yagisan-reports 開発者レター 2023年12月
yagisan-reports の今後の開発予定について、不定期(できるだけ数か月ごと)に公開していきます。
yagisan-reports SDKの機能強化
最新バージョンは 1.0.0-alpha.10
です。alpha.11
で提供予定の主な機能は次の通りです。
- ✅ 縦書きテキスト
<VText>
の追加 - 🚧 制御構造
の追加<?if>
<?switch>
<?foreach>
- 追記: 仕様検討段階で実装が過剰に難しくなることがわかってきたので、
foreach
属性の追加で対応する方針になりそうです。
- 追記: 仕様検討段階で実装が過剰に難しくなることがわかってきたので、
- ✅
<ColumnText>
でセル毎にスタイルを設定できるように
✅は実装済み、🚧は開発中です。
帳票エンジンとしては、想定している機能は alpha.11
でほぼ実装完了となります。以降については、帳票エンジンのコア部分よりも正式サービスインに向けた周辺部分の開発に移っていく計画です。
npm install
できるように
yagisan-reports SDKを yagisan-reports SDKを npm install
して、そのまま試用できるようにしたいと考えています。
開発自体よりも「使用許諾契約(ライセンス)の扱いどうするか」という法務・販売の部分の確認や方針決定が必要なため、まだ少し時間がかかります。
帳票デザイナーの開発
現在は帳票デザイナーの開発がメインになってきています。2024年春に大幅アップデートの第一弾をリリースすることを目標としています。
- 🔥 帳票デザイナーSDKの
alpha.1
のリリース - コードベースの最新化
- 帳票デザイナーと帳票エンジンの連携強化
- 帳票デザイナーで全コンポーネントをカスタマイズできるように
alpha.1
のリリース
🔥 帳票デザイナーSDKの これが 帳票デザイナーの直近最大の開発目標 です。
帳票エンジンだけではなく、帳票デザイナーをサービス内に組み込んでエンドユーザーに提供したい(エンドユーザーが帳票をせフルカスタマイズできるようにしたい) という要望を多く頂いています。帳票エンジンの開発が落ち着いてきたので、やっとこちらの要望に応えられる開発体制になってきました。
とはいえ、組み込めるようにする開発自体はそこまで大変ではなく、後述の作業が中心になります。
コードベースの最新化
開発者レターに大々的に書くような話でもないのですが、今まで帳票デザイナーには開発人員がうまくアサインできていませんでした(これが正式サービスインで来てない理由のひとつでもあります)。
帳票デザイナーはReactで開発しているのですが、2020年頃に実装したプロトタイプがベースとなってしまっており、React v16/クラスコンポーネントベースで動いています。これを現在、React v18/Hooks APIベースへ切り替えていっています。
帳票デザイナーと帳票エンジンの連携強化
帳票エンジンの開発が落ち着いてきたこともあり、帳票エンジン側でコンパイラサービスの実装を始めています。帳票デザイナー内部ではXMLエディター部分にMonaco Editor(VS Codeのテキストエディターコンポーネント)を使用しており、これと連携できるようにしています。
帳票エンジンの連携を強化することで、帳票デザイナーの次の機能が強化される予定です。
- 入力補完(XML構文のセマンティック合わせた補完ができるように)
- 構文エラーをわかりやすくする
とはいえ、入力補完を作るのはかなり大変なので、2024年春の時点では足回りを固める部分までになるのではないかと思います。
帳票デザイナーで全コンポーネントをカスタマイズできるように
これもできて当たり前レベルの話ですが、やっと開発人員がアサインできる状況になったので、開発を進めています。
特に <Grid>
<Table>
がGUIからレイアウトを組めるようになると、罫線が入り組んだ帳票のレイアウト作成作業がかなり楽になるはずです。
正式サービスインに向けて
以上までで挙げたこと自体では、決済システムの構築を筆頭に管理画面の開発にまだ手が回っていません。正直手が回ってないので、Stripeとか詳しい人がスポットで手伝ってくれると大変助かる状況です。
また、B2Bサービスとして提供するため、電気通信事業における個人情報等の保護に関するガイドライン に準拠したサービス運用体制の構築準備は既に着手しています。
このあたりができてきて、やっと正式サービスインかなと考えています。
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