iOSDC Japan 2024 協賛 40 社に聞いた!ブース&グッズ事例、アイデアまとめ
はじめに
こんにちは、WED 人事/ PR の @shino_ahuf です。WED は例年に引き続き、8 月 22 日 (木) 〜 24 日 (土) 開催の iOSDC Japan 2024 に協賛しました。今年はタイミングが合わずブースが出せなかったので、協賛企業かつ 1 人の参加者として全企業のブースに遊びにいってきました!
2 日間で回り切る予定でしたが、思った以上に各企業さんと話が弾んだのと、トークセッションや Swift コードバトルを見たり社内の MTG や差し込みタスクが発生したりで、結局最後の企業にご挨拶できたのはブース撤退時間ギリギリでした😅
この機会で、各社さんからブースの体験設計やノベルティグッズの作り方など、普段は直接聞けない貴重なお話をたくさん伺えたので、せっかくなので資産として残しておきます。僭越ながら一部私のコメントも含みますが、あくまで個人の意見として参考にしてください。
この記事が、iOSDC Japan に限らずテックカンファレンスに協賛している、または今後しようと考えている方にとって、少しでも手助けになれば嬉しいです。
記事の概要
この記事で分かること
- テックカンファレンス協賛企業のブース運営事例
- ブースコンテンツやノベルティグッズのアイデア
- ブース体験やコミュニケーション設計の工夫
こんな方に役立つかも
- 今後テックカンファレンスの協賛やブース出展を検討している方
- 社内に技術広報や PR 担当がおらず、現場でブース設計やグッズ制作を進めている方
- 定番コンテンツも良いけど、新しいアイデアのヒントを模索されている方
各社のブース・グッズ紹介
以下、協賛企業のブースコンテンツやノベルティグッズの事例一覧です。※順不同
KINTOテクノロジーズ株式会社 さん
コンテンツ
- 10 個のお題が指すコード箇所を見つけるクイズ。正解すると好きなノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- トートバック
- マルチカードツール
- シール&シール台紙セット
コメント
事前にテックブログでブースやグッズの紹介をされていて、つい気になり初日に遊びに行かせていただきました!今回は初の iOSDC Japan 協賛で、エンジニア自ら手を挙げて決定したらしく、コンテンツやグッズの一部もエンジニアチームでアイデアソンを実施して決めたようです。
KINTOテクノロジーズさんでは、新車のサブスクサービスの他、複数サービスを開発されているため、クイズのお題も 4 つのサービスから引用されていました。マルチプロダクトだと、全てのサービスを紹介するのはなかなか難しいと思いますが、このコンテンツなら自然と会話が広がるので良いアイデアだなと思いました!
RIZAPグループ株式会社 さん
コンテンツ
- アンケート(WWDC 2024 で最も気になったトークは?)
- Web アンケートに回答すると抽選が引けて、ノベルティグッズが当たる
ノベルティグッズ
- エコバック
- リングライト
- タブレットスタンド
- ライティングタブレット
- 万歩計
コメント
アンケートは、エンジニアチームでテーマや項目のアイデアをいくつか出して、その中から最終候補を広報に関わる方々で選んで作成されたようです。RIZAPグループさんといえば「ほんまにタダでええの!?」と、大阪人の私の血が騒ぐ豪華なグッズ!すごすぎる…。
今回、ラッキーなことに特等( 1 番いいやつらしい)が当たり、フルでノベルティグッズを頂いたのですが、実は chocoZAP 入会者へのプレゼントと同じらしいです!参加者は、作り手としてだけではなくユーザーとして使い手になる可能性もあるので、to C 事業ならではの体験で印象に残りました。
ガラパゴス株式会社 さん
コンテンツ
- iOS 技術に関するアンケート
ノベルティグッズ
- 手拭い
- ステッカー
コメント
ガラパゴスさんは iOSDC Japan には以前から協賛されていましたが、今回はもっと多くの人に会社のことを知ってほしいとの想いで、今年初めてブース出展されたようです。社名「ガラパゴス」にちなんだ亀のぬいぐるみが可愛かった🐢 オフィスのエントランスにも置いてあるんだそうです。
iOS エンジニアなら誰でも気になるであろう、注目の話題がアンケートで用意されていたので、参加者にとっては自然と話が弾みやすいコンテンツだなと思いました。
株式会社タイミー さん
コンテンツ
