ダイアローグの基本:聴くこと、その覚え書き

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はじめに

1on1やコーチング、カウンセリング(セラピー)でベースになることが対話、ダイアローグです。
ダイアローグの基本が「聴く」こと。
本稿は、主にオープンダイアローグやブリーフセラピーのコンテキストから「聴く」ことで学んだことをつらつらと書いていきます。

ただ、まだまだ初学者です。
なので、これが完成形ではなく、たまには見返してみて、気がついたこと・学んだことを不定期に更新していきます。

聴くことには、礼儀と法、礼法がある

のっけからの話で恐縮ですが、聴くことに正解はありません。何よりも相手に合わせる必要があるからです。また、後述しますが、聴き方には無限のパターンとスタイルがあります。なので、自分にあった聴き方のスタイルを探索していく必要があります。

ただ。
聴くことには、定石というか、礼法、すなわち礼と技法がどうやらベースにあるようです。

まず、礼なるものは姿勢です。
相手が知り得ないこと、わかり合えないことを前提とし、その相手が、何よりも、その人の人生のエキスパートである、そのことを前提にリスペクトする必要があります。そしてその人が、その人の現実を一番よく知っている、その事実を尊重して聴く必要があります。

技法

技法には、大きくわけて3つ、距離と向き、そして応答があります。

距離とは、相手との距離、すなわち近い・遠いがあります。
向きとは身体の向きや顔の向きのことです。
そして応答には、リアクション、表情、ジェスチャー、質問の4種類があり、それらをどのような変化をつけて返すかにわけられます。
リアクションには、ほうほう、ふうふう、へいへいふうん、へぇ〜、があり、
表情には、ニコニコ、ニコ、ニコリ、えーんといった悲しみ、訝しげ、驚きがあります。
加えて、身振り・手振りといったジェスチャーや、
また、質問、「あなたは〜〜〜ということを考えてるんですね」というオウム返しや、できるだけ前提を含まないクリーンな質問、解釈を変えたり探るような質問がありえます。

これらをしない、強い、弱い、早く遅くといった変化をつけていくと、聴き方には無限のパターン・スタイルがありえます。

聴くにあたって

以上、いろいろな聴き方がありますが、聴くにあたって一番大事なことは、礼法の礼に相当する姿勢を守ることだと思います。。
姿勢、すなわち礼を失った状態で、技法に走っても、聴いたことにならないのです。
聴く相手に聴いてもらったと感じてもらうためは、まず全身全霊で聴く姿勢をとる心構えが肝要です。その上で、距離や、向き、応答の仕方強弱、早い遅い、しないといったところに、気をつけていく必要があります。

聴くトレーニングの進め方

ここでは、今、わたしが実際にやっているピアラーニング(仲間同士の学習)によるトレーニングを紹介します。
例えば、状況によってはなかなか礼をもって聴けないことがあるでしょう、そんな苦手な状況で聴くためにはどうしたらよいかを、ロールプレイによりトレーニングします。

そのためには、まず、どんな状況下で聴くことになるのか、技法のうちどんな点に注意の焦点を合わせるかを共有します。
共有後、ロールプレイを開始します。
ロールプレイ後、まず聴き手が、聴く宣言した視点でうまく聴けたかどうかを話します。
その際、体験、すなわち、体の調子・感覚・湧いてきた感情も交えて話をします。
話してくれた相手も同様に、話した際の体験すなわち、体の調子、感覚漢字を施行も交えて話をします。
そのほか、周りで聞いてくれた人がいる場合には、同様の方法でフィードバックをもらいます。

フィードバックする際には、あくまでもトレーニーが宣言した視点に即して、狙いどおりだったか(=正しかったか)、よりうまくいくためにはどうしたらよいかの観点から行うとよいでしょう。その際、つい自分が知っていること・学んだことをフィードバックしがちですが、できるだけトレーニーが宣言した視点とコンテキストに即してフィードバックを行うことを心がけます(コレクトフィードバック)

以上をふまえ、またどんなところに焦点を当てるか宣言して、再び、聴くことを始めます。

おわりに

聴くこと、そこには礼法がベースにあると、いう話をしました。
礼には、姿勢が大事、即ち、知り得ないわかりえない相手がそこにいて、その相手はその人の人生のエキスパートであり、一番その人の現実をよく知ってるという前提で、リスペクトしながら聴くということが大事という話をしました。
その上で、近い遠いといった距離、体の向き、顔の向きといった向き、リアクション、表情をはじめとした、応答といった技法の話をしました。
また、聴き方には、正解がないものの、
ただ、どんなことに注意をするのか、苦手なことや癖といったことを克服・是正するトレーニングをする、ということは可能であり、そのトレーニングの紹介をしました。

1on1やコーチング、セラピーといった機会に参考になれば幸いです。