集中力を損なわないための情報削減術
はじめに
この記事は DeNA 24 新卒 Advent Calendar 2023 の 2 日目の記事です。
1 日目は @iamsummer さんの「SwiftUI の Layout System について調べてみる🤔」でした。 こちらも併せてお楽しみください。
この記事では生産性向上に関する話をしようと思います。私自身、割り込みタスクに弱かったり、集中力が切れやすかったりすることもあり、タイトルのように「インプットする情報を意図的に削減すること」に人一倍気を遣っています。
中でも今回は私が普段から意識して行っている、以下のような取り組みについて紹介しようと思います。
- Slack 上で必要なメッセージにフォーカスする
- GitHub Notification を起点にタスク処理を効率化する
- 一切の通知をオフにする
情報を削減するとは
本記事での定義
この記事では、「自分の身の回りにあふれている情報を選択してインプットすること」と定義します。
なぜ情報の削減が必要か
人間の脳内リソースは有限であるということが主な理由です。そのため、あらゆる情報に注意を向けることは避けるべきです。
根本的に人間の脳は複数の物事を同時に進められるよう設計されおらず、一度に注意を向けられる総量が決まっています[1]。心理学の世界ではこれを注意資源(アテンションリソース)と呼びます[2]。
つまり、身の回りにあふれている情報すべてに注意を向けてしまうと、注意資源が枯渇し、集中力や注意力の低下の原因となる可能性があるということです。
情報削減術
このセクションでは、具体的な情報削減術を紹介します。繰り返しになりますが、私たちの注意力には限りがあり、多くの情報に焦点を当てることは困難です。したがって、生産性を向上するためには、重要な情報に的確に焦点を合わせることが不可欠です。
根底にある共通した考え方
これから紹介する tips の根底には共通した考え方があります。それは、コンテキストスイッチの排除です。コンテキストスイッチとは、タスク間やプロジェクト間で注意の方向が切り替わることを指します。
先ほど紹介した注意資源とコンテキストスイッチは密に関連しています。一般に、コンテキストスイッチが発生すると注意資源を多く消費すると言われています。故に、コンテキストスイッチの発生は集中力や注意力の低下を招く可能性が高いということです。
世の中にはコンテキストスイッチに高い耐性を持つ人が一定数いますが、残念ながら私はコンテキストスイッチ耐性が低いようです。
最近は、どうすればコンテキストスイッチを減らして作業を効率化できるか考えています。
これをベースに、具体的な取り組みについて紹介していきます。
Slack 上で必要なメッセージにフォーカスする
最近はコミュニケーションツールとして Slack を活用することが多いです。Slack 上では日々さまざまなメッセージが飛び交います。その中には自身に関係のないものも含まれます。
そんな雑多なメッセージの中から自分にとって重要なメッセージにフォーカスするために、チャンネルやメッセージの表示設定を少しカスタマイズしています。
具体的には、重要なチャンネルのみスターを付け、残りはフラットに置いています。
どういうこというと、↓のようなイメージです
「自分にとって重要だな」と思ったチャンネルにのみスターをつけ、それ以外は「チャンネル」のセクションにフラットに置いています。
こうすることで、優先して確認すべきチャンネルが明確になります。ワークスペースによってはチャンネルをフォルダ分けできる機能がありますが、使ってみたところそこまで効果が感じられなかったのでこの運用に落ち着いています。
少し話は逸れますが、Slack の設定で「未読メッセージのみ表示する」「チャンネルを新しい順で表示する」といったオプションを有効にしています。
GitHub Notification を起点にタスク処理を効率化する
ここでは、https://github.com/notifications で表示されるページのことを Notification ページと呼ぶことにします。Notification ページでは、GitHub 上での自分に対するメンションやレビュー依頼、アサインの通知が一覧化されています。
私は始業時にとりあえずこの画面を開いて通知を確認します。
基本的にブラウザ上でこの画面を常に開いておき、「リスト内の各アイテムを別タブで開く」→「必要な作業が完了したらリストに戻って mark as read にする」というサイクルを回すことで作業の取りこぼしや通知の見逃しを最小限にできると考えます。
FYI: すべての通知が mark as read になると、以下のような表示になります。
一切の通知をオフにする
かなり最終奥義的な方法ですが、これがシンプルかつ最強かもしれません。
Slack やメール、携帯電話の通知など、日常的に受け取る様々な通知は、注意力を散漫にし、作業の効率を低下させる要因となり得ます。これらの通知を一時的にオフにすることで、不要な中断から解放され、タスクに集中することができます。
この方法は、自分が集中して作業を行う必要がある場合、またはディープワークに没頭したい場合に特に有効です。ただし、この方法を使う際は、予めチームメイトや関連する人たちに通知しておきましょう。こうすることで、緊急の連絡が必要な場合には、他の手段で連絡が取れるようになります。
さいごに
この記事では、私が日常的に意識している情報削減術をシェアしました。日々の業務で集中力を維持し、生産性を向上させるために、私が実践しているこれらのテクニックが皆さんの何かの役に立てば嬉しいです。
明日以降も DeNA 24 新卒による Advent Calender は続きますので、引き続き楽しみにしてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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