- プロダクトエンジニアリングに関するアンケート。答えると抽選に参加できて、ノベルティグッズが当たる
ノベルティグッズ
- タンブラー
- ストレスボール
- レトルトカレー
- メモ帳
コメント
今回もブース全体が真っ黄色で、存在感がありました!コンテンツやノベルティグッズは DevRel チームが主導で準備。タブレットガチャも DevRel の方がオリジナルで開発しており、コミットメントの姿勢がハンパないです。
アンケートのお題は、「iOS から越境するならどの技術領域?」というもの。これは、タイミーの文化であるプロダクトエンジニアリングという考え方(特定技術に限らず、領域を跨いでエンジニアリングをする)に沿ったお題とのことで、会社のアピールにも繋がる素敵なアイデアだなと思いました。
株式会社カサレアル さん
コンテンツ
- アンケート 2つ(Swift UI と UIKit の使用について/ 新規参画する iOS エンジニアに押さえておいてほしいこと)
ノベルティグッズ
- タンブラー
- Web カメラカバー
- ボールペン
- マーカーペン
コメント
カサレアルさんでは、広報担当が全体のコンテンツを考えて、アンケートのテーマはエンジニアチームのアイデアで決めていったようです。どちらのアンケートにも参加しましたが、お題の内容的に技術課題や組織課題など複数の切り口で、参加者と会話ができるのが良いなと思いました。
個人的には、既存アプリで Swift UI と UIKit のどちらを使っているか、というアンケートに対して中間を選ぶ人が多く「移行や検討を進めている企業が多そうですね」と会話が弾みました。まさに当社も移行を進めているフェーズで興味深かったです!
株式会社kubell さん
コンテンツ
- iOS 開発のお悩み関するアンケート。答えると、ノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- クッピーラムネ
コメント
2024 年 7 月に、Chatwork から社名変更された kubell (クベル) さん。社員の皆さんが着ている T シャツやブースのテーブルクロスが、社名変更を表すデザインになっていました。ブースで配布されていたフライヤーには「働く人の心に、薪を『くべる』存在へ。」という素敵なコピーが。これで新社名はバッチリ覚えられました!
コンテンツは iOS 開発のお悩みに関するアンケートで、事業ドメインや役職などの関わらず、気軽に答えられる内容だったので、参加しやすかったです。どの企業にも悩みや課題はあるはずなので、参加者との会話が広がりやすいコンテンツでした。
Wantedly株式会社 さん
コンテンツ
- 会社概要や登壇内容などの紹介
- iOS アプリへの関心ごとに関するアンケート。回答すると技術書やノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- ノート
- ステッカーパック
- はたらく性格図鑑
- クリアファイル
コメント
Wantedly さんといえば、毎年発行されているオリジナル技術書ですよね!なんと簡単なアンケートに回答するだけで最新の技術書がもらえちゃうのですが、私が遊びにいった時は大好評につきすでに在庫切れでした(涙)これを毎年継続されているのは、そう簡単に真似できないですし本当に素晴らしいです。
ブースコンテンツは人事とエンジニアが共同で考えたそうで、今回はトークセッションの登壇内容を告知されていました。ノベルティグッズでは、今年から提供を開始した性格診断に関する図鑑やハンドブックの詳細が書かれたフライヤー入りのクリアファイルなど、サービスやカルチャーが存分に伝わる内容でした。
チームラボ株式会社 さん
コンテンツ
- アプリのデモ体験(企業案件/ 新卒研修のアウトプット)
- 採用に関するアンケート。答えるとノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- ブレンド茶
- ステッカー
コメント
デジタルアートに強いチームラボさんですが、アプリ開発やエンジニアリングの認知も広めたいという想いで、エンジニアメンバー起案で今年も協賛を決めたそうです。
コンテンツは、実際の企業案件で開発したアプリ(私が見たときは BUMP OF CHICKEN のファンアプリでした)や新卒研修で iOSDC Japan 2024 のために開発したアプリのデモ体験が行われていました。新卒社員が開発したアプリは、動きが滑らかで触り心地が良く、しっかり楽しませてもらいました!
