【AI時代に覇権を取る資格】AI Prompt認定試験を作ってみた
導入
現在私は就活生で、ITパスポートや基本情報といった資格の勉強をしています。これからAIがどんどん進化し、こういった資格が必要なくなるのではないかと考えています。実際に海外では、ChatGPTなどのAIツールを使いこなせる「AIエンジニア」といった職種が高額で企業によって雇用されています。日本ではまだそこまでの動きは見られませんが、いずれAIを使いこなせるかどうかが就職活動における重要なポイントの一つになると思っています。
そんな中、ふとした思いつきから、従来の資格に代わり、これからの時代に適応し必要とされるであろう新しい資格のアイデアを思いつきました。その名も「Prompt認定試験」です。
Prompt認定試験とは
「Prompt認定試験」は、どれだけ効果的にプロンプトをかけるかどうかを問い、その結果をスコア化した資格です。従来の合格ラインのある試験とは違い、スコアによって、あなたのプロンプトのセンスを示します。そして、プロンプト作りには終わりがないという考えから、最高得点を99点としました。
・0点から40点:プロンプトの基礎を学び始めたばかりのレベル。簡単な質問やタスクでAIを活用することからスタートし、徐々にプロンプト力を高めましょう。
・41点から60点:日常的なタスクをAIに任せるための基本的なプロンプトが可能。さらに学習を深めることで、より複雑な仕事や詳細なタスクの実行も可能になります。
・61点から80点:高度なプロンプトスキルを持ち、多くの場面でAIを有効活用できるレベル。この段階の人は、AIとの協働を通じて、多様な問題解決が可能です。
・81点から99点:プロンプトのエキスパートとして、最上位のスキルを持つ。このスコアを持つ人は、複雑な問題解決や創造的なタスクにおいても、AIを最大限に活用する能力を持っています。
試験内容
試験内容は、とてもシンプルで直感的なものです。受験者には、画面に表示される様々なイラストや画像と、まったく同じものをAIを使って作り出すためのプロンプトを考えてもらいます。
実際に入力してみました。
緑の服をきて、緑のスリッパを履いた長髪の人がベランダの黄色い手すりに肘をついて黄昏ているイラスト。
またその人から見て左手に緑色の観葉植物がある。
送信ボタンを押して、結果を待ちます。
あなたのプロンプトの質をGeminiが評価し、それに基づいたスコアとフィードバックをくれます。
マイページでは過去の結果を見ることができます。
技術スタック
Gemini
Geminiは、Googleが最近公開した最先端の人工知能モデルです。このモデルには3つのバージョンがあり、特にGemini Proは、無料で1分間に最大60リクエストを処理する能力を持っています。試験では、このGemini Proを使って、提出されたプロンプトの評価を行っています。Geminiについては過去にも入門記事を2本書いていますので、興味がある方はぜひチェックしてみてください。
以前書いた記事
Firebase
Firebaseは、フロントエンドと直接やり取りができる、サーバーレスなBaaSプラットフォームです。このプロジェクトでは、Next.jsを使用してAPIルートを構築し、FirebaseのFirestoreをサーバーサイドで活用しています。さらに、NextAuthとFirebaseAuthを組み合わせることで、ユーザー情報をフロントエンドとバックエンドの両方で扱えるようにしました。Firebaseに関する基本的な使い方についても、以前記事を書いていますので、興味がある方はそちらもご覧ください。
以前書いた本
Cloud Run
現在はまだ開発の途中段階にあり、Cloud Runへのデプロイはこれからの予定です。私自身、インフラに関しては深い知識があるわけではなく、これまでNext.jsで開発したプロダクトはVercelを通してデプロイしてきました。しかし、このたびCloud Runでのデプロイを目指し、デモプロジェクトを立ち上げてみました。この経験については、後日Zennにて入門記事として共有する予定です。
参考にさせていただいた記事
今後の課題と展望
製作者のプロンプト力の向上
Prompt認定試験を成功させるためには、受験者のプロンプトを正確に評価できるよう、私自身のプロンプト作成能力を高めることが不可欠です。この試験の核とも言えるこのプロセスの詳細はついては、秘密ですが、参考にさせていただいた記事を以下に掲載しておきます。
参考にさせていただいた記事
問題の形式の多様化
現在、試験は画像生成に関するプロンプト作成の問題に限定されていますが、将来的にはより多様なタスクをこなすプロンプト作成能力を測る問題を導入したいと考えています。これには、制限時間内に完了不可能なタスクをAIの助けを借りてどうにか完成させるというような、新しい形式の問題も含まれるかもしれません。これらはプロンプト力を直接測るものではないかもしれませんが、AIとの協働能力を見る上で貴重な指標となります。
UI/UXの向上
そして最後に、ユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスの向上は、言うまでもなく重要な課題です。現在のプロトタイプから、より使いやすく、視覚的にも魅力的なプラットフォームへと進化させることが目標です。
まとめ
ふとした思いつきから始まり、勢いに任せて作り上げた「Prompt認定試験」。必要ないと思う方もいるかもしれませんが、これを一種のゲームとして楽しんでいただけたらと思います。
このプロジェクトは、まだ完成形からは遠く、これからも改善と進化を続けていきます。ここまで記事を読んでくださった方で、良いアイデアがありましたら、コメント書いていただければ嬉しいです。
近い将来、ベータ版をCloud Runにデプロイし、公開する予定です。その時が来たら、皆さんの受験結果やフィードバックをXで共有していただけると嬉しいです。
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