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【新卒エンジニア向け】CTOが考える「やることリスト」

2023/03/30に公開

はじめまして、ますみです!

株式会社Galirage(ガリレージ)という「生成AIに特化して、システム開発・アドバイザリー支援・研修支援をしているIT企業」で、代表をしております^^

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この記事では、「これから新卒でエンジニアになる新社会人」に向けて、私がオススメする「やることリスト」を「心技体」に分けてそれぞれ説明します。

これから自分の所属しているチームに入ってくる「新卒エンジニア / 駆け出しエンジニア」に向けて伝えたいことを書き留めましたが、他の会社の方々にも有益だと思い、ZennとYouTubeに投稿しました。

この記事を通して、次の3点でお力になれたら嬉しいです。

  • 入社後の「メンタルストレス」の軽減。
  • 入社後の「プログラミング学習効率」の向上。
  • 入社後の「体調不調」の軽減 + 「思考の切れ味」や「学習したことの記憶定着」の向上。

1. 心編

1-1. 自分のリラックス手法を見つける

まず、自分にとっての「リラックス手法」を見つけましょう。

新しい環境に行くと人間関係や周りの目を気にして、気付かぬうちに気疲れします(必ずします | 覚悟を持つことをオススメします)。

そういった時に自分にとってのリラックス手法をわかっていると、かなりストレスを軽減できます。

この時、一つだけではなく「なるべくたくさん見つけておくこと」をオススメします。

そして、そのうちの最低でも一つは、散歩やホットアイマスクなどの「どこでもすぐできることだと理想的」です。

ちなみに私にとってのリラックス手法は「散歩、サウナ、茶道」です。

1-2. 企業文化を知る

次に、「企業文化」をインプットしましょう。

ここからはマインドの話になります。

まず、入社する企業が「どういう想いで、どういうビジョンに向けてどういう事業を行っているか」を理解しましょう。

自分がこれから行う仕事が「どのように社会に貢献できているか?」を知ることで、モチベーションを維持しやすくなります。

そして、企業として「どういう価値観を大切にしているか」も理解しましょう。

大前提として、企業文化に無理に共感し、自分の価値観を合わせる必要はありません。

しかし、企業としての価値観を知っておくと、自分の価値観とのミスマッチが起きた時に「この企業はこういう価値観だから」と割り切れるため、メンタルストレスが軽減されることが期待できます。

具体的には、次の5項目をまとめたドキュメントを作りましょう。

  1. Purpose / 企業が挑戦する理由
  2. Vision / 企業が目指すべき到達点
  3. Mission企業が果たすべき使命
  4. Value / 企業が大切にしている価値観
  5. Business Details / 事業内容(具体的に今取り組んでいること)

では、どうやってその情報を調べればいいのか?