ブースのコンテンツはエンジニア主導で企画を進めたとのことで、エンジニアメンバー自ら技術投資や外部発信に積極的に取り組む姿勢が印象的でした。
株式会社ゆめみ さん
コンテンツ
- HIG に関するクイズ。1 問でも正解すれば、ノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- オリジナル NFT
コメント
会場内で一際目立っていたのが、代表や社員さんの等身大パネル!ブース出展企業 40 社の中でも、特にタレント色の強いブースだったのではないでしょうか。
ブースコンテンツは、エンジニアメンバーで考案した HIG クイズ。専用 QR コードから回答が可能で、クイズに正解すればオリジナル NFT がもらえます。オリジナル NFT では、ゆめみさんの制度改革への投票ができたり、限定イベントへ招待してもらえたり、特別コードレビューの機会をもらえたりなど、豪華な特典が盛りだくさん!圧倒的成長環境を謳い、オープンな働き方のゆめみさんならではのコンテンツでした。
フェンリル株式会社 さん
コンテンツ
- 自社アプリのデモ体験
ノベルティグッズ
- COOL TOWEL
- オリーブオイル
- レトルトカレー(黒・白の2種)
コメント
毎年、モノトーンで独特の世界観を漂わせているフェンリルさん。新卒研修の一環で制作した、ノベルティグッズのレトルトカレーもモノクロで、徹底したこだわりとプロフェッショナルな姿勢が抜群にカッコ良かったです。オリーブオイルは、「これでスパゲティコードを解除してね」という意味が込められており、遊び心があって印象的でした!
ブースコンテンツは、エンジニアが DevRel を兼任しながら企画設計されているようで、今年は社員の個人開発から派生して新規開発することになった、絵コンテアプリをお披露目していました。プロダクト開発の背景やこだわりが聞けて、気づいたらフェンリルさんの世界観にどっぷり浸かっていました(笑)
株式会社サイバーエージェント さん
コンテンツ
- 1 年間の開発実績に関するクイズ。正解するとノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- アベマくんトランプ
- アベマくんキャンドル etc…
(公式グッズより)
コメント
サイバーエージェントさんでは、「エンジニアが 1 年間で具体的に何をしたのか知ってもらいたい」という想いのもと、エンジニア主導でコンテンツを企画したそうです。
実際に 1 年間の開発実績に関するクイズは、ヒントとなるパネルボードを見ながら答えを探す内容で、非エンジニアの私でも楽しく参加できました。答えを探すプロセスの中で新機能のリリースや開発体制の刷新、Apple Vision Pro への対応などエンジニアチームの取り組みが知れたので、クイズが終わった時は「こんなに色んなことしていたんですね!」と思わず声に出していました。楽しみながら会社のことが知れる素敵なコンテンツで、勉強になりました。
株式会社アンドパッド さん
コンテンツ
- アプリレビューをしてアンケートに答えると、抽選でノベルティがもらえる
ノベルティグッズ
- ドライバーセット
- トートバッグ
- 指なし軍手
コメント
年間 10 弱のテックカンファレンスに協賛されているアンドバッドさん。今年もブースやノベルティグッズ、社員さんの T シャツなど全てが真っ赤で存在感がありました!
アンドパッドさんでは、技術広報がメインでコンテンツやノベルティグッズ、各種イベントなどの企画を主導し、時にはデザインもサクッと作ってしまうそうです。強すぎる…。
アンドパッドさんいわく、ユーザーが建設現場の方なのでアプリを広く知ってもらう機会が少ないとのことで、ブースコンテンツの動線の中にアプリレビューの体験が組み込まれており、素敵な工夫だなと思いました。
株式会社ディー・エヌ・エー さん
コンテンツ
- Code de Crossword
ノベルティグッズ
- チロルチョコ
- ステッカー
コメント
ディー・エヌ・エーさんでは「Swift Wednesday」という勉強会が週 1 回開催されており、そこで今回のブースコンテンツのアイデアを出し合ったようです。iOSDC Japan 2023 では、脳内コードレビューで賑わっていましたが、今年はお題のソースコードの抜けた穴をクロスワードで紐解くという、新しい企画でした。
時間によってお題の内容や難易度が変わるので、リピートする参加者が多く、ディー・エヌ・エーさんのブースには常に人が集まっている印象を受けました!テックカンファレンスには、様々なバックグラウンドを持つ方が参加するので、時間によって内容を変えるアイデアはとても参考になりました。
株式会社メドレー さん
コンテンツ
- 医療 UX に関するアンケート
- 公式 SNS フォローで、ノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- ノート
- 絆創膏
- うちわ
コメント
医療を中心に社会課題解決の事業を多数展開されているメドレーさん。もっと多くの人にメドレーのプロダクトを知ってもらいたいという想いで、公式 note や X のフォロー企画、医療あるあるのアンケートを実施されていました。
ブースコンテンツは広報担当が中心に進めつつ、アンケート内容やサービス紹介パネルなどはエンジニアチームと相談しながら作っていったそうです。私もアンケートに参加しましたが、ここ数年はコロナを患ったり腕を骨折したりで、踏んだり蹴ったりだったので(泣)、「ここなんとかならない?」に対して共感の嵐でした。医療は誰にとっても身近なテーマなので、こういったテーマのアンケートは話が弾みやすいなと思いました!
