ふりかえりプロダクトを持っている企業に転職した今年をふりかえる
この記事は「ふりかえりアドベントカレンダー2024」の20日目の記事です。
この記事について
数年前からふりかえりが好きになり、今年はふりかえりのプロダクトを持っている企業に転職しました。
そんな私個人の今年1年間のふりかえりです。
🎍昨年末〜年始
昨年の記事でチラッと触れていますが、昨年末から年始にかけて転職活動を行っていました。
ビジョン共感やマイパーパスの実現を軸においていたため、特に急ぐ必要もなく、数をかなり絞って活動しました。
2社に応募し選考を受けていましたが、第一志望の企業から無事内定をいただくことができました✨
第一志望:HRテック(人材開発・組織開発)
- 結果:内定&入社
- プロダクト:360度フィードバック, 行動変容のためのふりかえりプロダクトなど持っている企業
- プロダクト以外:人材開発や組織開発のコンサルタントが在籍している
- 企業の状況:3年後にIPOを目指している50人弱の企業
- 年収:前職より多少Down
第二志望:HRテック(タレントマネジメント)
- 結果:第一志望から内定をいただけたため最終面接を辞退
- プロダクト:科学的人事戦略を実現してくれるプロダクトを持っている
- プロダクト以外:企業名にも"コンサルティング"という名前もついている
- 企業の状況:国内SaaS企業のARRランキングで上位に入っている某有名企業
- 年収:提示いただいてた想定年収は前職より約80万円UP
☃️1月〜3月
前職で担当していたプロジェクトのマイルストーンが3月末にあったため、有給消化も特にせず、プロジェクト推進と引き継ぎ作業を行いました。
担っていた役割も少し多かったため、引き継ぎは3ヶ月間じっくり時間をかけて実施しました。
- プロダクトリード・プロジェクトリード
- 私が持っている知識やマインドセットはチーム全員に共有した。
- 担っていた役割を分割して、それぞれ別の方々に譲渡した。
- 各方面の責任者を決め Disagree and Commit で進めようねと伝えた。
- 他の方々に議論やプロジェクト推進を引っ張ってもらうように徐々に出力を落とした。
- 私が抜けたあとのチーム体制を提案した。
- スクラムマスター&組織開発(チームビルディング)
- スクラムマスターや"チーム"に興味がありそうな2人を選抜した。
- SCRUMMASTER THE BOOKをプレゼントして読書会を開催した。
- 3ヶ月に1回実施していたチームビルディングや中規模のふりかえりのワークショップの企画・運営を2人に委任した。
- UIデザイン
- 社内にデザイナーがいない企業だったので外部委託(準委任でチーム内に入っていただける方)を探した。
- 追加の資料作成やMTGを重ねてプロダクト理解を深めてもらった。
- アーキテクチャ設計
- バックエンドのテックリード、インフラ担当者にいくつかのパターンや考えられる将来の構想を提示した。
- あとはすべて丸投げした。
- フロントエンドのテックリード
- フロントエンドの技術選定や方針決定の最終意思決定者を推薦した。
- 小さな意思決定から始めてもらい、他のメンバーからの信頼関係構築をサポートした?
- 将来的に考えていた構想などはドキュメント作成&週に1回引き継ぎMTGを実施した。
- 伝えたいこと全部全部は難しく最後は時間切れ...🙏
- その他
- これまで学んできた新規事業開発やプロダクトマネジメント知識、書籍や外部セミナーで伝え聞いた内容と前職企業のギャップについて全社勉強会を開催した。
- 新規事業の企画書へのコメントとアドバイスを求められた。
🌸4月〜6月
🎊 転職して今所属している会社に入社しました。
転職活動時の面接で聞いていた期待値は次の通りでした。
- 3ヶ月後:フロントエンドのテックリードを担ってほしい。
- 半年後:開発チームのリーダーを担ってほしい。
- 1年後:バックエンドのテックリードと協力して技術系全体を見てほしい。
- 2年後:ピープルマネジメントも担ってくれると嬉しい。
- 苦手意識があり、志向と合わないということは理解した。
- 新しいメンバーの採用等で状況も変わるので、近づいたらまた相談させてほしい。
この内容はおそらくメンバーにも伝わっており、即戦力としての期待値が高かったかもしれません。
実際に入社直後から「自分たちも今の状態はベストだと思っていないので、アレコレ、こうした方がいいんじゃないって提案してください!」と言われましたし💦
ただ、この期間は次のことを意識して過ごしていました。
- 企業・チーム・メンバー・プロダクトの状態を理解する。
- 前職で着いた色を脱色し、新しい組織に慣れる・染まる。
- ある程度の信頼関係ができるまでは、ああしましょう、こうしましょうという改善提案はしない。
- 何か聞かれたときは、正解ではないという前提でこうやっていましたという情報提供で留める。
- 改善したいことはローカルにメモを残しておくだけに留める。
🎋7月〜9月
会社の決算月が少し特殊なので、7月から新しい年度がスタートしました。
フルリモート組織ではありますが、全国から社員が集まってオフラインで新年度のキックオフ⚽️を実施しました。
新しい期が始まり、予定していたこと・予定していなかったことがアレコレ発生しました。
予定していたこと📅