まず「企業のホームページ」を端から端まで読み先ほどのリストを埋めていきましょう。

それでも情報が集まりきらなければ、「会社が取材されているメディア記事」や「その会社の経営者や役員の書いた本」を読んでみましょう。

1-3. 技術組織の文化を知る

最後に、「技術組織の文化」をインプットしましょう。

エンジニアとして入社するからには、企業文化だけでなく技術組織を作っている人である「CTOやVPoEの考え方」を知っておくことも重要です。

CTO(Chief Technology Officer)とは、企業の「最高技術責任者」です。

企業の「技術戦略や開発プロセスをリードする役割」を持ちます。

VPoE(Vice President of Engineering)とは、技術組織における「人を管理する役割」を持ちます。

企業によってはVPoEの役割をCTOが担っている場合もあります。

CTOやVPoEの考え方を知るためには、CTOやVPoEが「書いている本」や「技術記事」また「取材されている記事」を読むことをオススメします。

2. 技編

まず「プログラミングに関して事前に学んでおくべきこと」を5つ紹介します。

※ 個人的な主観に基づくオススメであり、このカリキュラムはエンジニアによって差異があります。

2-1. 基礎文法

プログラミング経験の少ない方であれば、難易度とトレンドを考慮して、まずは「Python」と「JavaScript」を学ぶことを私はオススメします。

具体的には、「Progate」というオンライン学習ツールを用いて学ぶことをオススメします。

https://prog-8.com/

無料枠の範囲でも十分価値があるのですが、時間とお金に余裕があれば、課金して最後まで取り組む価値も十分あると思います。

もしも書籍で学びたいという方は、下記の本をオススメします。

・JavaScriptふりがなプログラミング

https://amzn.to/3RVGynI

・Pythonふりがなプログラミング

https://amzn.to/3lA4cdu

また、私自身も、Pythonの教材をZennで無料公開しているの、もしもよろしければ、こちらもご一読ください^^

https://zenn.dev/umi_mori/books/python-programming

2-2. フルスタックのウェブ開発

一気通貫で「ウェブデザイン・コーディング・デプロイ」をしてウェブサイトを作ってみることを強くオススメします。

ハードルが高いなと思ったかもしれませんが、「本当に簡単なウェブサイト」で大丈夫です。

とにかく「こうやってウェブサイトを作ることができるのか」という「全体の流れを把握すること」が大切です。

これをやるだけで、それ以降のプログラミング学習の効率は大幅に上がると私は考えています。

とくに、正社員として入社すると、特定の仕事を重点的に任せられることが多いです。会社としては、社員が得意な技術スキルを持っていたら、そのスキルを発揮できる仕事にアサインした方が合理的だからです。

エンジニアからすると、「スペシャリティを磨ける」というメリットとも捉えられますが、「それ以外の技術領域や全体感が見えづらくなる」というデメリットもあります。

そして、ここで強調したいこととして「全体感が見えてから、スペシャリティを磨く方が学習効率が高い」と私は考えています。

そのため、早い段階で「全体感を見るためのフルスタックのウェブ開発」をすることを強くオススメします。

具体的な学習方法として、私が完全無料で公開している「サクッと始めるウェブデザイン」と「サクッと始めるウェブ開発」という教材を自信を持ってオススメします(この教材ではなく、本屋などで自分に合った教材を探してもOKです)。

https://zenn.dev/umi_mori/books/d1ea181264ebb3

https://zenn.dev/umi_mori/books/1f8ec725ae4b90

これらの教材を最初から最後までしっかりと取り組むことで、フルスタックのウェブ開発の流れを知ることができます。

2-3. データベースの基礎知識

フルスタックのウェブ開発の流れが把握できたら「データベースの基礎知識」を身につけましょう。

どのエンジニア職に就くとしても、データを取り扱うということは変わらないため、必須教養として身につけておくことをオススメします。

具体的な学習方法としては、先ほど紹介したシリーズの続編として、サクッと始めるデータベース構築という本を無料で公開しているため、こちらをご活用ください。

https://zenn.dev/umi_mori/books/331c0c9ef9e5f0

2-4. Git、Docker、Shellの学習

次に実際にプロジェクトに入るとしたら、どのエンジニア職でも扱う可能性の高い「Git、Docker、Shellの学習」をオススメします。

この3つは解説しだすと止まらないため、ここではそれぞれのオススメ本を紹介します。

・Git&GitHubの教本

https://amzn.to/3HVjCAj

・Docker&Kubernetesのきほんのきほん

https://amzn.to/3HVvmmz

・Linux コマンド&シェルスクリプト基礎編

https://amzn.to/3lFk1Qi

今後、これらの解説動画を無料で公開する予定のため、ZennのフォローもしくはYouTubeのチャンネル登録しておくことをオススメします。

2-5. リーダブルコーディングの学習

最後に、全エンジニアに入社前に身につけてほしいスキルが「リーダブルコーディング」です。

リーダブルコーディングとは、簡単に言うと「可読性の高いコードを書く技術」です。

大抵の仕事はコードを共有し、チームで開発するため「他の人にとっても読みやすいコードを書けることは必須教養」とも言えます。

ここは本当に深い領域で、まずは「リーダブルコード」という本を読むことをオススメします。

https://amzn.to/3YrTvIo

この本の中で「コメントはなるべく書かない方がいい」というような、少し驚くような考え方も紹介されており、中級エンジニアでも意外と知らない重要な知識が詰まっています。

お気に入りにコメントはなるべく書かない方がいい理由は、こちらの動画をご参照ください。


最後に、「プログラミング以外に身につけておいた方が良い知識」を3つお伝えします。

2-6. 基本情報技術者試験の知識

「基本情報技術者試験」の範囲の知識を学習し、「コンピュータサイエンスの知識」を身につけることをオススメします。

https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

2-7. タイピング学習

タイピングの「速度」と「正確性」を上げるために、「寿司打」と言われるようなタイピングゲームなどで練習することをオススメします。

https://sushida.net/

2-8. ショートカット学習

私が新卒時代、配布PCがWindowsだったのですが、ほとんど触ったことがなかったため、扱うのにかなり苦労しました。

事前に自分が入社後に扱うPCのOSのショートカットだけでも目を通しておくことをオススメします。


上記の技編の内容をより詳しく解説したチェックリストを公式LINEに配布しているため、ご興味のある方は下記の公式LINEから「新卒エンジニアです!」とお送りください。