株式会社プログリット さん
コンテンツ
- アンケート 2つ(お題のメソッドの命名するなら/ 英語ができたらチャレンジしたいこと)
- 英語のリスニングクイズ。正解すればノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- ハンディファン
- 涼感マフラータオル
コメント
プログリットさんでは、英語コーチングサービスを展開しているため、ブースでも英単語のリスニング問題を出されていました。さらに、英語に関するアンケートやお題のメソッドに対する命名のアンケートも。
アンケートのうち 1 つは、会場内のどこでも参加者とコミュニケーションが取れるように、あえて持ち歩けるサイズでパネルを制作したようです。参加者全員がすべてのブースに立ち寄るとは限らないので、会場どこでもコミュニケーションが取りやすい工夫をされていました。
株式会社Flatt Security さん
コンテンツ
- セキュリティに関するクイズ
ノベルティグッズ
- うちわ
- ステッカー
コメント
今回の Flatt Security さんのブースコンテンツは、なんと入社 1 ヶ月目のインターン生が考えたそうです。役職や入社歴問わずガンガン挑戦できる、素敵な環境ですね!
Flatt Security さんでは、セキュリティ診断サービスを提供しているため、それにちなんだセキュリティクイズを出題されていました。非エンジニアの私でも、ヒントをもらいながら解ける問題で楽しめました!
STORES 株式会社 さん
コンテンツ
- プロダクト体験。参加するとくじが引けて、ノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- まな板になるお皿(CHOPLATE)
- ようかん(ツバメようかん)
- 金平糖(fukiyose petit)
コメント
今回も STORES ユーザーさんが実際に販売する商品をノベルティグッズとして配布されていました。どのノベルティもオシャレで美味しくて、時には販売店舗さんの製造ストーリーや STORES さんとの関係性を教えていただく時もあって、毎回温かい気持ちになります。
ブースコンテンツやノベルティグッズは、エンジニア中心にアイデアを出しながら決めており、アフターイベントや今年初開催の自社カンファレンスなどは、技術広報担当が運営を進めているとのことです。STORES カラーの T シャツが目立つ & 参加人数が多い & スピーカーも 3 名いらっしゃったので存在感がありました!
newmo株式会社 さん
コンテンツ
- 会社紹介
ノベルティグッズ
- タオル
- ステッカー
コメント
2024 年 1 月創立の newmo さん。おそらく、プロダクトリリース前に iOSDC Japan 2024 に協賛かつブース出展している企業は、newmo さんだけなのでは・・・?