- 1月から本格的に開発チームリーダーを担うために、徐々に作業や役割を受け取り始めた。
- フロントエンドのテックリードとして、フロントエンドの技術課題と徐々に向き合った。
予定してなかったこと⁉️
- 今期はふりかえりアプリの追加機能開発は一旦止めて、世の中の状況を鑑みた機能の開発を優先することになった。
- 4つのプロジェクトが並行して進めることになった。
- 開発チームリーダー・テックリードとして全部のプロジェクトに関わることになった。
- 唯一のデザイナーさんが退職され、UIデザイン作業の一部を担うことになった。
- 一部メンバーのピープルマネジメントをすることになった。
- キャリア面談、目標設定面談、人事評価、1on1などが発生した。
- エンジニア採用の書類選考と1次面接を担当することになった。
- 最初は2名体制だったが、途中から1次面接を1人で担当することになった。
- 組織で一番の新参者が1人で担当して大丈夫なんだろうかという不安にかられた。
- 参加するMTGがとてつもなく多くなった。
🍁10月〜12月
私も周りのメンバーも想定していなかった状況にも慣れはじめ、採用も少し進んだことにより、自分のための時間を徐々に作れるようになってきました。
HR領域のドメイン知識(特に人材開発)を獲得するために人事図書館に参加しはじめました。
また、苦手な活字にも向き合い、書籍とその書籍が参考にしている論文もアレコレ読みました。
読んだ・読み返した書籍は私を形作ってくれているものなので、今後、私が作るプロダクトに何かしら反映されるかもしれません。
読んだ書籍・読み返した書籍の一部を紹介
- 根性論や意志力に頼らない 行動科学が教える 目標達成のルール
- 人と組織の行動科学
- 行動経済学が最強の学問である
- 200万人の「挫折」と「成功」のデータからわかった 継続する技術
- リフレクション(REFLECTION) 自分とチームの成長を加速させる内省の技術
- ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣
- 行動力神メソッド55 潜在意識に働きかけて「すぐやる人」になる!
- 図解 組織開発入門 組織づくりの基礎をイチから学びたい人のための「理論と実践」100のツボ 「理論と実践」100のツボシリーズ
- 多様性の科学
- アジャイルチームによる目標づくりガイドブック OKRを機能させ成果に繋げるためのアプローチ
- だから僕たちは、組織を変えていける ――やる気に満ちた「やさしいチーム」のつくりかた
- 誠実な組織 信頼と推進力で満ちた場のつくり方
- 「僕たちのチーム」のつくりかた メンバーの強みを活かしきるリーダーシップ
- 心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える
- 「データと対話」で職場を変える技術 サーベイ・フィードバック入門 これからの組織開発の教科書
- ダイアローグ 価値を生み出す組織に変わる対話の技術
- 組織を変える5つの対話 ―対話を通じてアジャイルな組織文化を創る
- 部下をもったらいちばん最初に読む本
- 急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン”なマネジメント
- エンジニアリングが好きな私たちのための エンジニアリングマネジャー入門
- 成長を支援するということ――深いつながりを築き、「ありたい姿」から変化を生むコーチングの原則
- 新 コーチングが人を活かす
- ヤフーの1on1―――部下を成長させるコミュニケーションの技法
- 離職率ゼロ!部下が辞めない1on1ミーティング!
🌟来年の予定
今期開発を止めていたふりかえりプロダクトですが、こちらは弊社のミッション・ビジョンを実現するためにはコアとなるプロダクトだと考えています。
実際の追加機能開発は年度内は実施しませんが、1月から来期の開発に向けた計画づくりを進めることになっています。
入社前の採用面接の時から、このプロダクトをやりたいと言い続けてきましたが、このプロダクト・プロジェクトのリードを任せていただけるようです🥰
toB系の事業を展開しているので誰にでも使っていただけるわけではないですが、、、
私、弊社の仲間、顧客・エンドユーザーの皆さまにワクワクしてもらえるものを作っていきたいです!
最後に
個人のふりかえりを最後まで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
ビジョン共感やマイパーパスの実現のために転職をしたというお話でしたが、それぞれは次のようなモノでした。
弊社のミッション・ビジョン
MISSION:フィードバックと対話で、すべての人と組織、社会をアップデートする。
VISION:個性を活かし、成長を支え合う、優しさにあふれた社会を作る。私のマイパーパス
世の中の人にグロースマインドセットを根付かせる。
これらを実現するためにはふりかえりがきっと役に立つと私は信じています。
プロダクトを利用していただいた皆さまにも成長実感を得てもらい、ふりかえりを好きになってもらえるように頑張ります!
明日以降も、ふりかえり Advent Calendar 2024は続きますので、是非他の方の記事も読んでみてください!
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