3. 体編

最初に、体編における「結論となるもっとも大切なメッセージ」を一つお伝えします。

優秀なエンジニアはスポーツ選手のように体を整えている。

体を整えてない人が悪いとか、優秀じゃないとかいうわけではないのですが、自分の周りのエンジニアはそういう傾向があるなと私は感じています。

そして、これから新生活が始まる新卒エンジニアの皆さんにはこれを機に「体を整える習慣をつけてほしい」という気持ちがあります。

それではどうやって整えればいいのか?

私はお医者さんではない上、一人一人最適な整え方は異なると思うため、この後紹介するノウハウは参考程度の情報として受け止めてほしいです。

ただ私自身フリーランスエンジニアのこともあり、体調不良になると収入源が途絶えるため、「スポーツ選手並みにセルフケアを探求している自信」があります。

そのため、ぜひ最後まで読んでいただけますと嬉しいです。

3-1. 運動

当たり前のように感じるかもしれませんが、フィジカルが強くなると、自信がつき、ポジティブな思考になれます。

また、エンジニアは他の職業に比べてリモートワークが多い傾向があるため、運動不足による怪我や病気を防ぐこともできます。

具体的に私がオススメするのは、少ない回数でもいいので「ストレッチ・筋トレ・ランニングの習慣をつける」ことです。

とくに、ランニングは、多くの人にとってハードルが高いかと思います。

最初はウォーキングでもいいです。その後は、ランニングを1kmだけするでもOKです。

まずは運動の習慣をつけることをオススメします。

3-2. 食事

当然ですが「私たちの体は食事からできている」と言っても過言ではありません。

また、あまり意識されていませんが、食事法を極めると「思考の切れ味」もかなり良くなります。

それだけでなく「精神的な安定」もします。

具体的に私がオススメするのは「毎日温かい緑茶(抹茶だとより良い)を飲むこと」です。

お茶の中に含まれる「カテキンの効果」に加えて、「温かい飲み物」を飲むことにより体が整う感覚が私にはあります。

さらに、よりリソースを避ける方は、「ヨーグルト・納豆・キムチなどの腸を整える食べ物」を摂ることをオススメします。脳と腸は、「脳腸相関」や「脳腸連関」と言われるほど、密接な関係にあります。そのため、腸を整え始めると、脳が整うという感覚を味わうことができるでしょう。

3-3. 睡眠

睡眠は、私たちが「病気にならないために重要」であると同時に、「日中の脳の調子」に大きく影響します。

とくに、新卒1年目は新しく覚えることも多いため、睡眠をとることで「記憶の定着を促進できる」というメリットもあります。

具体的に、睡眠の効率を上げるためにもっとも影響が強いと私が感じたことは何か?

それは「ベッドを睡眠以外に使わない」ということです。

たとえば、ベッドでしてはいけないこととして次のようなことがあります。

  • パソコンを開いて作業をする
  • 本を読む
  • スマホを使う

正直、1年前まで私もベッドでスマホをいじったり、本を読んだりしていました。

このようなことをすると「ベッドは頭を動かすところである」と脳が勘違いしてしまいます。

逆に、寝る以外のことを断ち切ると、段々と「ベッドは寝る場所である」と記憶づけされて、睡眠効率が爆発的に改善します。寝つきもかなり良くなります。

私も、昔までは寝られるまで長い時だと1時間ほどかかっていました。

ベッドを睡眠以外に使わなくしてからは、少しずつ寝つけるまでの時間が短縮されていき、今では感覚としては10秒ぐらいで寝られています。

この「ベッドを睡眠以外に使わない」というルールだけはぜひ習慣化してみてください。

最後に

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
この記事を通して、少しでもあなたの学びに役立てば幸いです!

おまけ①:Raggle

RAGの精度改善に挑戦しませんか?

