Chrome拡張 Manifest V3移行状況調査 (Google開発の拡張はV3になっているのか)
背景
先日、自分が開発しているChrome拡張をがんばってManifest V3移行したので、このようなものを書きました。
Chrome拡張開発者であればご存知だと思いますが、GoogleはChrome拡張開発者に、拡張機能をManifest V3に移行させようとしています。
2022年にはV2の拡張は新規登録できなくなり、2023にはV2は動かくなるというタイムラインが、けっこう前から公開されています。
(Manifest V2 support timelineより)
しかしながらこのV3移行、V2が動かなくなるまであと半年程度しかない割に、肌感覚ではぜんぜん進んでいない気がしています。それもそのはず、拡張の価値を高めるわけでもない作業が発生することに加えて移行するとむしろ機能への制約が強くなり、開発者視点では欠点ばかりが目立ち、移行するモチベーションが乏しいのです。
また、いざ移行作業してみると、ドキュメントにかかれていないバグなのかなんなのかよくわからない挙動に悩まされたりします。
私が出会った問題は「解決できていない問題」に書きました。
そんなこんなで「様子見」状態の人が多いのではないかという気がしています。
移行状況調査
そんなわけで、世間でどの程度V3移行が進んでいるのか、簡易調査してみました。あくまで簡易調査なので網羅的なものではない点はご了承ください。
調査対象拡張
人気順上から100個とかを調べようとしましたが、Chrome Web Storeには人気ランキングといったものはないようなので、「Our Top Picks」から機械的にみつくろいます。
調査方法
manifest.jsonをみます。
{
...
"manifest_version": 2,
...
}
Top Picks拡張74個のmanifest_version
こんな感じでした。やっぱりV3移行あんまり進んでいませんね。
詳細
(2022年5月15日時点)
Googleが出している拡張のmanifest_version
Googleが出している拡張についても調べてみました。
(2022年5月15日時点)
name | version | manifest_version |
---|---|---|
AMP Validator | 1.2.0 | 2 |
Chrome Web Store Launcher (by Google) | 1.2.4 | 2 |
Earth View from Google Earth | 3.0.5 | 2 |
Google Analytics Opt-out Add-on (by Google) | 1.1 | 2 |
Google Arts & Culture | 2.1.1 | 2 |
Google Dictionary (by Google) | 4.1.8 | 2 |
Google Input Tools | 10.2.0.0 | 2 |
Google Keep Chrome Extension | 4.22182.540.1 | 2 |
Google Translate | 2.0.12 | 2 |
IBA Opt-out (by Google) | 1.5 | 2 |
Office Editing for Docs, Sheets & Slides | 141.518.541 | 2 |
Page Analytics (by Google) | 1.7.7 | 2 |
Picture-in-Picture Extension (by Google) | 1.10 | 2 |
RSS Subscription Extension (by Google) | 2.2.6 | 2 |
Save to Google Drive | 2.3.14 | 2 |
Send from Gmail (by Google) | 1.16 | 2 |
Tag Assistant Legacy (by Google) | 21.266.18 | 2 |
US English Female Text-to-speech (by Google) | 2.2 | 2 |
User-Agent Switcher for Chrome | 1.1.0 | 2 |
ゼロでした。
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