ブースでは、カラフルなオリジナルタオルを配られていたり、Apple Vision Pro を装着した社員さんがいらっしゃったり、存在感がありました。プロダクトがないから出せる情報全部出します!とのことで、会社説明資料をブース全体に展示されており、社員の方々の圧倒的な熱量や会社の勢いを感じました。
株式会社キャリアデザインセンター さん
コンテンツ
- 抽選会。ガラポンを回すとノベルティグッズが当たる
ノベルティグッズ
- Apple TV
- モバイルバッテリー
- Air Tag
- Quoカード 500 円分
- 除菌シート
コメント
キャリアデザインセンターさんでは、3 年前にリリースした「Direct type」をメインにブースの装飾をされていました。ちなみに、ブース出展は今年が初めてとのことです。
ブースコンテンツでは、ハズレなしの抽選会を実施。ノベルティグッズがあまりに豪華すぎて、驚きました!Apple TV 当たった方、羨ましすぎる…。
ブースには、エンジニア以外に事業企画や営業メンバーなど様々な職種の方が参加されており、チーム横断でカンファレンスを盛り上げる姿勢が素敵だなと思いました。
株式会社リクルート さん
コンテンツ
- Swift クイズ
- あるあるアンケート
ノベルティグッズ
- 扇子
- ハイチュウ
コメント
会場内でリクルートさんを知らない人はいないのでは?と個人的には思ってしまいましたが、今後もっとリクルートの技術やプロダクトを知ってほしい、とのことで今回ブースを出展されたとのことです。
ブースコンテンツでは、Swift に関するクイズと iOS 開発や iOSDC Japan に関するあるあるアンケートを実施されていました!特に「iOSDC Japan あるある」では、「友達が気づいたら同僚になってくれた!」「バドワイザー飲みがち」などの声が。皆さんのリアルな声が可視化されるのは楽しいですし、ブースでの会話も盛り上がりやすいなと思いました。
スパイダープラス株式会社 さん
コンテンツ
- アンケート。回答するとノベルティグッズがもらえる
- 風量測定ゲーム。スコアに応じてノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- 急速充電器
- ウォーターボトル
- 電源タップ
- ボトルカバー
- うちわ
- 汗拭きシート
- クリーニングクロス
- 塩飴
- ステッカー
コメント
建築図面・現場管理アプリを開発・運営されているスパイダープラスさんでは、簡単なアンケート & ノベルティグッズのプレゼント企画のほか、建設現場で実際に使われている風量測定機器を用いたオリジナルゲームを実施されていました。私自身、建設現場とは無縁の仕事をしているので、こういった専用機器に触れる体験は業界理解にも繋がりやすいなと思いました。
スパイダープラスさんでは、今年から DevRel 担当の方がコンテンツを考えつつ、ノベルティグッズは全員でアイデアを出しながら決めていったようです。おそらくノベルティの数だと、出展企業の中で 1 番多かったのではないでしょうか。ブース全体に活気があって、印象に残りやすかったです!
楽天グループ株式会社 さん
コンテンツ
- 楽天アプリのインストールチャレンジ。インストール数に応じたノベルティがもらえる
ノベルティグッズ
- ポーチ
- ボールペン
- メモ
コメント
楽天グループさんでは、協賛が決まった後に有志でブース運営メンバーを募り、みんなでアイデアを出しながらコンテンツを決めていったようです。
楽天アプリのインストールチャレンジ、楽天経済圏ヘビーユーザーの私も参加しましたが、初見のアプリがまだまだあって数の多さに圧倒されました!普段利用している楽天系アプリについて話ができたり、実際に開発しているエンジニアと話ができたり、参加者との話が盛り上がりやすいコンテンツでした。
食べログ(株式会社カカクコム) さん
コンテンツ
- 生成AI活用に関するアンケート
ノベルティグッズ
- 靴下
- エコバッグ
- クリーニングクロス
- うちわ
コメント
カカクコムさんでは、エンジニアが主導してコンテンツやグッズのアイデア出しをされたそうです。iOSDC Japan に限らずですが、テックカンファレンスには技術領域の異なるエンジニアや他職種の参加者もいるため、アンケートのテーマは誰でも答えられる「生成 AI」を選んだとのこと。
カカクコムさんが開発する「食べログ」は Web サービスから始まっているため、RubyKaigi などテックカンファレンスへの協賛歴が長いようで、コミュニティへの貢献を主目的として今回もブース出展されたとおっしゃっていました。
株式会社ビットキー さん
コンテンツ
- bitlink 探索チャレンジ。正解すればノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- モバイルバッテリー
- ポシェット
- ステッカー
コメント
ビットキーさんでは、iBeacon 機能を持つ bitlink という IoT 製品を開発されており、これを用いたオリジナルのゲームを実施されていました。具体的には、参加者に Swift で iBeacon を検知するコードを書いてもらい、会場内で指定の bitlink を持ち歩く社員を見つけ出すというもの。会場の広さと自社サービスの特性が上手く絡み合っていて、素敵なアイデアで個人的には 1 番印象に残りました!