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また、参加賞として、大会終了後に「RAG精度改善ハンドブック」を贈呈予定なため、初学者の方もぜひ挑戦してみてください 🔰

みなさん、奮ってご参加ください🔥

※ 生成AIエンジニアの権利を守るため、投稿されたソースコードの著作権は、投稿者に帰属する規約としているため、その点もご安心ください◎

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おまけ②:書籍出版のお知らせ

ついに『AIとコミュニケーションする技術(インプレス出版)』という書籍の事前予約が始まりました🎉

これからの未来において「変わらない知識」を見極めて、生成AIの業界において、読まれ続ける「バイブル」となる本をまとめ上げました。

かなり自信のある一冊なため、もしもよろしければ、ご一読いただけますと幸いです^^

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おまけ③:生成AIアカデミー

より専門的な「生成AIエンジニア人材」を目指しませんか?

そんな方々に向けて、「生成AIアカデミー(旧:生成AIエンジニア塾)」というプログラムを始めました🎉

最終的なゴールとして、『エンタープライズ向けの生成AIシステムを構築するためのスキルを習得し、大手案件で活躍できる人材』を目標とします。

また、一人一人にしっかりと向き合って、メンタリングをできるようにするため、現在メンバーの人数制限をしております。本気度やスキルレベルの高い人から、順番にご案内しております。

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おまけ④:AI Newsletter for Biz

最新のAIニュースの情報を収集しませんか?

AI Newsltter for Bizは、ビジネスパーソン向けに「AIニュース」を定期配信する完全無料のニュースレターです📩

一人でも多くの方にとって、「AI人材としてのスキルアップ」につながれば幸いです^^

また、現在、登録者限定で「明日から使える 無料AIサービス3選」のPDFを配布中です 🎁
※ ご登録完了のメールに、PDFリンクを添付いたします。

▼ 登録はこちらから ▼
https://bit.ly/ai_newsletter_for_biz_zenn

おまけ⑤:生成AIの仕事をしたい仲間を募集中 🤝

弊社Galirageでは常に、40-50件ほどの生成AI案件が走っております。

そして、ほとんどが「生成AIの案件(RAGシステム開発 / 精度改善の研究開発など)」の仕事になります!

かなり人手が不足しており、以下のポジションの仲間を募集しています💪

  • RAGエンジニア(RAG / LangChain / Python)
  • バックエンドエンジニア(Python / FastAPI)
  • フロントエンジニア(Next.js / TypeScript)
  • Azureエンジニア(AOAI / AI Search)
  • UI/UXデザイナー
  • 生成AIリサーチャー(研究開発 / 論文執筆)
  • 生成AIコンサルタント
  • PM / PMO

ご興味がある方は、下記のフォームよりお気軽にご連絡ください!

https://forms.gle/XMd19irZU4Fi7VAQ9

採用基準は下記の通りです。
  • 平日の日中に動ける方だと嬉しいですが、週8時間くらいの副業でもOKです!
  • 開始時期は、直近だと嬉しいですが、遠い未来でもOKです!まずはカジュアルに話しましょう😊
  • 年齢は不問です!現状は、平均年齢は30歳前後の会社です!
  • 「スキルセット」よりも「カルチャーマッチ・仕事への姿勢・ものづくりへのワクワク」を重視します。
    • 10月には新しく10名採用しました。
    • その内、エンジニア経験が3年未満の方は、4名いました。
    • スキルについては、ジョインした後に、必要に応じて、キャッチアップする時間を作ります。
    • 弊社は、正社員7名、業務委託80名の組織で構成されており、業務委託の仲間に支えられているため、正社員と業務委託の間にあまり差をつけていません。
    • 契約形態に関わらず、一緒に働く仲間として受け入れたその日から、大切な仲間です!
    • 新卒や転職の正社員採用もしていますが、業務委託での仕事を通して、お互いにWin-Winだと判断できた方のみを採用しています。
    • 私自身、フリーランスを5年間やっていたため、個人事業主と正社員のメリデメは両方の立場から理解しています。
  • 人手不足ではあるものの、採用基準をかなり厳しくしています。目の前の売上よりも、カルチャーのマッチする人だけを入れることにこだわっています。
  • ちなみに、弊社のリーダーを紹介したプロフィールページはこちらです!
    • Galirageに、本当に素敵な方が多いことは、保証します!

参考文献

https://prog-8.com/

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https://amzn.to/3lA4cdu

https://zenn.dev/umi_mori/books/d1ea181264ebb3

https://zenn.dev/umi_mori/books/1f8ec725ae4b90

https://zenn.dev/umi_mori/books/331c0c9ef9e5f0

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https://www.jitec.ipa.go.jp/1_11seido/fe.html

https://sushida.net/

https://youtu.be/LRtSn2uCCZE

https://youtu.be/V_GTHnP_5Sk

https://youtu.be/MHYwtlKjX9o

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