンプレートXML構文の見直し(破壊的変更が発生する見込み)
- 開発時期の違いや後々の機能追加によって「本当にこの仕様・構文で妥当なのか?」というものが溜まってきており、正式リリースの前に一括で見直しをかけます。この対応以後は、テンプレートXMLの基本的な構文仕様は凍結されることになります。
kintone連携の強化
実は、yagisan-reportsの前身は kintone 上でPDFを出力したいというところからスタートしています。kintone上での本番稼働は、前身のプロダクトも含めると、既に3-4年ほど運用されている実績があります。
直近でkintoneへの導入のご相談があり、あくまでもSDK内部実装の話にはなってしまいますが、 1.0.0-alpha.12
でkintone連携の実装強化を行っています。
まだ、汎用的な形でのkintoneプラグインとしては開発を行っていないのですが、ご要望があればいつでも対応できる状態ですので、お気軽にご相談ください(ご相談いただくと開発優先度を繰り上げることができます)。
帳票デザイナーの大幅アップデート
現在開発中です。前述のkintone連携など、実際に導入のご相談があった事項を優先対応していたこともあり、大幅アップデート時期は2024年秋を目標としています。
見えづらいところでは開発は進んでおり、 1.0.0-alpha.12
「XML構文エラーメッセージの強化」もこの対応の布石となります。帳票デザイナー上でXML構文エラーを取り扱いやすくするために、テンプレートエンジンの内部インターフェースを大幅に刷新しています。
また、現在デモとして公開しているUIは正直やっつけ感が強かったのですが、しっかりと時間をかけてゼロから設計を見直しを行っています。
帳票デザイナーSDK alpha.1
帳票デザイナーを自分たちのサービスに組み込みたいご相談はかなり多く、帳票デザイナーはこれを前提として開発を行っています。提供時期は現時点では未定です。
正式サービスインに向けて
現在のSDKバージョンがalphaであったりとか、料金プランがアーリーアクセス版と謳っていることから分かりづらいのですが、帳票エンジンとしては既に数年単位で本番運用されている実績があり、既に商用グレードで動作する品質には達しています。
ただ、前述している通り、テンプレート仕様を見直したい箇所があったり、帳票デザイナーの開発がまだまだホットな状況ということもあり、これらが目途が立った段階で正式サービスイン(もしくはベータサービスイン)とアナウンスしたいと考えています。
付随する話としては、決済システムの技術調査はつい最近始めました。実際に使えるようになるのは、帳票デザイナーの大幅アップデートが完了してからとなる見込みです。
また、B2Bサービスとして提供するため、電気通信事業における個人情報等の保護に関するガイドライン への対応は順次を行っています。こちらの一環で、プライバシーポリシー を公開しました。
なかなかわかりやすいリリースが出せていないのですが、下地がだいぶ整備出来てきたため、これから徐々にリリースが出していけるのではないかと思います。
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