ビットキーさんでは、エンジニアが楽しめることを最優先に考えてコンテンツ設計しているらしく、考え方や実際のコンテンツ内容含めて、とても参考になりました。
クックパッド株式会社 さん
コンテンツ
- アプリデモ体験(リニューアル前・後)
ノベルティグッズ
- フードクリップ
- スマホグリップ
- ステッカー
コメント
クックパッドさんでは、ちょうどアプリリニューアルを進めているようで(リニューアル内容については、スポンサーセッションでも紹介がありました)、実際にブースのデモ端末で旧デザインと新デザインを比較ができるようになっていました!リニューアル後の画面を見せていただきましたが、右から左の横書きが主流のアラビア語版は、なんとも見慣れない光景でとても新鮮でした。
最近、クックパッドさんのオフィスが池尻大橋に移転したようで、来社招待もされていました。勉強会や LT 会のようなコンテンツだけでなく、新オフィスにカジュアルに遊びにいける機会を作るのも良いなと思いました!
ピクシブ株式会社 さん
コンテンツ
- pixiv メンバーからのクイズ
ノベルティグッズ
- 扇子
- 塩タブレット
コメント
昨年ブースがお隣だったピクシブさん!今年は、エンジニアメンバーが考えた Swift に関するクイズを実施。問題は時間によって変わり、出題者のエンジニアが実際にブースに立って解説されていました。私が遊びにいった際は、個人開発で用いたコードの一部から出題されており、普段は業務で使う機会が少ないけど、考えてみると答えが導き出せるように問題の内容を工夫されたようです。出題者本人と会話できると話が盛り上がりますよね。
今年の iOSDC Japan は、開催時期が例年よりも早かったため、ノベルティグッズは暑い時期にあわせて扇子にされたとおっしゃっていました。
Sansan株式会社 さん
コンテンツ
- 使用技術スタックに関するアンケート
- Eight の新規登録、名刺交換をするとノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- マルチガジェットクリーナー
- my eight card(NFT)
- ウェットティッシュ
- ステッカー
- Amazon ギフト券 500 円分
コメント
Sansan さんでは、コミュニケーションデザインの専任担当主導のもと、開催約 2 ヶ月前からエンジニアメンバーと週次ミーティングを組んで、企画設計を行ったそうです。準備の綿密さに驚きましたし、力の入れ方が素敵で見習いたいなと思いました。
今回のブースコンテンツの主役は「技術」ということで、技術スタックに関するアンケートと解説をされていました。さらに、最近リリースされたカード型のデジタル名刺「My Eight Card」を広めるためのコンテンツも。こちらはマーケターも関わりながら体験設計されたようです。
株式会社ココナラ さん
コンテンツ
- アプリデモ体験
- connpass登録でノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- 扇子
- ステッカー
コメント
ココナラさんでは、人事がブース全体の企画をリードしつつ、コンテンツの中身はエンジニアで話し合って詰めていったそうです。最近は、エンジニア向けのイベントを強化しているようで、ココナラさんの connpass アカウントをフォローすると、ノベルティがもらえる流れになっていました。
ブースでは、開催前にテックブログで紹介した内容をデモ映像とともに紹介されていました。テックブログで周知してから当日ブースで解説、その後 connpass でイベント招待という流れができていて、動線作りの参考になりました。
LINEヤフー株式会社 さん
コンテンツ
- Swift に関する問題
ノベルティグッズ
- たまごボーロ
- ステッカー
- アルコール消毒スプレー
コメント
LINEヤフーさんでは、Swift のアクセスレベルや型などを VS 形式で比較する問題「Pocket Code Battle」を実施されていました!問題の内容は、有志で集まったエンジニアメンバーでアイデアを出しながら考えたそうです。
1 時間 45 分毎に問題を入れ替えることで、参加者がいつ来ても、何度来ても楽しめるような工夫がされていました。問題づくりの段階からブース運営まで、テックカンファレンスの協賛を通じて社内外問わずエンジニア同士のコミュニケーションが活発に行われている印象を受けました。
株式会社 MagicPod さん
コンテンツ
- プロダクトに関するアンケート。回答するとくじが引けてノベルティグッズが当たる
ノベルティグッズ
- 宇宙食
- クリアファイル
- ステッカー
コメント
MagicPod さんでは、協賛やブース出展については広報担当がリードしつつ、コンテンツのアイデアは全社で話し合って決めていったそうです。ノベルティグッズの宇宙食は、普段見る機会も触れる機会もないですし、MagicPod さんのロゴとも親和性があって印象に残りました!
ブースに置かれていた MagicPod さんのぬいぐるみは、まさかのエンジニアメンバーの手作り!社員さんの会社愛が伝わる、とても素敵なほっこりエピソードを伺うことができました☺️ こういうブース装飾の仕方も良いですね。
株式会社メルカリ さん
コンテンツ
- メルカリクイズ
- チェキでの記念撮影。参加するとノベルティグッズがもらえる
- 社員との交流会(Engineering Office Hour)
ノベルティグッズ
- コースター
- キーホルダー
コメント
メルカリさんのブースでは、エンジニア向けのメルカリクイズやチェキでの記念撮影、社員とのカジュアルトークなど幅広いコンテンツを用意されていました。最近新登場したオリジナルキャラクター、猫の「ミケ」・亀の「ゼニー」・うさぎの「ロップ」のグッズも。
中でも、Engineering Office Hour が特に印象的でした。ブース運営メンバーの簡単な自己紹介やトークテーマ、ブース滞在時間がまとまったポスターが大きく飾られており、参加者が社員やトークテーマ狙いで遊びにいけるような工夫がされていました。目的やコンテンツの内容によっては、シフトを公開するのも良いなと参考になりました!
株式会社アイリッジ さん
コンテンツ
- 開発に関するアンケート。回答するとノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- 扇子
コメント
アイリッジさんでは、iOS 向け SDK 提供やアプリ開発プラットフォーム「APPBOX」を運営されており、勤務場所や経験サービスのジャンル、開発業務のアサインなどさまざまな項目のアンケートを実施されていました。アンケート内容は、営業メンバーが中心となって考案されたそうです。
アンケート結果は、即時スプレッドシートに反映させて画面投影をすることで、参加者は自身の回答結果と比較できるような流れになっていました。合計 8 つの項目があったので、会話が広がりやすかったです。
株式会社マネーフォワード さん
コンテンツ
- バージョンや仕事に関するアンケート
ノベルティグッズ
- 塩キャンディ
- ステッカー
コメント
アンケート参加でもらえるノベルティグッズは、マネーフォワードさんオリジナルのポチ袋に入っていました!この方法であれば、中身が変わっても違うカンファレンスでも使えますし、ポチ袋はお金のイメージがあるので、マネーフォワードさんのサービスが連想されやすい。汎用性が高く良いアイデアだなと思いました。
ブースとは関係ありませんが、今回の協賛はエンジニア同士の交流を主目的としており、day 1 の夜には同じくブース出展する他社のエンジニアと一緒にご飯を食べにいったそうです。参加者との交流はもちろんですが、協賛企業同士の交流ができるのもオフラインのカンファレンスならではの楽しみなので、当社も来年以降企画してみようかなと思いました!
サイボウズ株式会社 さん
コンテンツ
- Swift に関するアンケート
- コードクイズ
ノベルティグッズ
- ポシェット
- ティッシュ
- ケーブルバンド
- 紅茶パック
- ラムネ
コメント
サイボウズさんでは、Swift に関するアンケートとクイズを実施されていました!カンファレンスでは、社員全員でオリジナル T シャツを着るケースが多いですが(当社も含めて)、今回サイボウズさんは T シャツの代わりにポシェットを制作して、お揃いで身につけていました。また、数量限定で参加者にもポシェットをプレゼントされたそうです。
ノベルティグッズではなく社員限定のグッズがもらえるのは、非日常感があってテンションが上がりますし、当社もいつかポシェットを作りたいと考えていたので、とても羨ましかったです!
株式会社ZOZO さん
コンテンツ
- ファッションジャンル診断
ノベルティグッズ
- ボールペン
- カラーペン
- ステッカー
コメント
ZOZO さんでは、WEAR から今年新たにリリースしたファッションジャンル診断を実施。AI が診断するジャンルは全部で 144 種類あり、診断結果のステッカーを参加者にプレゼントしていました。あまりの種類の多さと、全種類のステッカーを作成されたことに驚愕しました…!
診断結果ステッカーは、他のテックカンファレンスやそれ以外のイベントでも配っているそうで、イベントの雰囲気や参加者の属性などによって、診断結果の傾向が異なるようです。ちなみに、iOSDC Japan では、ゆったり系やシンプルなテイストの方が多く、ビビットカラーなど派手な服装を好む人は少ないとおっしゃっていました。ZOZO さんならではのコンテンツで、印象に残るブースでした。
Forkwell(株式会社Grooves) さん
コンテンツ
- X 投稿で、抽選 5 名にプレゼントが当たる
- ひよこ釣り
ノベルティグッズ
- AirTag
- うちわ
- 推しステッカー
- キャリアガイド
コメント
IT エンジニア向けの転職サイト「Forkwell」を運営する Grooves さんでは、エンジニア限定のひよこ釣りや推しステッカーでオリジナルのうちわが作れるコンテンツなど、誰でもお祭り気分で気軽に楽しめるような工夫をされていました。また、キャリア支援サービスを展開されているため、Grooves さん独自のナレッジやノウハウが詰まった、エンジニア向けのキャリアガイドを配布されていました。
ブースをメインで企画・運営する広報やマーケ担当の方々が積極的に声をかけてくださったので、全体的に活気のあるブースのように感じました!
ROLLCAKE株式会社 さん
コンテンツ
- アプリのデモ体験
- 公式 X のフォローで、ノベルティグッズがもらえる
- 新規事業ボツ案の限定公開
ノベルティグッズ
- ロールケーキ風ハンドタオル
コメント
今年初めて iOSDC Japan にブース出展された ROLLCAKE さん。コンテンツやノベルティグッズは基本的にエンジニアメンバーで考えたようで、社名にちなんだロールケーキ風のハンドタオルが可愛すぎました。こういう遊び心のあるグッズは、その企業ならでは感があって印象に残りやすいと思いました。
ブースコンテンツでは、社内で週 1 回実施されている新規事業提案会にてボツになった社外秘の企画を、限定公開するというもの。他社さんには無いコンテンツでインパクトがありましたし、ROLLCAKE さんのカルチャーも知れて、アプリにも会社にもとても興味が持てました!
転職ドラフト(株式会社リブセンス) さん
コンテンツ
- ガラポン、参加するとノベルティグッズがもらえる
- X フォローでノベルティグッズがもらえる
ノベルティグッズ
- ピンバッジ
- マグカップ
- クリーニングクロス
- お菓子
- ステッカー
コメント
転職ドラフトを運営しているリブセンスさんでは、各カンファレンスでお馴染みのステッカーを配布していました。毎回エンジニアと PR 担当でアイデアを出しながら、エンジニアがクスっと笑ってしまうようなグッズを考えるようにしているようです。カンファレンス毎に増刷しているけど、毎回大人気で即完売してしまうとおっしゃっていました。
ガラポンに貼ってあるステッカーが増えていて(WED のステッカーも発見しました👀)、以前見た時よりもアップデートされていました!コミュニティに貢献し続けている姿勢が伝わって素敵な習慣ですね。
さいごに
個社ごとには記載できませんでしたが、協賛目的は「認知形成」「コミュニティ貢献」「ブランディング向上」「ユーザー拡大」などさまざま。目標や KPI に関しては、設定している企業もあればそうでない企業もあり、その理由や考え方まで詳しく伺うことができたので、とても勉強になりました。
特にブースコンテンツについては、各社のカルチャーや思想が色濃く出ていて、その点も興味深かったです。協賛目的やコンセプトにもよりますが、個人的には「技術で遊べる」「"つい"やりたくなる」「確かに気になる」要素のあるコンテンツが特に印象に残りました。また、企業側から積極的に声をかけてくれるか、運営メンバーがカンファレンスを楽しんでいるかも、ブース出展においては非常に重要な要素だと再認識することができました。
来週は DroidKaigi 2024 の協賛 & ブース出展を控えているので、今回の学びや気づきをさっそく取り入れていこうと思います!
おまけ
当社の体験設計やコンテンツ内容の一部については、こちらで紹介していますので、よろしければご一読ください。
追記(2024/10/21)
DroidKaigi 2024 のブース体験について、企画の進め方やコンセプトの作り方、振り返り結果までをまとめてみました。
Discussion